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2004年 > 10月6日
パーツインプレシリーズ ボディ軽量化
正式に言うとパーツではありませんが...車体の軽量化はモータースポーツでは非常に重要な車両改造項目です。
はい,これ何でしょか?
...そう,これ運動方程式ってやつです ( ̄ー ̄;)。
おとーさんは,現在のお仕事は半分理科系ですが,実際の頭の中身と学生時代の成績は完全な文系なので,こういう数式をみるとマジ頭が痛くなってきます。では何でわざわざこういう数式を出してきたかというと,車両の軽量化の話をする上で,重さを少しでも軽くする重要性を如実に語っている数式だからですな。
「F」は物体にはたらく力の大きさ。ここではエンジンの出力と考えましょ。「M」は物体の質量,つまりクルマの重さですな。そんで「A」が加速度です。
つまりこの式の言わんとするところは,「クルマがある力で走ろうとしている時,クルマの重さと加速度をかけたモノ(積)が力の大きさと等しくなる」っつーことで,もっと簡単に言うと,クルマが一定の力で走ろうとしている時「重さと加速度は反比例する」っちゅうことになります。
まあ,実際にはエンジン出力はエンジンの回転数やその時の車速,外気温,その他いろいろな要素に関係している変数ですので事態はこんなに簡単ではありませんが,まあ,理屈の上では,ということで。
したがって,車重約1トンのインテグラと車重約1.5トンのワゴン車とが同じ200馬力のエンジン出力で走ったとすると,その時に生じる加速度は,「1トン:1.5トン」の逆の「1.5:1.0 = 3:2」の割合でインテの方が大きくなります。走れば走るほど加速度の差だけ速度の差がグイグイ拡がって行くわけですから,同じ距離を走る際のタイム差もジワジワ拡がって行くわけです。
もちろん,いくら車体が軽い方がいいと言っても,どんどん軽くしていいところとあんまり軽くしちゃ良くないところがあります。クルマの動きの上で剛性が必要な部分はむしろ重くしてでもガッチリさせておかなければなりませんし。またジムカーナの競技車両は,規定によりこれ以上軽かったらダメという最低重量が決められています。したがって必然的に車種によって軽量化すべき部分というのは定番メニューが決まってきます。
DC2インテグラの場合は
このへんをとっぱらうなり軽量パーツに換えるなりするのが定番でしょうか。
エアコンがなければ約18kgの軽量化になると聞いたことがあります。これは非常に大きな重量差ですが...当然ながら夏場の街乗りにはほぼ使えなくなります。いや,根性決めれば走れないことはないですが,かなり辛いことは事実です。雨の日や寒い日には中が曇りますし。「競技車」として割切って使うならいいですが,通勤や日常の足としても使う場合はかなりの覚悟が必要。因みに不惑インテは通勤にも使ってるので,今のところエアコンはキープしてあります。
カーステも,スピーカーなどを全部合わせると7-8kgの重量になります。不惑インテに最初からついてるカーステは半分壊れてますので,潔くとっぱらってしまう予定です。後には,まあ,ラジカセでも積んどこうかな。
みなさんご存知の通りインテグラやシビックのタイプRには最初からレカロのSRタイプのシートがついているわけですが,これをフルバケットのシートに交換することで,(かなり不便にはなりますが--笑)これまた軽量化になります。運転席だけで約10kg,助手席も換えると20kg近くの軽量化になると聞きました*。ただ,助手席に乗せる人は選ぶ必要があります(笑)。因みに不惑インテの助手席には時々嫁さんが乗るので,助手席の交換は「不可」,純正のままです。
リアシートも,とっぱらえば結構な軽量化になりますが,正式には車検を取り直して「2人乗り」として登録しなければなりません。こちらもウチの場合,子供達が乗ることがありますので不可です。
