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競り合い 〜地区戦第4戦〜


鈴鹿サーキット南コース。
鈴鹿"国際"サーキットの敷地内にある,知る人ぞ知る「もう一つの」サーキット。

1周1.2kmのミニサーキットですが,さすがに鈴鹿,広いランオフエリアや充実した設備を持ち,カートの国際大会も開かれる本格的サーキットです。もちろんジムカーナやサーキット走行のメッカでもあり,近畿のシリーズでも中部のシリーズでも年間に何戦かここでの大会が組まれています。

そして特に競技会の予定のない時には「練習走行」の枠があり,一定の料金を払えば,無免許とかよほど危険なクルマでない限り誰でも走らせてもらえます(メットやグローブ,長袖長ズボンは要りますよ)。近畿でも中部でもここの「ジムカーナ走行枠」で腕を磨いたという人は多いでしょう。おとーさんももちろん,嫁様に内緒で有給とって平日の練習枠で...なんてことはしてませんよ。してませんってば!(笑)。

とにかく名阪スポーツランドなどと比べると格段に安全なサーキットですので,ビビリでありながら「踏む時は踏む」おとーさんでも安心して走れる場所であり,好きか嫌いかと言われると「大好き」なサーキットです。


しかしおとーさん,ここではこれまで結果が出てないんですね。

大昔,SWに乗っていた時には都合が合わずここでの大会はパス。1回も走ってません。

不惑インテ号の時もなぜか1回しか走っておらず,この時は「絶対に表彰台!」と意気込んで参加したけど20台中5位でした(→レポート)。

そしてデミ助に乗り換えて公式戦デビューの昨年度ミドル開幕戦は,2本目肝腎のところでシャフトが折れて最下位...(→レポート)。その後ミドル第4戦では何とか11台中の3位で表彰台に乗りましたが(→レポート),シーズン最後のJAFカップでは10台中の9位とブービーに沈みました(→レポート)。

おとーさん,今年の秋から無期限の活動休止に入りますので,もうこの大好きなサーキットで結果を出す=優勝するチャンスは今回,この近畿地区戦第4戦しかないんですね。活動休止がいつまでになるか,その頃に近畿のジムカーナ界がどうなっているか,そんなことは分かりません。下手すりゃ,もうずーっとここを走ることはないかもしれない。


それに,他にも今回おとーさんが「勝ち」にこだわる理由はいくつかある。

その1.全日本での勝利を「まぐれ」と思う奴等に「そうじゃないんだ!」って示してやりたい。
ってゆーか,自分が一番「まぐれ」だと思ってるので(笑),自分自身を「勝てる」ドライバーとして認めてやりたい。

その2.スポット参戦なのでシリーズポイントにはこだわってないけど,それでも少しでも順位を上げたい。できればシリーズ表彰にひっかかりたい。


そしてもう一つがその3.おとーさんの最大のライバルであり戦友であるライムスポーツM君との直接対戦成績を五分五分にするぞ! ということ。

...彼は昨年のミドルS1500のチャンピオンであり,今年も全勝チャンピオン街道まっしぐらのサラブレッド。誰もが彼とおとーさんと同じレベルでは考えないでしょう。彼は別格。「五分五分」?なんじゃそら,寝言は寝て言え,とみな言うでしょう。

でもね,みみっちい話だけどね(笑),彼とおとーさんが直接同じ大会で走った時だけでいうとね,対戦成績はそんなに負けてないんですよ。おとーさんは参戦数が少ないからね(そんなこと言ってる自分が情けないけど)。

彼が昨年のミドルで3勝,おとーさん2勝,JAFカップは2人ともダメ,全日本はおとーさんの勝ち,地区戦開幕戦は彼の勝ち...要するに2人が直接対決した時には彼4勝,おとーさん3勝で,特に昨年後半からのこの1年間で言えばおとーさんの方が勝ってる。今回彼に勝てば優勝数は五分五分。負ければまた差が開く。彼にガチンコで勝てるのは近畿でおとーさんしかいない。彼の全勝優勝に土をつけられるのはおとーさんしかいない。

