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2007年 > 3月27日
初優勝は突然に (その1)
今を去ること15年ほど前,確か1992年のことだったと思います。
そのちょっと前に某峠で結構大きな事故を起こし,様々な大事なモノとともに何より大事な相棒だった初代インテグラを亡くして失意に沈んでいたおとーさん,免許取り立てのmy嫁さんが運転する助手席に乗せてもらって(当時からつきあってました)たまたま出かけた遊園地の駐車場で信じられないものを目にしました。
だだっ広い駐車場にパイロンがぽんぽんぽんっと並べてあり,そこを色とりどりの競技車が信じられないスピードでグルグル回ってる。峠ではよくバトルの相手だったCR-Xやシビックが,ものすごい勢いでパイロンに突っ込んで,クルックルッとスピンターンしたかと思うと,次の瞬間にはもつれた糸がほどけるようにスルスルっとパイロンから離れてフル加速,また次のパイロンの回りでグルグル回り出す...昔「ジェミニ」というクルマのテレビCMでやっていたような曲芸的な,そして芸術的な走りの世界がそこにありました。
「これがジムカーナかぁ...す,すごい...信じられん走りや...」
それまでジムカーナというものに興味はありましたが,実際にこの目で見るのは初めて。
あまりの衝撃シーンに目を奪われてしまったおとーさん,嫁さんが「早う行こうよ!」と横で怒っててもなかなかその場を動くことができませんでした。
これがおとーさんとジムカーナの最初の出会いでした。
そしてこの直後,おとーさんは新車のMR2(SW20)をウン年ローンで手に入れ,翌93年春に名阪スポーツランドでジムカーナデヴューを果すわけです(思い立ったら行動早い)。
...姫路セントラルパーク駐車場。
実は。
おとーさんにとってジムカーナとの出会いの場所でもある,因縁の場所だったんです。
あの日,あの時,あの場所で,たまたま開かれてたジムカーナを見なければ今のおとーさんはいないかもしれません。
ただ,実際にジムカーナを始めてからはなかなか縁がなくって自身で姫路を走ることなく今日に至っていました。特に不惑インテ号で競技に復帰してからはサイドターンで非常に苦労してたため,むしろずっと姫路を避け続けてきたのはこの前のdiaryに書いてた通りでございまして。
そんなこんなで,いつの間にかジムカーナとの最初の出会いの記憶は心の底に封印されてしまってたようです。
今回,たまたま姫路の開幕戦を走ることが決まっても,苦手意識に凝り固まったおとーさんの頭には,やはりジムカーナと姫路に関する記憶は全く思い浮かびませんでした。
イヤだイヤだ...フルパイロンのジムカなんてイヤだ...サイドターンなんてイヤだ...姫路なんて嫌いだぁ... (;´д⊂)
みんなが好天の某南コースで自己ベスト更新ひゃっほいしてる間に,豪雨の某ケ原でもって一人寂しくパイロンを並べ走り込むおとーさんの後姿には,きっと哀愁と悲壮感が漂っていたことでしょう。
とても勝ち目なんてないし,たぶんポイントとるのが精一杯。でも出場するからには自分の納得の行くサイドターンを決めなきゃ。今後もコースのどこかでサイドターンは出てくるわけだし,いつまでも苦手々々言ってられない。どこかで壁を越えなければ4位から先はない。
吐く息が白くなるような冷たい雨の中にもかかわらず,全身ダラダラ汗を流しながらサイドブレーキをガコガコ引き続ける体温37.1度の中年男。負けず嫌いもここまで来ると狂気に通じるものがありますな。
さて。
当日の朝6時半。ゲート前には既にかなりの数の競技車が列を作ってました。
雨はやっと止みましたが周囲には霧がかかっており,路面は当然ながらフルウェット。
7時キッカリにゲートは開き,みんなぞろぞろ列になってパドックの駐車場へ入って行きます。オフィシャルの方々はみな手慣れたカンジで手際よく誘導してくれます。
そして気になるコースですが...
赤字でゴチャゴチャ書き込んでるのは気にしないこと(笑)
でたぁ〜!
ってカンジですか(笑)。
細かいサイドターン連続技にスラローム,島回り,最後にダメ押しの細かいオフセットスラローム...何とおとーさんの苦手セクションの連続。これでも姫路のコースとしては簡単な方だとか。それでもアホのおとーさんにはコース覚えるのが精一杯っすよ。
だって,実際にコース内に入るとこんなカンジですよ↓
単にだだっ広い駐車場にパイロンがテキトーに置いてあるだけやんか! (;´д⊂)
どーやってこんな所走るんですか...
