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2006年 > 9月27日
おとーさん in Suzuka(その2)
お昼の慣熟歩行の時間。
お昼食べたりしゃべったり...みんな結構のんびりしている中,とりあえずおとーさんはメシも食わずモノも言わずコースに出て歩き始めます。
当然ながら焦点はコース真中のパイロン区間。
相変わらずここだけ人口密度高いです(笑)
最初の慣熟歩行の時から,パイロンの林の中をどんな風なラインで走ろうかというのがあまりハッキリしてなかったんですが,実際の1本目の走行では,最初のパイロンを折り返して270度ターンのパイロンが目の前にバーンと現れた途端に,もう目先のパイロンしか目に入らなくなってしまい,「ライン」という意識が全くどこかに行ってしもた...
要するにおとーさん,こういうテクニカルセクションの走り方が全く分かってない。視線の置き方もラインのとり方も明確な基準がない。行き当たりばったりで,目先のパイロン,目先のコーナーのクリップしか見えないまま走ってる。
アクセルをドカンと踏んでブレーキをドドンと踏んでっていう外周高速区間が速くても,こういうテクニカルセクションが極度に遅いっていうのは,要するに走りのIQが低いっていうか,「頭の悪い走り」なんですな。きっと(笑)。
頼みの師匠は,この日,九州で全日本に参戦中。
師匠ご自身が一生懸命走っておられる時に携帯であれこれ聞くのも迷惑だろうしなあ,と思いながらS字のあたりを1人で歩いてると,シビックのS脇さんと2004年ミドルシリーズチャンプのMさんに出会いました。これ幸いと,強引に割り込んであれこれ質問しまくり。あげくの果てにパイロンセクションの攻略法もしっかり授かる(ありがとうございました!)。
...おかげさまで,やっとパイロンの林の中のラインのとり方が少し見えてきました。
しかし,肝心の270度ターンはやはり回れそうな気がしてきません。何度見ても,助走距離が短すぎます。こんな距離できちんとターン回れる人って,ホントすごい(感心しててどうする)。
結局ずっとパイロン区間をあっち行ったりこっち行ったりしながら慣熟歩行の時間は終了。
そして2本目の走行が始まります。セッティングは1本目そのままで行こうかとも思ったんですが,一応サイドターン対策としてリアのエア圧を若干上げました。
さあ,270度ターンは決まるのか...
ターンが決まれば表彰台...決まらなければまた沈没...
いつものように,かなり早めに不惑インテ号に乗り込み,イメトレをしながら精神統一を図ります。おとーさんの場合,同クラスの他の人の走りを見てても,不安になったり慌てたり自信がなくなったりするばかりであまりいいことはありません。今のおとーさんにとってジムカーナとは,ライバルとの闘いではなくって,自分自身との闘い。いかに自分の力を100%発揮するか。ライバルの走りを見てるより,自分の精神統一の方が重要。
走行待ちの列に並んでいると,ライバルのタイム更新のアナウンスが聞こえてきますが,あえて耳を貸さず,パイロン区間のイメトレに集中します。
あと3台...あと2台...あと1台...
...さあ,おとーさんの番です。
ピットロードから出て行ってメインストレート上のスタートラインにクルマをつけます。
そして2本目も,すぐにお兄さんがこっちに向き直り,スタートフラッグが翻ります。
さあ!いけ!
いつものように叫びながら走り出します(ヘンなヤツです)。
1本目よりも気持ち回転を抑えてスタート。ホイールスピンはなく,するするっとスムースにスタートできました。
2速,3速とシフトアップ。そしてすぐに1コーナー。
ブレーキングしながら2速にシフトダウン。今回もすーっと気持ち良くリアが出て,自分の思った通りのラインに乗ります。
すぐに一瞬フルスロットル,回転の落ちは少ないので,今回も2コーナーは2速のままで。
3速全開でストレートをかっ飛び,複合の3-4コーナーへ。
ブレーキを奥までしっかり残すように意識しながらコーナリング,同時に2速→1速とシフトダウン。スピードが乗っている分,1本目と比べてやや突っ込み気味にはなるものの,リアがうまく流れてくれてラインに戻ります。
そしてS字。
2番目のコーナー前で思いっきりスロットルを踏み切ったために,若干縁石から外れてしまいましたが,大きくラインが乱れることはなく無難に前半区間を走りきりました。
後でUIさんの撮ってくれた走行ビデオを見て分かったことですが,いったん同じクラブのS屋さんに更新された前半区間の最速タイムを,おとーさん,この時点で再逆転。頭の悪い走りですが,シンプルなコースならおとーさんも負けてませんよ。
しかし...問題はここから。
S字の最後のコーナーを抜けてアドバンコーナーに進入。
パイロン区間の入口パイロン横で十分に減速して,左に折れ返して,さあ270度ターン...