バカなオヤジの若武者に対するひがみ根性,単なる負け惜しみ...そう言いたければ言え。でも,彼に勝てなければ絶対に全国でも勝てないんだから。彼を超えなければ全国レベルには届かないんだから。

去年のJAFカップの時に彼と誓ったんですよ。俺たちもっと練習して,もっとギリギリまで競り合って,近畿のレベルを上げていこう,絶対に全国レベルに負けないようになろう,って。


・・・・・・

さて,そんなおとーさんの「必勝」の思いをジャマするかのように様々なお仕事が畳み掛けてきて,結局,4月に全日本の2本目を走って以来ただの1回もスポーツ走行をすることなく当日朝を迎えることになりました。もう峠を流しに行くヒマすらなし。

とりあえず体調を崩さないように,引きかけたカゼを絶対にコジらせないように注意して,好きなお酒も1週間は完全断酒。帰宅してから夜遅くにガレージでこつこつドラムブレーキを開けて調整,2-3日前からいろいろな走行動画を見てイメトレし,自分の目と頭を競技走行に慣らすようにだけしておく。

あとは,試走も含め当日3本の走行の中で鈍っている自分の感覚を徐々に回復し,本番2本目に自分のピークが来るように気持ちを盛り上げて行く予定。忙しい中間管理職のオッサンにとってぶっつけ本番はいつものことだからね。


当日は爽やかに広がった青空で雲雀がピーチュルさえずる絶好のジムカーナ日和。
初夏の陽射しは強いものの,吹き渡る風が涼しく路面温度はそれほど上がりません。

いつものように車検をコース上で済ませ,そのままコースを順走で1周する試走があります。とにかく1ヵ月以上全くスポーツ走行をしてませんから,この1周で自分のカンをある程度取り戻さないといけません。スピン覚悟で攻めに攻めます。しかしタイヤのグリップはフロントもリアも非常に高く,どうも限界のはるか手前で走っているような感触。今日はかなり攻めてもグリップは大丈夫そうな予感です。っつーかオッサンたった1ヶ月で退化し過ぎ(笑)。



発表された本番コースは,順走コースを基本にしているもののあちこちに規制パイロンが立っている。特に4コーナーに置いてあるパイロンは,規制パイロンであると同時に,広場からS字を走ってきて右ターンする設定にもなっており1本で2度美味しい(?)部分。この日のコースでは広場とこの4コーナーのパイロンの間を行ったり来たり,計3回S字を通過することになっており,非常にテクニカルです。

そして再び広場で左ターンを2回して,その後はショートカット部分を抜けて奥のヘアピンを逆走,そしてまたショートカット部分を抜けて今度は最終コーナー→ゴール,という度胸一発!大好きな高速コーナリング勝負。全体的にもテクニカルと高速部分のバランスの取れたナイス・コースと言えるでしょう。


※画像をクリックすると大きい画像を表示します


高過ぎず低過ぎず,ちょうどいい路面温度で1本目の出走を迎えます。この温度域だと路面は先ほどの試走よりもさらに食うでしょう。しかし,まだおとーさん自身が十分に温まっておらず,走りの勘も取り戻せていない状態ですから,無理をせず自分の力の90%ぐらいで,2本目に向けた基準となるようオーソドックスに走ることにします。お天気が崩れる心配はまずなく,2本目でフルパワーを出せれば良いわけですから。


いつもと違ってピットロード出口からスタート。2コーナー出口に規制パイロンがありますが,これはあまり気にしなくてもOK。3速全開でストレートをかっ飛びます。

4コーナーの出口に件の規制パイロンがあり,4コーナーは大きめのラインで回りますが,ちょうどいい具合にリアが出てくれて,パイロンの手前でフルスロットル!

S字はいつもより少しだけマージンをとって走行。リアが出そうになりながら広場に突っ込み,狭い間隔の規制付き左270度ターン。以前はこういうターンが苦手中の苦手でしたが,だいぶラインを読めるようになりました。あまり上手とは言えませんがサイドを2回引いて何とかターンを回して広場を脱出。

再びS字に逆走で突入。2つ目のコーナーで挙動を乱さないように気をつけ,4コーナー出口の規制パイロンを右にフルターンして三度S字を戻ってきます。タイヤがかなり温まっているためターンではリアがかなりひっかかりますが,何とか立ち上がりで大きく失速しないよう回ります。

そしてもう一度広場のパイロンを,今度は左に2回180度巻き。しかし2つ目のパイロンで見事にターンを失敗して出口でどん詰まりになり,スロットル・オンが遅れます。し,しまったぁ。


しかしこの時点での中間タイムはトップのライムM君と0.08秒という超僅差。しかもここからは得意の高速スラローム。度胸一発!行けえええ!