冷汗たらり。
とりあえず1ポイントでもとれたらいいなと思ってきたけど,やっぱ間違いやったかな。
これはよっぽど気をつけて走らんと,2本ともミスコースしてリザルトが残らんなんてことになったらえらいこっちゃ。あんまり攻めすぎてパイロンに触っても終わりやし。
しかも今回はゼッケン15番と出走が早いので,ブリーフィングが終ったら即,走る準備に入らんとアカン。のんびり他の人の走りを見ながらコースを覚えるなんてことはできへんし。
何か慌しい雰囲気の中,不惑インテ号に乗り込み,イメトレを繰り返します。
何度も何度も頭の中でコースを走って見ますが,何せ自分が走るのは初めての場所なので,今一つ頭の中の映像に現実感がない。とりあえずコースをトレースするのが精一杯で,コースの攻略なんてほとんど頭にない。
・・・・・・
まだ路面はフルウェットの状態でおとーさんの出走順が回ってきます。
スタートラインに着くと,最初に左ターンをするパイロンが,もうすぐ目の前に見えてます。
距離から言うと,あの去年の鈴鹿南のターンセクション左270度ターンのパイロン,セクション進入パイロンから折り返してアレに向き合った時の距離とちょうど同じぐらいっぽい。そう,あの時も左ターン。あの因縁の左ターンをしくじっておとーさんは前半2位のタイムを棒に振り初表彰台を逃しました。
だんだんイヤな思い出が頭に蘇ってきて気持ちが挫けてきますが。
競技はそんなことにはおかまいなしに進行します (;´д⊂)。
スターターのお兄さんが3・2・1と指を折って,さあ,GO!
回転は若干抑え気味でスタート。ホイールスピンはせずに走り出します。
最初の左回りのサイドターン,やはりうまく回りませんが,パイロンから少し離れて何とかターン! そして続けて左の270度ターンは無難に決まります。これまでジムカーナ競技の本番では初めて「人並みに」回ったターンかも。
ただ,スラロームを抜けた右の180度ターンは失敗。パイロンに近いところで回ったのに立ち上がりで回りすぎてパイロンから大きく離れてしまってロス。
その後スラロームを逆に抜けて,ももさんの命名「アメーバ」セクション。
次のパイロンに向けて姿勢を作りながら精一杯パイロンの近くを攻めます。
途中でサイドを引きたくなるところが3ケ所ありますが,全てグリップのままで走ります。おとーさんにとってはヘタなサイドターンで立ち上がりをロスするよりグリップで細かく回る方が確実。
そして島回り。うまくパイロンギリギリに入ることはできましたが,最後のパイロンを抜けるところで角度を間違え,一瞬次に向かう方向を見失って痛恨のアクセルオフ。確実にコンマ数秒ロスしてしまいました。
気を取り直して次の左270度ターン。
旋回角が浅く立ち上がりで若干アンダーになりながら脱出。
ここからは左側のコース後半のセクションに向けて高速で移動する所。
このへんはおとーさんの得意セクションなので,早めに2速に上げて思いっきりアクセルを床まで踏み抜きます。行け〜!不惑インテ号!
そしてコースの後半。
最初のシケインは無難に処理。島回りに折り返すところもサイドは引かずにグリップで確実に。
2つ目の島回りはサイドを引きながら小さく回りたい所ですが,サイドをだらーっと引いてしまってリアの流れが足りません。結局大きめにふくらんでパイロンから離れながら脱出。
次の左180度は進入や脱出に制限がなく,比較的ラクに回れそう。
...って思ったら大失敗 (;´д⊂)。
この時点で既に1分10秒程度まで走っていて,腕力が落ちてステアの切り角が足りなかったのか,大きくふくらんでコースの右と左を分離するパイロンに突っ込みそうになりながらギリギリでクリア。
そしてここでまた次の方向が分からなくなり,一瞬島回りの左を通りそうになってから慌てて右に進路修正。ここでもアクセルを抜いてしまってアウト。
そしてこのために最後の細かいオフセットスラロームに非常に苦しい姿勢で入ることになり万事休す。とてもサイドを引いて細かく処理することはできず,一生懸命ハンドルをグルグル回してヘロヘロになりながらゴール!