ダメだ,回れねぇ...近過ぎる...((((゜Д゜;))))
もう,パイロンを見た瞬間に気持ちが負けてしまってます(泣)。
1本目と同じ,軽いパニック状態です。
それでも,若干アウトに振りながら必死にサイドターンを試みますが,やはりリアが引っかかったカンジで「クルン」と回りません。
ぐわーっ!また失敗やぁ! ヽ(;´Д`)ノ
さらに,少しでもターン径を小さくしようと,旋回中にもう一度悪あがきでサイドを引きますが,すでに失速状態のため十分なヨー方向の力が働かず,サイドブレーキは単なるブレーキにしかならずさらに減速...
おとーさんの夏は終わりました...
2ヶ月間の必死の努力も,サイドターン1本で水の泡です。
走りながら本当に涙出てたかもしれません。それぐらいガックリきました。
やっぱり表彰台には届かんか...やっぱりこの程度の力なんやなぁ...
...いやいや,まだ2本目の走行は終わってません。
とりあえず来年のためにも,最後まで必死で走らないと。
Mさんに教えていただいたラインで,その後のパイロン大回りは1本目のような失敗はせず無難に脱出。
しかしアドバンコーナーの脱出がアンダー気味になってしまい,奥のヘアピンまでスロットルを全開にできた時間は1本目より若干短め。それでもしっかり3速までは上げて,2速→1速と落としながらヘアピンを無難にクリア。
そして,短いストレートで再び3速まで上げて,2速に落としながらシケインに突入。
アウト側の縁石に少し乗ってしまい,「バキン!」というイヤな音をさせながら左のフロントが跳ねますが,そんなことは意に介せずステアを右に切り込みスロットルを床まで踏み抜き。
最終コーナーまでにまた3速まで上げて,2速→1速と落としながら最終コーナーをクリア。1本目と同じく若干ブレーキ余してしまった印象アリ。
・・・・・・
1本目よりわずかでもタイムアップしてないか,すぐに窓を開けてアナウンスに耳を澄ましますが,「4位をキープ」という言葉が... おとーさんより後のゼッケンは基本的におとーさんよりもずっと速い人ばかり。「ああ,もうダメだな」と覚悟しました。
そして案の定,この直後,おとーさんの次のゼッケンのドライバーさんがおとーさんをぶっち切り,おとーさんは5位に沈んで順位確定。
※実際の走行動画(撮影:ももさん Special Thanks!です)
5位。
ああ...また,表彰台には届きませんでした。
今度こそ...今度こそ届くかと思ったのに...
前半区間の最速タイムは,今年ミドル戦チャンピオンを既に確定しているラストゼッケンのHNさんに抜かれるまで,おとーさんがトップだったんですよ...せめてパイロン区間を「ごく普通に」走れていれば,十分表彰台に乗れたものを...
監視団のmy嫁さんには,「アンタ前半良かったのに,何よアレ!」と笑われ,表彰式でも「前半は速かったのに...」とアナウンスされました(笑) ええ,そうですよ。去年からずっと「中間タイム男」なんですよ。頭の悪い走りが身上の「外周高速区間男」なんですよ。
2位のS屋さん,切れちゃってスイマセン...
ガックリ落ち込むおとーさんを尻目に同じクラブの皆さんは今回,素晴らしい成績。
白兄とあもーさんが優勝!おめでとー!
おとーさんと同じくインテでN2クラスのS屋さんは参戦2戦目でいきなり2位! おとーさんがこれほどまでに努力してもたどり着けない表彰台にあっさり乗りやがっ...いやいや,乗られました(笑)。おめでとー!
ミラポンさんも3位ですがシリーズチャンプに王手。おめでとー!
みんなすご過ぎです。羨ましいです。
でも今回たまたま6位までに入賞できなかった人もいるわけだから,5位であんまりガックリしてるのを見せるのも失礼な話で...おとーさんも去年はなかなか入賞できなくって,ずいぶん辛い思いをしましたから...
何となくパドックに居辛くなって観戦スタンドで座り込んでるおとーさんの目の前を赤トンボが気持ちよさげにすいーっと行き過ぎます。
こうやって,みんなにすいーっと追い越されて,取り残されて行くのかな...