と思ったのですが,手前の広場の脱出で詰まったのが災いしてトップスピードが伸びず,ショートカットへの飛び込みは迫力不足。1速で折り返してヘアピンに向かい,ヘアピンを逆走してもう一度ショートカットに。

路面がブラインドになってぐっと下り,一瞬車体がジャンプしてねじれるように落ちて行って最終コーナーへ抜けて行く部分,こういう峠っぽい度胸一発なコースがおとーさん大得意のはずなんですが,飛び込みのブレーキングが甘い甘い。せっかくの好コースを攻めきれてません。

最終コーナーも突っ込み過ぎアンダー気味になってしまって踏めず,結果的にライムM君にコース後半で0.2秒離され,1本目の結果は0.3秒差の2位。

うーん...100%攻めきってないとは言えヌルいなあ...(汗)。


一番ヌルかったのは,得意のはずのショートカットの前後。手前のターンをミスったために1回目は進入速度そのものが遅く,2回目の進入もブレーキングし過ぎで車速を殺してしまったためその後が伸びなかった。最終コーナーのアンダーもタイム的にはロスが大きかった。

これらを修正して前半のターンをミスらなければ1〜1.5秒はタイムアップするはず。トップとの0.3秒差は十分射程圏内。2本目の路面温度が上がり過ぎないことを祈るのみです。


・・・・・・

この後,競技とは直接関係ないことですがおとーさん大チョンボをやらかしてしまいました。

現在,来年の競技規則制定に向けて全国のJMRCジムカーナ部会がいろいろ作業中です。近畿の部会も活発に動いており,特に来年度のラジアルタイヤクラスにおいてタイヤの制限をどうするかが焦点になっています。

この日,おとーさん達の走行終了後,ラジアルタイヤクラスのエントラントを対象にした意見聴取の場が設けられていたのですが,おとーさん一人だけてっきり2本目の走行が終わってからと勘違いしていて,気づいた時には大遅刻。もう話し合いが終わるところでした。

部会長のN山さんに終わってから大目玉...は食らいませんでしたが,おとーさんは仮にも部会員ですし,この問題にはずっと個人的にも関わってきただけに,今こんな大事な話し合いをすっぽかすなんて...オッサンもう帰れよ,ここにいなくてもいいよ,っていう感じでした。
何やってんだオッサン。バカじゃねーの。ううう(泣)。


ってなことで,とてもとてもショボーンな気分でお昼の慣熟歩行を迎えます。
も,帰ろかな...(泣)。

頭の中では一生懸命気持ちを切り替えようとします。2本目の走りのことに集中しようします。でも気がつくと,自然と視線が落ちて目の前の路面を見つめてしまっています。いや必死で路面状況を読もうとしてるんじゃないよ。うなだれてるだけだからね(笑)。


葛藤です。心の中はまさに葛藤です。

俺は今日ここに勝ちに来た。勝つんだ。勝たねばならぬのだ。

という強い気持ちと,

お前なんか要らねーよ,帰れよタコ。お前にゃ勝つ資格なんかねーんだよ。

というイジケた気持ちと。


そんなことでそんなに落ち込まんでも,と言うなかれ。

男45歳。ビミョーなお年頃なのよ。足臭いのよ。

職場ではたくさんの「責任」というお荷物を背負わされ,家庭でも「大黒柱」として全てを支えながら,どこへ行っても今一つリスペクトされない悲しい存在。せめて自分が好きでやってることぐらい「ちゃんと」やろうよ。自分で自分をリスペクトできるようにしようよ。