...タイムはどこで触ったのか全然分からないパイロンタッチが1つついて(後でビデオで確認しても分からない)6位のタイム。生タイムではもう少し上の順位になるものの,1位はシビックのS脇さんがチギっており,何とパイロンタッチが1つついてるのにそれでもトップタイムですよ。すげぇ(汗)。
おとーさんが生まれて初めてフルパイロンのコースを1本走り終わって気がついたことは,
1. コースをしっかり覚えてることは本当に最低限の必要条件。走りながら「どっちだったっけ」ってのでは絶対にタイムは出ない(当り前)。
2. しかし,コースをちゃんと覚えたつもりでも,ターンをしくじってクルマが思いも寄らぬ方向に向いた時に「どっちだったっけ」ってなることはある! 慣熟歩行ではクルマがヘンな方向に向いた時のことも考えていろいろな角度からコースを確認しておく必要がある。
3. サイドを引いて失敗するよりグリップで手堅く回った方が速いことも多々ありそう。
4. ラインの自由度は高い! パイロンにきっちり張りつくことは重要だが,コーナリングの進入でつくのか,クリップ付近でつくのか,脱出でパイロンかすめて立ち上がるのか,コーナリングの弧のどの部分にパイロンを持ってくるのかでラインが全然違ってくる。コーナリングの弧の半径をどのくらいにするのか,旋回速度をどのあたりに想定するのか,いろいろ考える必要あり(当り前よね)
5. 路面のうねりを気にし過ぎるとかえってターンをしくじる。サイド引いて回る時は路面がうねってようがうねってなかろうが,ブレーキレバー引きちぎってでも絶対に回る覚悟で回るべし。
...などなど。
パイロンコースを走り慣れてる人にとっては当り前のことでしょうが,おとーさんは実際に走ってみて初めてこれらを実感しました。
それでも大失敗を2発かましたわりに意外と順位が悪くなかったので,ちょっとだけ気がラクになってきました。そうそう,今日はシリーズを追う上での予備としてちょっとだけポイント取りに来ただけ。このまま6位近辺で入賞できたら大ラッキー ( ̄ー ̄)
1本目が終わって暫定1位のシビックS脇さんは,排気量では不利なシビックでおとーさん達インテグラ勢と一緒のN2クラスをずっと追い続けている不屈の人。この人が1位なら自分の順位と関係なく素直にすごい嬉しい(だから,ライバルを応援してたらダメなんだってば)。
そんなこんなで。
1本走って気分的にはグッとリラックスモードになってお昼の慣熟歩行を迎えます。
<初優勝は突然に その2 に続く>
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初優勝は突然に (その1)
今を去ること15年ほど前,確か1992年のことだったと思います。
そのちょっと前に某峠で結構大きな事故を起こし,様々な大事なモノとともに何より大事な相棒だった初代インテグラを亡くして失意に沈んでいたおとーさん,免許取り立てのmy嫁さんが運転する助手席に乗せてもらって(当時からつきあってました)たまたま出かけた遊園地の駐車場で信じられないものを目にしました。
だだっ広い駐車場にパイロンがぽんぽんぽんっと並べてあり,そこを色とりどりの競技車が信じられないスピードでグルグル回ってる。峠ではよくバトルの相手だったCR-Xやシビックが,ものすごい勢いでパイロンに突っ込んで,クルックルッとスピンターンしたかと思うと,次の瞬間にはもつれた糸がほどけるようにスルスルっとパイロンから離れてフル加速,また次のパイロンの回りでグルグル回り出す...昔「ジェミニ」というクルマのテレビCMでやっていたような曲芸的な,そして芸術的な走りの世界がそこにありました。
「これがジムカーナかぁ...す,すごい...信じられん走りや...」
それまでジムカーナというものに興味はありましたが,実際にこの目で見るのは初めて。
あまりの衝撃シーンに目を奪われてしまったおとーさん,嫁さんが「早う行こうよ!」と横で怒っててもなかなかその場を動くことができませんでした。
これがおとーさんとジムカーナの最初の出会いでした。
そしてこの直後,おとーさんは新車のMR2(SW20)をウン年ローンで手に入れ,翌93年春に名阪スポーツランドでジムカーナデヴューを果すわけです(思い立ったら行動早い)。
...姫路セントラルパーク駐車場。
