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2009年 > 11月6日
大人と子供 (その1)〜JAFカップ2009〜
行ってまいりました。JAFカップ(オールスター戦)@鈴鹿。
いや,もうね。
勝ち目ないのは分かってたんですが,ここまで完敗とは(笑)。
おとーさんの順位は10台中9位...つまり「べべつー」,あるいは「ぶーびー」ともいう。
しかもあろうことか近畿S1500から参戦の4台は,仲良くビリから4台並んでます(笑)。
まあ,近畿S1500チャンピオンのライムM君なんかは,それでも中部勢にコンマ1秒差で善戦してるけど,おとーさんなんかペナルティもないのにトップから3.5秒遅れですよ。
1分ちょっとの短いコースで3.5秒の差っていうと,「まるっきり勝負になってない」というか,「大人と子供」あるいは「プロ野球と高校野球」ぐらいの差。ぜんぜんダメじゃーん ヽ(´ー`)ノ。
しかし。
しかしですよ。
今回初めて,全国のS1500トップドライバーが集結して日本一を競った,その場におとーさんも参加できたという,このことはすごく大きい。
そりゃ,めちゃくちゃ勉強になりましたよ。すごい大きな経験値をもらった。
身内で名阪Cコースを仲良く走ってただけでは分からない,いろいろなことを教わった。
今回勉強したことを来年の地区戦に持って上がり,近畿S1500のみんなで熱く切磋琢磨して,きっといつかもっと「勝負になる」ような走りをしたい。そう,今は子供でも,子供は成長する。いつかは大人になる。高校球児からもプロ野球選手になるやつが出てくる。その中に自分が入れるようにがんばりたい,そう固く誓ったおとーさんなのでした。
・・・・・・
1日目,公開練習の朝。
早めに鈴鹿入りしてゲート前に並び,8時きっかりにパドックへ誘導されます。
これまで実はネット上でしか話したことのなかった中部のデミオ乗りのM田さんや#6さん,関東チャンピオンのK山さんにごあいさつ。
みなさんやはり装備が本格的。ちゃんとテントを立ててノートPCも完備,本番用タイヤもきちんとメンテされているっぽい。おとーさんみたいに本番用も練習用も通勤用も全部同じタイヤ,要するにずーっと履きっ放し,なんて人は少数派。
もうすでに「何か雰囲気違うなー」とか思いながら,いつもの近畿S1500の常連メンバーともあいさつを交わし,ぼちぼち走行準備をします。
といっても,本番用タイヤが「履きっ放し」である以上,大した準備もありません。これがS1500のいいところ...と思っていたのは実はおとーさんだけ?
公開練習のコースは,基本的に明日の本番で使われるコースをちょっと変えてあるだけのことが多い。本日の公開練習のコースは,普通にホームストレートを順走でスタート,いったん中央の広場に入ってすぐに抜け,1-2コーナーを出たところで間隔11歩の狭いパイロン2本のシケインを抜けてストレートを走り,3-4コーナーからS字,ADVANコーナーもずーっと順走,ヘアピンをクリアして最後のシケインを出たところでパイロン3本のスラロームを抜けてゴール,という比較的シンプルなもの。
おそらく本番コースでは最初の広場でターンが2-3発あって,順走コースの他の部分にも規制パイロンがおかれるだろう,あるいは部分的に逆走部分があるかな...などと予測しながら慣熟歩行に出ます。
しかし「比較的シンプル」などと言ってはみたものの,実際にコースを歩いてみると,特にこの1-2コーナーを抜けたところに置かれたシケインの2本パイロンの攻略が実に難しいことが判明。この後に3速まで入る長いストレートが控えているだけに,ここの抜け方次第で秒単位の差がつくことは明らか。
2コーナーを2速で抜けてきて,そのまま2速で大きく回り込んでパイロン間を抜けるか...
いったん1速に落とし,小さく回り込んでパイロン間を立ち上がるか...