・・・・・・

そんな暗〜い,サイアクな気分で午後の部を迎えます。
おとーさんの心の中とは裏腹に,お天気はとても爽やかなまま。雨の心配は全くありません。

幸い路面温度も1本目と比べてほとんど上がっていません。ジリジリ照りつけるお陽様の熱を涼しい風がどこかに運び去ってくれてます。



こういう時には早めにクルマに乗り込むに限ります。本当は全日本選手のデモランやBクラスのタイムアップの様子が気にかかるんですが,あえて見ないことにして,早めにデミ助の運転席に乗り込みます。

そして暗い気分の時に無理やり気持ちを前に向ける秘策は「もっと暗いことを考える」(笑)。

去年の開幕戦でシャフトが折れて最下位になった時のこととか,もっと酷い,不惑インテ号を失った時のこととか。そこからスタートして今の状況を考えると...ほら,まだマシじゃん(笑)。ちゃんと走れるクルマを持ってて,2本目はこれからでしょ。

そして,少し気持ちが前向きになってきたら,今度は「ニンジン」(笑)。

昨年の久々の優勝の時とか,先日の全日本の優勝とか,すごく嬉しかった時のことを一生懸命イメージする。そうだオッサン,お前は勝てる。勝ってもいいんだ。

このような無理やりの思考操作であっても,単純なおとーさんの気持ちはだんだん前向きになってきます。よーし,オッサンがんばれよ! そういう気持ちになってきます。こういうのを専門用語で「認知療法」というんです。


さあ,セルフ認知療法でやっと気持ちが前向きになってきたおとーさん。出走待ちの列に並ぶ頃には先ほどのチョンボはすっかり忘れ,2本目に向けて気合が入ってきます。そう,今度こそ自分の持てる力の全てをこの鈴鹿の路面に叩きつけるんだ。

聞くともなしに他のクラスの実況アナウンスを聞いていると,各クラスかなりタイムアップしている様子。路面温度は1本目より1-2℃しか上がってませんから,1本目と条件は全く同じです。

ショートカット前後の車速をできる限り高めること。特に2回目のショートカットの進入はパイロン撥ねてスピンしてもいいぐらいの思い切りで突っ込むこと。

最終コーナーは突っ込み過ぎず,アンダーを出さないように気をつけながら。

そして3回あるサイドターンを,絶対にミスらないこと(本当は4回だけど,うち1回はサイドを引かないことにした)。

...これらの仕事をきちんとこなすことができれば,タイムは1.0〜1.5秒上がるはず。ライムM君も必ずタイムを上げてくるだろうけど,それを0.3秒上回ることができればおとーさんの勝ち。


よし,行け!

いつものように叫びながらスタート。

スタートから3-4コーナーまでは1本目と全く同じ。ロガーで見ても全く同じ軌跡を描いてます。4コーナーのパイロンを目指して3コーナーに進入,うまくリアが回ってくれて,1本目と同じようにフルスロットルでパイロン横を駆け抜けます。

S字は1本目より攻めたつもりでしたが,ロガーで見るとむしろ微妙に落ちてますね(笑)。その後広場に飛び込んで270度ターンする部分も,2本目の方が失敗してドラシャをガキガキ言わせましたが,幸いタイムはあまり差がありません。

その後S字を逆走で引き返し,4コーナーのパイロンで右ターン...あああああ!見事に失敗。しかし立ち上がりで失速しそうになるのを必死でスロットルをコントロール,ステアをぐりぐり回して何とか脱出。

ロガーで見るとここまでで1本目との差は全くなし。ほとんど同タイムです。

その後,3回目のS字で少しがんばって1本目より0.5秒稼ぎ,左2本ターンへ。1本目はあえてサイドを引かず,2本目満を持して引いたサイドがようやっと決まり1本目よりも0.7秒上げた状態でコース後半に突入。

しかしここで痛恨のミス。1本目よりもボトムで10km/hも速い車速でショートカット部分に突入したのに「ここは1速で」という頭を切り替えられず,ショートカットから奥のヘアピンに立ち上がる部分で1速をレブったまま2秒近くも空走(ログの黒丸の部分)...