何でこんなに苦労して苦労して,わざわざ悲しい悔しい目にあってるんだろう...
こんなに辛いんなら,競技なんか止めた方がいいのかな...
何だか自分が何やってるんだかわけ分からなくなってきます。
...パコン!
その時,赤とんぼを目で追いながら深いため息ついてるおとーさんの頭を後ろからシバいたやつがいます。
「誰じゃ!」
振り向くと,my嫁さんがニヤニヤ笑いながら立ってます。
「何を面白くなさげな顔してんのよ。私は今回ちょっと面白かったで。特に,アンタのあの辺りの(パイロン区間)ドンくさい走りが!プププ!(´゚c_,゚` )」
「て,てめぇ! ヽ(`Д´)ノ」
一瞬ムカッと殺気が起こりますが(笑),嫁さんの屈託ない笑顔を見てると,何だか自分の「結果」に凝り固まった気持ちがバカバカしく思えてきて,
「うるさいわい!今度は失敗せえへんわい! ( ̄ー ̄)」
思わずこっちも笑ってしまいます。
taroさんの「楽しくやることだよ」っていう言葉や,松本 敏さんの「必死で順位を追い求めるのも,長く楽しく続けるのも,どっちも勝者なんだよ」っていう言葉が頭によみがえります。
そうよね。そんなに悲壮になるようなことじゃない。
好きで,趣味でやってること。
別にスポンサーがいるわけでもないし,商売に関係するわけでもない。
嫁さんが気楽に笑ってるのと同じように,自分自身も気楽にやってていいことなんよね。
最初から速い人。どんどん速くなる人。
そりゃうらやましいけど,おとーさんはおとーさんだし,才能ないのはしょうがない。
ボチボチとマイペースでやっていくだけ。そのためには楽しまないと。苦しんでたんじゃ,続けられない。止めてしまえば,そこで終わり。続けてれば,才能なくても,運がなくても,そのうち表彰台ぐらい上がれる時が来るでしょう。
嫁さんの笑顔を見てて,そう思えるようになりました。
いいぞ,my嫁さん。ダテに長い間付き合ってない。座布団3枚や ( ̄ー ̄)
次回のミドル戦が今年度シリーズ最終戦。
何とか嫁さんから参戦許可もおりたし,今度こそ...楽しく走るぞ!(笑)
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おとーさん in Suzuka(その2)
お昼の慣熟歩行の時間。
お昼食べたりしゃべったり...みんな結構のんびりしている中,とりあえずおとーさんはメシも食わずモノも言わずコースに出て歩き始めます。
当然ながら焦点はコース真中のパイロン区間。
相変わらずここだけ人口密度高いです(笑)
最初の慣熟歩行の時から,パイロンの林の中をどんな風なラインで走ろうかというのがあまりハッキリしてなかったんですが,実際の1本目の走行では,最初のパイロンを折り返して270度ターンのパイロンが目の前にバーンと現れた途端に,もう目先のパイロンしか目に入らなくなってしまい,「ライン」という意識が全くどこかに行ってしもた...
要するにおとーさん,こういうテクニカルセクションの走り方が全く分かってない。視線の置き方もラインのとり方も明確な基準がない。行き当たりばったりで,目先のパイロン,目先のコーナーのクリップしか見えないまま走ってる。
アクセルをドカンと踏んでブレーキをドドンと踏んでっていう外周高速区間が速くても,こういうテクニカルセクションが極度に遅いっていうのは,要するに走りのIQが低いっていうか,「頭の悪い走り」なんですな。きっと(笑)。
頼みの師匠は,この日,九州で全日本に参戦中。
師匠ご自身が一生懸命走っておられる時に携帯であれこれ聞くのも迷惑だろうしなあ,と思いながらS字のあたりを1人で歩いてると,シビックのS脇さんと2004年ミドルシリーズチャンプのMさんに出会いました。これ幸いと,強引に割り込んであれこれ質問しまくり。あげくの果てにパイロンセクションの攻略法もしっかり授かる(ありがとうございました!)。
...おかげさまで,やっとパイロンの林の中のラインのとり方が少し見えてきました。
しかし,肝心の270度ターンはやはり回れそうな気がしてきません。何度見ても,助走距離が短すぎます。こんな距離できちんとターン回れる人って,ホントすごい(感心しててどうする)。
結局ずっとパイロン区間をあっち行ったりこっち行ったりしながら慣熟歩行の時間は終了。
そして2本目の走行が始まります。セッティングは1本目そのままで行こうかとも思ったんですが,一応サイドターン対策としてリアのエア圧を若干上げました。
さあ,270度ターンは決まるのか...