何ということのないただの2本のパイロンが,大きな大きな障害物となってドライバーの前に立ちはだかります。もともと長いストレート前の重要コーナーであった鈴鹿南の2コーナーですが,その重要性や難易度を何倍にも増した難コーナーがそこに新たに現れています。
「パイロンの魔術師」というと,パイロンを速く走れるドライバーの方ばかり想像しますが,パイロンを何気に2つ置くだけでこんなに難しいコースを作れてしまう...コースを作る側にも「パイロンの魔術師」がいるんだなとつくづく思いました。鈴鹿南を知り尽くした,パイロン1本の意味を知り尽くしたAZUR星人さんだからこそのコース設定でしょう。
※今回のコースの最大のポイント。2コーナーを出たところのシケインパイロン
さあ,初めて走るビッグイベントの1本目走行。
まあ,あくまで「公開練習」ですから,あまり気負わずに行きましょう ( ̄ー ̄)。
しかし。
スタートからいきなりホイールスピンの嵐。
フロントタイヤが全く路面を捉えてません。見事に気合ばっかり空回りしてます。
言い訳じみてますが,やはり金欠でタイヤを新調できなかったことは痛かった...
しかしタイヤのせいばかりではなく,ドライバーもダメダメ。
1-2コーナーを抜けた後の2本パイロンは,まず1速に落としてクリアしようとしましたが,思ったよりも減速し過ぎ。ラインも詰まって苦しくなってしまい,案の定,ストレートが伸びず。
その後の3-4コーナーやS字,ADVANコーナーも攻めが甘い。もっとコース幅を使って積極的にリアを動かして踏んで行けるのに,思い切りのないおとなしーい走りになってます。
最後のシケインを抜けた後のスラロームもライン取りが甘く,踏み切れてない。
結局,公開練習参加9台中6位のタイムだけど,トップのピヨピヨヴィッツさんとは3秒も差が開いてる。いくらヴィッツが有利な鈴鹿南コースとはいえ,このタイム差はひどいよね。
1本目が終わった後,中部勢のドライバーさんはビデオを見たりロガーのデータを解析したりで,ここは1速がコンマ2秒速い,いや2速がコンマ1秒速い,とか,すかさず分析。対する近畿勢は「何かフロントが食わんかったなぁ」とか「1本目のパイロンの入りが浅ぁてあんまし踏めんかったわ」とか話が感覚的でアバウト。この辺が関西人の特性?(笑)
自分が走ったラインを表現するのでも,中部勢のドライバーさんは「インから1mぐらいのところを,向こうの縁石を見ながら走ってきて,こちらの縁石は50cmぐらい残したラインでパイロンの1.5車身ぐらい前でパイロンに平行になって...」とか,具体的で詳細。
これに対しておとーさんなんか,「向こうから,こう,ぶわーっと走ってきて,このへんでびゃーっと外へ行って,あの辺でぐいっとインに向いて,ほんで,ぐわっとスロットル踏んで」...キミは小学生ですか!?(笑)
要するに大人と子供。プロ野球選手とイナカの高校球児。
万事がこんな感じでいちいち違うもんだから近畿勢は何だかだんだん肩身が狭い感じになってきて,お昼の慣熟歩行でも何となく身内で固まってしまいます。
さて,午後の2本目は,2コーナー後のパイロンの入りを2速にして,大きく回りこむラインを試してみることにします。ゴール前のスラロームももっと積極的に突っ込んでみることにします。
しかし,やはりスタートのホイールスピンはひどく,ちっとも前に進んでない上に,2コーナー後のパイロンにしても進入のラインが悪く,大回りに入ったはずなのに結局2本目のパイロンで詰まってスロットルを踏めずタイムロス。その後のストレートもあまり車速が伸びません。これじゃダメよね。
3-4コーナーからS字,ADVANコーナーも自分では精一杯攻めてるつもりですが甘い甘い。
ヘアピンはわりに自分の思った通りのラインをトレースできたものの,最後のスラロームは突込みが甘く,だるーいカンジ。スラロームというより「だらローム(笑)」。