何やってんだオッサン(泣)。
単純計算で1秒近くのタイムロス。ここまででせっかく1.0秒ほど稼いだマージンを全部吐き出し,結局1本目とほとんど同じタイムでヘアピンを通過。

しかしオッサンは挫けない。

2回目のショートカットは渾身のブレーキコントロールとステアリングで車速を落とさず向きを変え,軽くジャンプしながらスラローム状のショートカットに突入。1本目より10km/h速い車速からさらに加速して駆け抜けます。ロガーのデータで見るとここだけで1本目より0.5秒稼いでます(ログの赤丸の部分)。



※画像をクリックすると大きい画像を表示します

最終コーナーもブレーキングと進入がうまくいって1本目よりタイムを縮め,結局何とか0.8秒のタイムアップでゴール。ライムM君の1本目のタイムを0.5秒更新し暫定1位で再車検場に。

しかし,このタイム差では危ない。彼も間違いなく1秒ぐらいは上げてくるだろう。

すぐにクルマを降り,ライムM君の走りを見守りますが...非常に堅実な走り。いたるところでミスをしてるオッサンとは全然違う。まるで年齢が逆みたい(笑)。彼は大人の正統派レーサーでおとーさんはただの峠小僧。

結局,彼は1本目より1.2秒上げてきておとーさんの暫定1位のタイムを再逆転。

オッサンは彼に祝福の拍手を送りながらすごすごと自分のパドックに帰りましたとさ(泣)。



※それにしても1回目のショートカットを抜けた部分,アホほどレブってますね(笑)


・・・・・・

負けです。
タラレバのネタはありますが,誰が何を言おうと結果は変わりません。
順位は2位でシリーズポイントもそれなりにもらえますが,1位でない限り,それは負けです。

「勝ちたい」という気持ちが強ければ強いほど,負けた時は強烈に悔しい。
久々に帰りの西名阪で涙が出てきました。
何やってんだオッサン! バカヤロー! 早く家カエレ。

何でたかが「趣味」でやってることなのに泣かなきゃならないの?
こんなことなら,「勝ち」にはこだわらず,楽しく走る方向で行こうよ!

以前ならそれでも良かったんですが,おとーさんはもうミドル戦を楽しく走るレベルではなくなってしまいました。泣くぐらい悔しい思いをしながらコンマ1秒以下を削り取って行く世界...いや,全国レベルの戦いはもっと厳しいものかもしれません。おとーさんなんかまだ下らないミスで秒単位のタイムを落としてますからね。


早々に会場を後にして,ベソベソと情けない泣き顔でデミ助を転がし,ふらふらと立ち寄ったのは西名阪の針テラス。

「今日は2位ですた。勝てませんですた(泣)。今からオミヤゲ買って帰りまする。」

嫁さんにメールを打ってから売店でオミヤゲを物色。これでカンベンしてもらお,と「松坂牛チップス」500円なりを3袋買って,缶コーヒーも1本買ってデミ助に戻ります。と嫁さんから返信が。

「オミヤゲは要るけど,シケた面のオッサンは要らんで。ぷぷぷ (* ^ー゚) 」

「てめえ... (# ゚Д゚)ь」サイコーに機嫌が悪いので一瞬ムカッときますが,嫁のメールを読んでるうちに何だか泣いたり怒ったりしてる自分がバカバカしくなってきます。

オッサンが鈴鹿で目を血走らせてクルマ運転してる間も,嫁や子供達は普段と変わらないマターリした日曜日を送ってたわけで,カリカリしてるのはこの大人げないオッサンだけ。一人で何やってんだか...


いつぞやの鈴鹿南のミドル戦でも,表彰台に立てず落ち込むオッサンの頭をパコンと後ろからシバキやがったウチの嫁さん。でも嫁さんの屈託ない笑顔を見てるうちに妙に気持ちが和んでしまい,こっちもいつの間にかもう笑ってた。

おとーさんのモータースポーツ活動に理解がない...というか全然認めてくれないmy嫁さんですが,付き合いが長いだけにビミョーなところで心理を読まれてるみたいです。

感謝の念をこめてオミヤゲをちょっと買い足し針テラスを後にするおとーさんの目にもう涙はありませんでした。


さあ,活動休止まで,あと走れて2戦。
特に次の地区戦第5戦は名阪Cコース。

負けへんで。

今度も最高のライバルとギリギリの競り合いをして,もっともっとタイムを削って行くぞ。


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