ターンが決まれば表彰台...決まらなければまた沈没...
いつものように,かなり早めに不惑インテ号に乗り込み,イメトレをしながら精神統一を図ります。おとーさんの場合,同クラスの他の人の走りを見てても,不安になったり慌てたり自信がなくなったりするばかりであまりいいことはありません。今のおとーさんにとってジムカーナとは,ライバルとの闘いではなくって,自分自身との闘い。いかに自分の力を100%発揮するか。ライバルの走りを見てるより,自分の精神統一の方が重要。
走行待ちの列に並んでいると,ライバルのタイム更新のアナウンスが聞こえてきますが,あえて耳を貸さず,パイロン区間のイメトレに集中します。
あと3台...あと2台...あと1台...
...さあ,おとーさんの番です。
ピットロードから出て行ってメインストレート上のスタートラインにクルマをつけます。
そして2本目も,すぐにお兄さんがこっちに向き直り,スタートフラッグが翻ります。
さあ!いけ!
いつものように叫びながら走り出します(ヘンなヤツです)。
1本目よりも気持ち回転を抑えてスタート。ホイールスピンはなく,するするっとスムースにスタートできました。
2速,3速とシフトアップ。そしてすぐに1コーナー。
ブレーキングしながら2速にシフトダウン。今回もすーっと気持ち良くリアが出て,自分の思った通りのラインに乗ります。
すぐに一瞬フルスロットル,回転の落ちは少ないので,今回も2コーナーは2速のままで。
3速全開でストレートをかっ飛び,複合の3-4コーナーへ。
ブレーキを奥までしっかり残すように意識しながらコーナリング,同時に2速→1速とシフトダウン。スピードが乗っている分,1本目と比べてやや突っ込み気味にはなるものの,リアがうまく流れてくれてラインに戻ります。
そしてS字。
2番目のコーナー前で思いっきりスロットルを踏み切ったために,若干縁石から外れてしまいましたが,大きくラインが乱れることはなく無難に前半区間を走りきりました。
後でUIさんの撮ってくれた走行ビデオを見て分かったことですが,いったん同じクラブのS屋さんに更新された前半区間の最速タイムを,おとーさん,この時点で再逆転。頭の悪い走りですが,シンプルなコースならおとーさんも負けてませんよ。
しかし...問題はここから。
S字の最後のコーナーを抜けてアドバンコーナーに進入。
パイロン区間の入口パイロン横で十分に減速して,左に折れ返して,さあ270度ターン...
ダメだ,回れねぇ...近過ぎる...((((゜Д゜;))))
もう,パイロンを見た瞬間に気持ちが負けてしまってます(泣)。
1本目と同じ,軽いパニック状態です。
それでも,若干アウトに振りながら必死にサイドターンを試みますが,やはりリアが引っかかったカンジで「クルン」と回りません。
ぐわーっ!また失敗やぁ! ヽ(;´Д`)ノ
さらに,少しでもターン径を小さくしようと,旋回中にもう一度悪あがきでサイドを引きますが,すでに失速状態のため十分なヨー方向の力が働かず,サイドブレーキは単なるブレーキにしかならずさらに減速...
おとーさんの夏は終わりました...
2ヶ月間の必死の努力も,サイドターン1本で水の泡です。
走りながら本当に涙出てたかもしれません。それぐらいガックリきました。
やっぱり表彰台には届かんか...やっぱりこの程度の力なんやなぁ...
...いやいや,まだ2本目の走行は終わってません。
とりあえず来年のためにも,最後まで必死で走らないと。
Mさんに教えていただいたラインで,その後のパイロン大回りは1本目のような失敗はせず無難に脱出。
しかしアドバンコーナーの脱出がアンダー気味になってしまい,奥のヘアピンまでスロットルを全開にできた時間は1本目より若干短め。それでもしっかり3速までは上げて,2速→1速と落としながらヘアピンを無難にクリア。
そして,短いストレートで再び3速まで上げて,2速に落としながらシケインに突入。
アウト側の縁石に少し乗ってしまい,「バキン!」というイヤな音をさせながら左のフロントが跳ねますが,そんなことは意に介せずステアを右に切り込みスロットルを床まで踏み抜き。
最終コーナーまでにまた3速まで上げて,2速→1速と落としながら最終コーナーをクリア。1本目と同じく若干ブレーキ余してしまった印象アリ。
・・・・・・
1本目よりわずかでもタイムアップしてないか,すぐに窓を開けてアナウンスに耳を澄ましますが,「4位をキープ」という言葉が... おとーさんより後のゼッケンは基本的におとーさんよりもずっと速い人ばかり。「ああ,もうダメだな」と覚悟しました。
そして案の定,この直後,おとーさんの次のゼッケンのドライバーさんがおとーさんをぶっち切り,おとーさんは5位に沈んで順位確定。
※実際の走行動画(撮影:ももさん Special Thanks!です)
5位。
ああ...また,表彰台には届きませんでした。
今度こそ...今度こそ届くかと思ったのに...