結局,1本目よりは1秒タイムを上げたものの,依然トップのピヨピヨヴィッツさんとは2秒以上の差が。2本目が終わって近畿勢はビリから仲良く4台並び,おとーさんは9台中7位。
こらアカンわ(笑)。
※動画中「よーし!行けよー!」と叫んでいるのは,気合を入れてるだけです(笑)。
・・・・・・
どうもこうも勝負になってない,ダメダメ感が漂う中,2本目の練習走行と前後して明日の本番に向けての受付,車両持ち出し申告,そして車検を受けます。
全日本やJAFカップのようなビッグイベントは,1日目(土曜日)の公開練習日に受付を済ませて車検を受けてしまう方式が主流。もちろんミドルとか地区戦のような普通のイベントと同じく当日のみの参加もOKだけど,当日朝に受付や車検を全部済ませるので忙しい。
このあたり,以前ウチのhirobot師匠が全日本に参戦されてる時に見学に行って,こうやるんだなというのは知ってたけど,実際に自分がやるとなると,細かい段取りが全く分からない。
N1クラスに参加の全日本の青うさぎ選手や,青うさぎ選手のサポートの経験がある曲調さんにいろいろ分からないことを訊きながらやっと車検を済ませます。
比較的あっさりした車検でしたが,これが済めばもう手続きは完了。
車両持ち出し申告もしたので,このまま家まで乗って帰ってもいいのですが,明日の朝は5時半ゲートオープンなのでこちらに泊まることにしました。あ,もちろんもう車検を済ませた状態なので,車両の大がかりな整備なんかはダメですけどね。
さて,午後の遅い時間になって公開練習走行は全て終了。
そしていよいよ明日の本番コースの発表と慣熟歩行時間となります。最近の全日本ではこのように前日に本番コースが発表となることが多いみたいですね。
本番コースは予想通り,本日の公開練習のコースに,さらに規制パイロンを増やした順走メインのコース。しかし実にイヤラシイというか絶妙な規制パイロンのおかげで,見事に「コース慣れ」の要素を排してあります。これなら初めてここを走る選手でも,ホームコースとして走り慣れた選手でも,あまり大きな差は出ないでしょう。
コースは,ホームストレートを普通にスタートして,左側の広場に飛び込み,右ターンを2発回って1コーナー方面に出ます。
※最初の広場で右ターンを2発
そして本日のキモだった2コーナー出口のシケイン風パイロン2本はそのままで,ストレートを走り抜け,本日はフリー状態だった3-4コーナーにはラインを大きく外した規制パイロンが立ってます。通常のラインのかなり外側を大きく回り込む形になります。
S字はそのまま順走ですが,3つ目のコーナー出口にまたまたシケイン風パイロン2本が立っており,そのまま気持ち良く走り抜けることはできません。結局S字の一つ目からこのシケインを意識したラインを取らねばならず,ここを走り慣れた人にはかえって走り辛いものがあります。
ADVANコーナーと奥のヘアピンはそのまま順走で走りますが,ゴール前の3本スラロームに加えて,その手前のもともとコースがシケインになっている部分に2本スラロームパイロンが追加されました。このパイロンのオフセット具合がまた絶妙で(笑),あらかじめ1速に落としてきっちり抜けるか,2速で入ってきて途中で1速に落とすのか,それとも2速のままでだらーっと抜けて行くのが速いのか,非常に悩ましいコースになってます。
※「こんなところにパイロン置くかぁ〜」とみんなが叫んだ(笑)シケインスラローム
「1速だ」「いや2速のままで途中まで行ける」近畿S1500のみんなであれこれ協議しますが,今ひとつしっかりした結論が出ないままコースはクローズとなり本日のイベントは全て終了。
その後は近畿の4人で晩飯を食いに出かけます。
別にゲンをかついだわけでもないんですが,鈴鹿のイオンでトンカツを食いながら決起集会。いくらなんでも,明日の本番ではもうちょっと差を詰めないと関西人として恥ずかしいぞ!
