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最初に必要になるアイテム

さて,実際にジムカーナを始めようという時に,最初に必要になるもの,必須アイテムについて見てみましょう。


まず何はともあれ「クルマ」と「免許証」が要りますが,クルマや工具の準備についてはまた次の「クルマの準備」で書く予定です。


免許証はもちろん普通免許証のことですよ。

このサイトを見てるぐらいの人ならまず免許証は持ってると思いますが,免停中であったり,当日免許証を家に忘れてきたりすると走れません(受付でちゃんとチェックされます)。イベントの前の晩に持って行くものを確認するなどして絶対に免許証を忘れないようにして下さいね。


どんなスポーツにもユニフォームや専用の装具・防具なんかがありますが,ジムカーナもモータースポーツ,少なくとも当日の走行で身に付けるものとして,下記のものぐらいは必要です。


・ヘルメット
・グローブ
・シューズ
・長そで長ズボンの服装



おとーさん愛用のメット,グローブ,シューズです
(画像をクリックすると大きい画像を表示します)


これらは@安全性,A操作性とB快適性などのために必要となるわけで,このうちで最も重要なのが@の安全性であることはいうまでもありません。

いくらジムカーナが他のモータースポーツと比べて格段に安全とはいえ,1分〜1分半の間,コックピットに座ったままでクルマとドタバタ格闘するようなものですから,手足をそのへんにぶつけて擦りむいたり,どこかにひっかけて爪を剥いだり,打ち身捻挫,なんてこともあり得るわけで。

また,クラッシュやクルマが転倒(ひっくり返ること),最悪車両火災なんてことも,まあ,まずありませんが,「絶対にない」とは言えない。

もしそういった事態になった時に自分の身体を守るため,肌の露出部分をなくす目的で,夏でも長袖長ズボン必須なんです。もちろん難燃性素材のレーシングスーツがベストですが,最初からそこまでそろえる必要はありません。


肌の露出をなくすという意味では,よくカーショップで売ってるような,指先や手の甲が露出してるドライビンググローブはNGです。ステアリングを持った際の操作性・安全性の面から軍手類もダメです。

グローブは安全性だけでなく操作性や快適性にも大きく影響するアイテムですから,できればこの際,競技用のものを購入されることをお勧めします。安いものならカーショップで5000円ぐらいから売ってますよ。言うまでもないことですが,買う時には必ず試着して自分の手に合ったものを買うこと。手に合わないグローブほど集中力を殺いでくれるものはありませんから。


シューズは安全性よりもむしろ操作性の要素が大きいものです。サイズや足型の合わないレーシングシューズを無理に買うより,最初は履き慣れたスニーカーで十分と思います(踵やくるぶしをある程度カバーしているデザインであれば)。いや,いくら履き慣れてるからって下駄とかサンダル類はダメよ。当り前だけどね。
(参考→2004年12月29日のdiary「バカの足は大きかった」)


大事な頭部を守るヘルメットに関しては,公式競技では厳密な規定があります。

きちんとした安全規格(例:SNELL規格)をパスした,製造後10年未満のフルフェイス型またはジェット型のメットでないといけません。そのへんのホームセンターで激安販売してるようなメットや,耳や後頚部が露出するようなドカヘルは論外。

競技前の車検でもヘルメットは必ず厳密にチェックされ,規定に合わないメットだと「車検不合格」扱いで出走できません。

ただこれは公式競技に参加する際の話。
練習会や非公式競技では,参加規程でメットについて言及されていても,実際にはほとんどノーチェックです(良いか悪いかは別として)。

もしあなたが2輪にも乗る人で,現にフルフェイスかジェット型のメットを持っているのであれば,とりあえず練習会や非公式競技に出るだけならその2輪用のメットでもいいでしょう(もちろん参加規定にメットに関する記載があれば,それをパスしていないとルール違反ですが)。いくらスポーツ走行とはいえ,メットをかぶって4輪に乗るわけですから,普通にそのメットで2輪に乗って街を走っているよりもよっぽど安全なぐらいです。

ただ,ジムカーナを始めるにあたって新たにメットを購入するのであれば,「練習会に出てみるだけだから」などと妥協しないで,最初から,公式競技にも出られるようなきちんとしたメットを購入されることを強くお勧めします。ジムカーナ競技において実際にヘルメットが役立つような場面はまあまずほとんどありませんが,「いざ」という時にこいつがあなたの顔や身体や命を守ってくれるわけですから。

"ARAI"や"SHOEI"といった有名メーカーの最新のSNELL規格をパスした商品であれば2輪用でも4輪競技用でも大丈夫。デザイン性,通気性,メンテナンス性などからおとーさんは2輪用を愛用してますが,最近は4輪用のメットも進化してきてるようなので,2輪用に転用する可能性がない人は最初から4輪競技用のメットを買ってもいいかもしれませんね(4輪用は外観が真っ白,2輪用より少し軽い,顔面の開口面積が少し狭いなどの違いがあります)。


SNELL規格をパスしている表示です。これがあれば安心。
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メットを買う時も必ず試着が必要です。同じメーカーの同じサイズの製品でも装着すると全然フィット感が違うことがあります。頭に合わないメットをかぶっていると集中力を殺がれるだけでなく危険です。ネットショップやオークションでメットを購入する際でも,できれば店頭で現物を試着することを強くお勧めします。
(参考→2005年1月8日のdiary「バカは○○○もデカかった!」)


オークションで中古のメットを購入することはお勧めできません。メットというのは決して安い買い物ではありませんが,中古品ですとどこでどんな扱いをされていたか全く分かりません。「それでも...」という場合は最低限,製造年月日表示と大きな傷の有無,中の緩衝材のヘタリだけはきちんと確認できるものにしましょう。製造年月日は公式競技では車検の際にチェックされる重点項目です。


メットの製造年月日表示。こいつは2004年11月25日製造の射手座生まれです(笑)。
(画像をクリックすると大きい画像を表示します)


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さあ,クルマと普通免許,メットにグローブに履き慣れたスニーカー,動きやすい長袖長ズボンの服装,ここまでそろったら,とりあえず練習会や非公式競技会にはバッチリ出場できます。公式競技に出る際にはこれらに加えて競技ライセンス,JMRC会員証,受理書などが必要になりますが,まずは次のメニューを見ながらしっかりクルマの準備をして練習会に出てみましょう。




今回のまとめ

・初級イベント,特に非公式競技会の初心者クラスや練習会に出るためには,クルマと普通免許,メットにグローブに履き慣れたスニーカー,動きやすい長袖長ズボンの服装,これだけでOK!
・グローブは,それほど高くはないのでできれば競技用のものを買おう。
・レーシングシューズやレーシングスーツは後回しでOK。
・ただし,ヘルメットだけは妥協せずにきちんとしたものを手に入れよう。
・メットやグローブなどを買う際には必ず試着してから。



Updated on Jan 7, 2012.

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