前半区間の最速タイムは,今年ミドル戦チャンピオンを既に確定しているラストゼッケンのHNさんに抜かれるまで,おとーさんがトップだったんですよ...せめてパイロン区間を「ごく普通に」走れていれば,十分表彰台に乗れたものを...
監視団のmy嫁さんには,「アンタ前半良かったのに,何よアレ!」と笑われ,表彰式でも「前半は速かったのに...」とアナウンスされました(笑) ええ,そうですよ。去年からずっと「中間タイム男」なんですよ。頭の悪い走りが身上の「外周高速区間男」なんですよ。
2位のS屋さん,切れちゃってスイマセン...
ガックリ落ち込むおとーさんを尻目に同じクラブの皆さんは今回,素晴らしい成績。
白兄とあもーさんが優勝!おめでとー!
おとーさんと同じくインテでN2クラスのS屋さんは参戦2戦目でいきなり2位! おとーさんがこれほどまでに努力してもたどり着けない表彰台にあっさり乗りやがっ...いやいや,乗られました(笑)。おめでとー!
ミラポンさんも3位ですがシリーズチャンプに王手。おめでとー!
みんなすご過ぎです。羨ましいです。
でも今回たまたま6位までに入賞できなかった人もいるわけだから,5位であんまりガックリしてるのを見せるのも失礼な話で...おとーさんも去年はなかなか入賞できなくって,ずいぶん辛い思いをしましたから...
何となくパドックに居辛くなって観戦スタンドで座り込んでるおとーさんの目の前を赤トンボが気持ちよさげにすいーっと行き過ぎます。
こうやって,みんなにすいーっと追い越されて,取り残されて行くのかな...
何でこんなに苦労して苦労して,わざわざ悲しい悔しい目にあってるんだろう...
こんなに辛いんなら,競技なんか止めた方がいいのかな...
何だか自分が何やってるんだかわけ分からなくなってきます。
...パコン!
その時,赤とんぼを目で追いながら深いため息ついてるおとーさんの頭を後ろからシバいたやつがいます。
「誰じゃ!」
振り向くと,my嫁さんがニヤニヤ笑いながら立ってます。
「何を面白くなさげな顔してんのよ。私は今回ちょっと面白かったで。特に,アンタのあの辺りの(パイロン区間)ドンくさい走りが!プププ!(´゚c_,゚` )」
「て,てめぇ! ヽ(`Д´)ノ」
一瞬ムカッと殺気が起こりますが(笑),嫁さんの屈託ない笑顔を見てると,何だか自分の「結果」に凝り固まった気持ちがバカバカしく思えてきて,
「うるさいわい!今度は失敗せえへんわい! ( ̄ー ̄)」
思わずこっちも笑ってしまいます。
taroさんの「楽しくやることだよ」っていう言葉や,松本 敏さんの「必死で順位を追い求めるのも,長く楽しく続けるのも,どっちも勝者なんだよ」っていう言葉が頭によみがえります。
そうよね。そんなに悲壮になるようなことじゃない。
好きで,趣味でやってること。
別にスポンサーがいるわけでもないし,商売に関係するわけでもない。
嫁さんが気楽に笑ってるのと同じように,自分自身も気楽にやってていいことなんよね。
最初から速い人。どんどん速くなる人。
そりゃうらやましいけど,おとーさんはおとーさんだし,才能ないのはしょうがない。
ボチボチとマイペースでやっていくだけ。そのためには楽しまないと。苦しんでたんじゃ,続けられない。止めてしまえば,そこで終わり。続けてれば,才能なくても,運がなくても,そのうち表彰台ぐらい上がれる時が来るでしょう。
嫁さんの笑顔を見てて,そう思えるようになりました。
いいぞ,my嫁さん。ダテに長い間付き合ってない。座布団3枚や ( ̄ー ̄)
次回のミドル戦が今年度シリーズ最終戦。
何とか嫁さんから参戦許可もおりたし,今度こそ...楽しく走るぞ!(笑)
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