走りのこと以外にもいろいろな話をしながら,トンカツをたらふく食って,やっとちょっと元気が出てきました。とりあえず悔いのないように思い切りのいい走りをしよう。固く誓い合って,それぞれの宿に散っていく4人なのでした。
「大人と子供 (その2)〜JAFカップ2009〜」につづく
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大人と子供 (その1)〜JAFカップ2009〜
行ってまいりました。JAFカップ(オールスター戦)@鈴鹿。
いや,もうね。
勝ち目ないのは分かってたんですが,ここまで完敗とは(笑)。
おとーさんの順位は10台中9位...つまり「べべつー」,あるいは「ぶーびー」ともいう。
しかもあろうことか近畿S1500から参戦の4台は,仲良くビリから4台並んでます(笑)。
まあ,近畿S1500チャンピオンのライムM君なんかは,それでも中部勢にコンマ1秒差で善戦してるけど,おとーさんなんかペナルティもないのにトップから3.5秒遅れですよ。
1分ちょっとの短いコースで3.5秒の差っていうと,「まるっきり勝負になってない」というか,「大人と子供」あるいは「プロ野球と高校野球」ぐらいの差。ぜんぜんダメじゃーん ヽ(´ー`)ノ。
しかし。
しかしですよ。
今回初めて,全国のS1500トップドライバーが集結して日本一を競った,その場におとーさんも参加できたという,このことはすごく大きい。
そりゃ,めちゃくちゃ勉強になりましたよ。すごい大きな経験値をもらった。
身内で名阪Cコースを仲良く走ってただけでは分からない,いろいろなことを教わった。
今回勉強したことを来年の地区戦に持って上がり,近畿S1500のみんなで熱く切磋琢磨して,きっといつかもっと「勝負になる」ような走りをしたい。そう,今は子供でも,子供は成長する。いつかは大人になる。高校球児からもプロ野球選手になるやつが出てくる。その中に自分が入れるようにがんばりたい,そう固く誓ったおとーさんなのでした。
・・・・・・
1日目,公開練習の朝。
早めに鈴鹿入りしてゲート前に並び,8時きっかりにパドックへ誘導されます。
これまで実はネット上でしか話したことのなかった中部のデミオ乗りのM田さんや#6さん,関東チャンピオンのK山さんにごあいさつ。
みなさんやはり装備が本格的。ちゃんとテントを立ててノートPCも完備,本番用タイヤもきちんとメンテされているっぽい。おとーさんみたいに本番用も練習用も通勤用も全部同じタイヤ,要するにずーっと履きっ放し,なんて人は少数派。
もうすでに「何か雰囲気違うなー」とか思いながら,いつもの近畿S1500の常連メンバーともあいさつを交わし,ぼちぼち走行準備をします。
といっても,本番用タイヤが「履きっ放し」である以上,大した準備もありません。これがS1500のいいところ...と思っていたのは実はおとーさんだけ?
公開練習のコースは,基本的に明日の本番で使われるコースをちょっと変えてあるだけのことが多い。本日の公開練習のコースは,普通にホームストレートを順走でスタート,いったん中央の広場に入ってすぐに抜け,1-2コーナーを出たところで間隔11歩の狭いパイロン2本のシケインを抜けてストレートを走り,3-4コーナーからS字,ADVANコーナーもずーっと順走,ヘアピンをクリアして最後のシケインを出たところでパイロン3本のスラロームを抜けてゴール,という比較的シンプルなもの。
おそらく本番コースでは最初の広場でターンが2-3発あって,順走コースの他の部分にも規制パイロンがおかれるだろう,あるいは部分的に逆走部分があるかな...などと予測しながら慣熟歩行に出ます。
しかし「比較的シンプル」などと言ってはみたものの,実際にコースを歩いてみると,特にこの1-2コーナーを抜けたところに置かれたシケインの2本パイロンの攻略が実に難しいことが判明。この後に3速まで入る長いストレートが控えているだけに,ここの抜け方次第で秒単位の差がつくことは明らか。
2コーナーを2速で抜けてきて,そのまま2速で大きく回り込んでパイロン間を抜けるか...
いったん1速に落とし,小さく回り込んでパイロン間を立ち上がるか...