実は。
おとーさんにとってジムカーナとの出会いの場所でもある,因縁の場所だったんです。
あの日,あの時,あの場所で,たまたま開かれてたジムカーナを見なければ今のおとーさんはいないかもしれません。
ただ,実際にジムカーナを始めてからはなかなか縁がなくって自身で姫路を走ることなく今日に至っていました。特に不惑インテ号で競技に復帰してからはサイドターンで非常に苦労してたため,むしろずっと姫路を避け続けてきたのはこの前のdiaryに書いてた通りでございまして。
そんなこんなで,いつの間にかジムカーナとの最初の出会いの記憶は心の底に封印されてしまってたようです。
今回,たまたま姫路の開幕戦を走ることが決まっても,苦手意識に凝り固まったおとーさんの頭には,やはりジムカーナと姫路に関する記憶は全く思い浮かびませんでした。
イヤだイヤだ...フルパイロンのジムカなんてイヤだ...サイドターンなんてイヤだ...姫路なんて嫌いだぁ... (;´д⊂)
みんなが好天の某南コースで自己ベスト更新ひゃっほいしてる間に,豪雨の某ケ原でもって一人寂しくパイロンを並べ走り込むおとーさんの後姿には,きっと哀愁と悲壮感が漂っていたことでしょう。
とても勝ち目なんてないし,たぶんポイントとるのが精一杯。でも出場するからには自分の納得の行くサイドターンを決めなきゃ。今後もコースのどこかでサイドターンは出てくるわけだし,いつまでも苦手々々言ってられない。どこかで壁を越えなければ4位から先はない。
吐く息が白くなるような冷たい雨の中にもかかわらず,全身ダラダラ汗を流しながらサイドブレーキをガコガコ引き続ける体温37.1度の中年男。負けず嫌いもここまで来ると狂気に通じるものがありますな。
さて。
当日の朝6時半。ゲート前には既にかなりの数の競技車が列を作ってました。
雨はやっと止みましたが周囲には霧がかかっており,路面は当然ながらフルウェット。
7時キッカリにゲートは開き,みんなぞろぞろ列になってパドックの駐車場へ入って行きます。オフィシャルの方々はみな手慣れたカンジで手際よく誘導してくれます。
そして気になるコースですが...
赤字でゴチャゴチャ書き込んでるのは気にしないこと(笑)
でたぁ〜!
ってカンジですか(笑)。
細かいサイドターン連続技にスラローム,島回り,最後にダメ押しの細かいオフセットスラローム...何とおとーさんの苦手セクションの連続。これでも姫路のコースとしては簡単な方だとか。それでもアホのおとーさんにはコース覚えるのが精一杯っすよ。
だって,実際にコース内に入るとこんなカンジですよ↓
単にだだっ広い駐車場にパイロンがテキトーに置いてあるだけやんか! (;´д⊂)
どーやってこんな所走るんですか...
冷汗たらり。
とりあえず1ポイントでもとれたらいいなと思ってきたけど,やっぱ間違いやったかな。
これはよっぽど気をつけて走らんと,2本ともミスコースしてリザルトが残らんなんてことになったらえらいこっちゃ。あんまり攻めすぎてパイロンに触っても終わりやし。
しかも今回はゼッケン15番と出走が早いので,ブリーフィングが終ったら即,走る準備に入らんとアカン。のんびり他の人の走りを見ながらコースを覚えるなんてことはできへんし。
何か慌しい雰囲気の中,不惑インテ号に乗り込み,イメトレを繰り返します。
何度も何度も頭の中でコースを走って見ますが,何せ自分が走るのは初めての場所なので,今一つ頭の中の映像に現実感がない。とりあえずコースをトレースするのが精一杯で,コースの攻略なんてほとんど頭にない。
・・・・・・
まだ路面はフルウェットの状態でおとーさんの出走順が回ってきます。
スタートラインに着くと,最初に左ターンをするパイロンが,もうすぐ目の前に見えてます。
距離から言うと,あの去年の鈴鹿南のターンセクション左270度ターンのパイロン,セクション進入パイロンから折り返してアレに向き合った時の距離とちょうど同じぐらいっぽい。そう,あの時も左ターン。あの因縁の左ターンをしくじっておとーさんは前半2位のタイムを棒に振り初表彰台を逃しました。
だんだんイヤな思い出が頭に蘇ってきて気持ちが挫けてきますが。
競技はそんなことにはおかまいなしに進行します (;´д⊂)。
スターターのお兄さんが3・2・1と指を折って,さあ,GO!