何ということのないただの2本のパイロンが,大きな大きな障害物となってドライバーの前に立ちはだかります。もともと長いストレート前の重要コーナーであった鈴鹿南の2コーナーですが,その重要性や難易度を何倍にも増した難コーナーがそこに新たに現れています。
「パイロンの魔術師」というと,パイロンを速く走れるドライバーの方ばかり想像しますが,パイロンを何気に2つ置くだけでこんなに難しいコースを作れてしまう...コースを作る側にも「パイロンの魔術師」がいるんだなとつくづく思いました。鈴鹿南を知り尽くした,パイロン1本の意味を知り尽くしたAZUR星人さんだからこそのコース設定でしょう。
※今回のコースの最大のポイント。2コーナーを出たところのシケインパイロン
さあ,初めて走るビッグイベントの1本目走行。
まあ,あくまで「公開練習」ですから,あまり気負わずに行きましょう ( ̄ー ̄)。
しかし。
スタートからいきなりホイールスピンの嵐。
フロントタイヤが全く路面を捉えてません。見事に気合ばっかり空回りしてます。
言い訳じみてますが,やはり金欠でタイヤを新調できなかったことは痛かった...
しかしタイヤのせいばかりではなく,ドライバーもダメダメ。
1-2コーナーを抜けた後の2本パイロンは,まず1速に落としてクリアしようとしましたが,思ったよりも減速し過ぎ。ラインも詰まって苦しくなってしまい,案の定,ストレートが伸びず。
その後の3-4コーナーやS字,ADVANコーナーも攻めが甘い。もっとコース幅を使って積極的にリアを動かして踏んで行けるのに,思い切りのないおとなしーい走りになってます。
最後のシケインを抜けた後のスラロームもライン取りが甘く,踏み切れてない。
結局,公開練習参加9台中6位のタイムだけど,トップのピヨピヨヴィッツさんとは3秒も差が開いてる。いくらヴィッツが有利な鈴鹿南コースとはいえ,このタイム差はひどいよね。
1本目が終わった後,中部勢のドライバーさんはビデオを見たりロガーのデータを解析したりで,ここは1速がコンマ2秒速い,いや2速がコンマ1秒速い,とか,すかさず分析。対する近畿勢は「何かフロントが食わんかったなぁ」とか「1本目のパイロンの入りが浅ぁてあんまし踏めんかったわ」とか話が感覚的でアバウト。この辺が関西人の特性?(笑)
自分が走ったラインを表現するのでも,中部勢のドライバーさんは「インから1mぐらいのところを,向こうの縁石を見ながら走ってきて,こちらの縁石は50cmぐらい残したラインでパイロンの1.5車身ぐらい前でパイロンに平行になって...」とか,具体的で詳細。
これに対しておとーさんなんか,「向こうから,こう,ぶわーっと走ってきて,このへんでびゃーっと外へ行って,あの辺でぐいっとインに向いて,ほんで,ぐわっとスロットル踏んで」...キミは小学生ですか!?(笑)
要するに大人と子供。プロ野球選手とイナカの高校球児。
万事がこんな感じでいちいち違うもんだから近畿勢は何だかだんだん肩身が狭い感じになってきて,お昼の慣熟歩行でも何となく身内で固まってしまいます。
さて,午後の2本目は,2コーナー後のパイロンの入りを2速にして,大きく回りこむラインを試してみることにします。ゴール前のスラロームももっと積極的に突っ込んでみることにします。
しかし,やはりスタートのホイールスピンはひどく,ちっとも前に進んでない上に,2コーナー後のパイロンにしても進入のラインが悪く,大回りに入ったはずなのに結局2本目のパイロンで詰まってスロットルを踏めずタイムロス。その後のストレートもあまり車速が伸びません。これじゃダメよね。
3-4コーナーからS字,ADVANコーナーも自分では精一杯攻めてるつもりですが甘い甘い。
ヘアピンはわりに自分の思った通りのラインをトレースできたものの,最後のスラロームは突込みが甘く,だるーいカンジ。スラロームというより「だらローム(笑)」。
結局,1本目よりは1秒タイムを上げたものの,依然トップのピヨピヨヴィッツさんとは2秒以上の差が。2本目が終わって近畿勢はビリから仲良く4台並び,おとーさんは9台中7位。
こらアカンわ(笑)。
※動画中「よーし!行けよー!」と叫んでいるのは,気合を入れてるだけです(笑)。
・・・・・・
どうもこうも勝負になってない,ダメダメ感が漂う中,2本目の練習走行と前後して明日の本番に向けての受付,車両持ち出し申告,そして車検を受けます。
全日本やJAFカップのようなビッグイベントは,1日目(土曜日)の公開練習日に受付を済ませて車検を受けてしまう方式が主流。もちろんミドルとか地区戦のような普通のイベントと同じく当日のみの参加もOKだけど,当日朝に受付や車検を全部済ませるので忙しい。
このあたり,以前ウチのhirobot師匠が全日本に参戦されてる時に見学に行って,こうやるんだなというのは知ってたけど,実際に自分がやるとなると,細かい段取りが全く分からない。
N1クラスに参加の全日本の青うさぎ選手や,青うさぎ選手のサポートの経験がある曲調さんにいろいろ分からないことを訊きながらやっと車検を済ませます。
比較的あっさりした車検でしたが,これが済めばもう手続きは完了。
車両持ち出し申告もしたので,このまま家まで乗って帰ってもいいのですが,明日の朝は5時半ゲートオープンなのでこちらに泊まることにしました。あ,もちろんもう車検を済ませた状態なので,車両の大がかりな整備なんかはダメですけどね。
さて,午後の遅い時間になって公開練習走行は全て終了。
そしていよいよ明日の本番コースの発表と慣熟歩行時間となります。最近の全日本ではこのように前日に本番コースが発表となることが多いみたいですね。
本番コースは予想通り,本日の公開練習のコースに,さらに規制パイロンを増やした順走メインのコース。しかし実にイヤラシイというか絶妙な規制パイロンのおかげで,見事に「コース慣れ」の要素を排してあります。これなら初めてここを走る選手でも,ホームコースとして走り慣れた選手でも,あまり大きな差は出ないでしょう。
コースは,ホームストレートを普通にスタートして,左側の広場に飛び込み,右ターンを2発回って1コーナー方面に出ます。
※最初の広場で右ターンを2発
そして本日のキモだった2コーナー出口のシケイン風パイロン2本はそのままで,ストレートを走り抜け,本日はフリー状態だった3-4コーナーにはラインを大きく外した規制パイロンが立ってます。通常のラインのかなり外側を大きく回り込む形になります。
S字はそのまま順走ですが,3つ目のコーナー出口にまたまたシケイン風パイロン2本が立っており,そのまま気持ち良く走り抜けることはできません。結局S字の一つ目からこのシケインを意識したラインを取らねばならず,ここを走り慣れた人にはかえって走り辛いものがあります。
ADVANコーナーと奥のヘアピンはそのまま順走で走りますが,ゴール前の3本スラロームに加えて,その手前のもともとコースがシケインになっている部分に2本スラロームパイロンが追加されました。このパイロンのオフセット具合がまた絶妙で(笑),あらかじめ1速に落としてきっちり抜けるか,2速で入ってきて途中で1速に落とすのか,それとも2速のままでだらーっと抜けて行くのが速いのか,非常に悩ましいコースになってます。
※「こんなところにパイロン置くかぁ〜」とみんなが叫んだ(笑)シケインスラローム
「1速だ」「いや2速のままで途中まで行ける」近畿S1500のみんなであれこれ協議しますが,今ひとつしっかりした結論が出ないままコースはクローズとなり本日のイベントは全て終了。
その後は近畿の4人で晩飯を食いに出かけます。
別にゲンをかついだわけでもないんですが,鈴鹿のイオンでトンカツを食いながら決起集会。いくらなんでも,明日の本番ではもうちょっと差を詰めないと関西人として恥ずかしいぞ!
走りのこと以外にもいろいろな話をしながら,トンカツをたらふく食って,やっとちょっと元気が出てきました。とりあえず悔いのないように思い切りのいい走りをしよう。固く誓い合って,それぞれの宿に散っていく4人なのでした。
「大人と子供 (その2)〜JAFカップ2009〜」につづく
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