回転は若干抑え気味でスタート。ホイールスピンはせずに走り出します。
最初の左回りのサイドターン,やはりうまく回りませんが,パイロンから少し離れて何とかターン! そして続けて左の270度ターンは無難に決まります。これまでジムカーナ競技の本番では初めて「人並みに」回ったターンかも。
ただ,スラロームを抜けた右の180度ターンは失敗。パイロンに近いところで回ったのに立ち上がりで回りすぎてパイロンから大きく離れてしまってロス。
その後スラロームを逆に抜けて,ももさんの命名「アメーバ」セクション。
次のパイロンに向けて姿勢を作りながら精一杯パイロンの近くを攻めます。
途中でサイドを引きたくなるところが3ケ所ありますが,全てグリップのままで走ります。おとーさんにとってはヘタなサイドターンで立ち上がりをロスするよりグリップで細かく回る方が確実。
そして島回り。うまくパイロンギリギリに入ることはできましたが,最後のパイロンを抜けるところで角度を間違え,一瞬次に向かう方向を見失って痛恨のアクセルオフ。確実にコンマ数秒ロスしてしまいました。
気を取り直して次の左270度ターン。
旋回角が浅く立ち上がりで若干アンダーになりながら脱出。
ここからは左側のコース後半のセクションに向けて高速で移動する所。
このへんはおとーさんの得意セクションなので,早めに2速に上げて思いっきりアクセルを床まで踏み抜きます。行け〜!不惑インテ号!
そしてコースの後半。
最初のシケインは無難に処理。島回りに折り返すところもサイドは引かずにグリップで確実に。
2つ目の島回りはサイドを引きながら小さく回りたい所ですが,サイドをだらーっと引いてしまってリアの流れが足りません。結局大きめにふくらんでパイロンから離れながら脱出。
次の左180度は進入や脱出に制限がなく,比較的ラクに回れそう。
...って思ったら大失敗 (;´д⊂)。
この時点で既に1分10秒程度まで走っていて,腕力が落ちてステアの切り角が足りなかったのか,大きくふくらんでコースの右と左を分離するパイロンに突っ込みそうになりながらギリギリでクリア。
そしてここでまた次の方向が分からなくなり,一瞬島回りの左を通りそうになってから慌てて右に進路修正。ここでもアクセルを抜いてしまってアウト。
そしてこのために最後の細かいオフセットスラロームに非常に苦しい姿勢で入ることになり万事休す。とてもサイドを引いて細かく処理することはできず,一生懸命ハンドルをグルグル回してヘロヘロになりながらゴール!
...タイムはどこで触ったのか全然分からないパイロンタッチが1つついて(後でビデオで確認しても分からない)6位のタイム。生タイムではもう少し上の順位になるものの,1位はシビックのS脇さんがチギっており,何とパイロンタッチが1つついてるのにそれでもトップタイムですよ。すげぇ(汗)。
おとーさんが生まれて初めてフルパイロンのコースを1本走り終わって気がついたことは,
1. コースをしっかり覚えてることは本当に最低限の必要条件。走りながら「どっちだったっけ」ってのでは絶対にタイムは出ない(当り前)。
2. しかし,コースをちゃんと覚えたつもりでも,ターンをしくじってクルマが思いも寄らぬ方向に向いた時に「どっちだったっけ」ってなることはある! 慣熟歩行ではクルマがヘンな方向に向いた時のことも考えていろいろな角度からコースを確認しておく必要がある。
3. サイドを引いて失敗するよりグリップで手堅く回った方が速いことも多々ありそう。
4. ラインの自由度は高い! パイロンにきっちり張りつくことは重要だが,コーナリングの進入でつくのか,クリップ付近でつくのか,脱出でパイロンかすめて立ち上がるのか,コーナリングの弧のどの部分にパイロンを持ってくるのかでラインが全然違ってくる。コーナリングの弧の半径をどのくらいにするのか,旋回速度をどのあたりに想定するのか,いろいろ考える必要あり(当り前よね)
5. 路面のうねりを気にし過ぎるとかえってターンをしくじる。サイド引いて回る時は路面がうねってようがうねってなかろうが,ブレーキレバー引きちぎってでも絶対に回る覚悟で回るべし。
...などなど。
パイロンコースを走り慣れてる人にとっては当り前のことでしょうが,おとーさんは実際に走ってみて初めてこれらを実感しました。
それでも大失敗を2発かましたわりに意外と順位が悪くなかったので,ちょっとだけ気がラクになってきました。そうそう,今日はシリーズを追う上での予備としてちょっとだけポイント取りに来ただけ。このまま6位近辺で入賞できたら大ラッキー ( ̄ー ̄)
1本目が終わって暫定1位のシビックS脇さんは,排気量では不利なシビックでおとーさん達インテグラ勢と一緒のN2クラスをずっと追い続けている不屈の人。この人が1位なら自分の順位と関係なく素直にすごい嬉しい(だから,ライバルを応援してたらダメなんだってば)。
そんなこんなで。
1本走って気分的にはグッとリラックスモードになってお昼の慣熟歩行を迎えます。
<初優勝は突然に その2 に続く>
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