バッテリーも意外に重いパーツです。でかいヤツだと20kgぐらいあります。ただこれはさすがに,潔くとっぱらってしまうとエンジンがかからなくなりますので,大型2輪用のバッテリーに交換するという技を使います。これで5-8kgの軽量化になります。車種によっては10kg以上!の軽量化になるとか。
ただエアコン付きのクルマだとバッテリー容量が足らなくなることもあるとかで,不惑インテは当分は純正のままで行きます。
サーキットを走る車では例の黒い軽量ボンネットが定番ですが,ジムカーナのN車両規定では軽量ボンネットやアクリルガラスなどの軽量パーツ使用はご法度となっております。これだけで10-20kgぐらい軽くなるんですがねー。
不惑インテは最初からフロアカーペットやアンダーコートはついてません。自分でアンダーコートを剥がそうとするとかなり大変なんですが,これをショップの方で最初からやっていただいてるので大助かりです。だいたいカーペットとアンダーコートで10kgちょっとの重量になりますので,潔くサクっととっぱらいましょう。
インテグラやシビックのタイプRのホイールは純正でも比較的軽い部類ですが,さらに軽いホイールを選ぶことで軽量化につながります。純正で1輪あたり約7.5kgあるのでこれを約2kg軽いTE37とかそういうホイールに換えることで2kg×4の軽量化になります。
サスペンションのバネより下,というか地面側に位置するパーツ(タイヤ・ホイール・ブレーキパーツ・ハブ・ショック本体など)の重さを「バネ下重量」と言い,これらを軽くすることは車体本体の(バネ上の)重量を軽くするよりはるかに重要,と言われておりますな。軽いスニーカーを履いて走ったり飛んだりするのと重いドタ靴を履いてるのとを比べれば明らかなわけで。
まあ,以上の定番メニューでだいたい70kgぐらいの軽量化にはなります。これにボンネットや何やまで換えると80-90kgの軽量化になるわけで...この差はデカイです。
不惑インテは軽量化に関してはそこまで気合入ってませんので,今のところ約-20kgに留まってます。計測では1063kgということで,カタログ値が1060kgですから規定では少なくともまだ30-40kgは軽くしてもいいはず。
まあ,もうすぐホイールがTE37になり,カーステをとっぱらって,バッテリーの軽量化まですればさらに20kgぐらいは減らせるかもしれませんが,まだまだです。
やはりドライバー本人の軽量化が課題かな...
というか,腕の問題の方がはるかに大きいと思われ (ノ∀`) 。
しまった!素人が偉そうにウンチク語っただけで,ちっともインプレになってないがな(汗)。
ということで,さらなる軽量化の後に改めてインプレ書きますので...
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パーツインプレシリーズ ボディ軽量化
正式に言うとパーツではありませんが...車体の軽量化はモータースポーツでは非常に重要な車両改造項目です。
F=M×A
はい,これ何でしょか?
...そう,これ運動方程式ってやつです ( ̄ー ̄;)。
おとーさんは,現在のお仕事は半分理科系ですが,実際の頭の中身と学生時代の成績は完全な文系なので,こういう数式をみるとマジ頭が痛くなってきます。では何でわざわざこういう数式を出してきたかというと,車両の軽量化の話をする上で,重さを少しでも軽くする重要性を如実に語っている数式だからですな。
「F」は物体にはたらく力の大きさ。ここではエンジンの出力と考えましょ。「M」は物体の質量,つまりクルマの重さですな。そんで「A」が加速度です。
つまりこの式の言わんとするところは,「クルマがある力で走ろうとしている時,クルマの重さと加速度をかけたモノ(積)が力の大きさと等しくなる」っつーことで,もっと簡単に言うと,クルマが一定の力で走ろうとしている時「重さと加速度は反比例する」っちゅうことになります。
まあ,実際にはエンジン出力はエンジンの回転数やその時の車速,外気温,その他いろいろな要素に関係している変数ですので事態はこんなに簡単ではありませんが,まあ,理屈の上では,ということで。
したがって,車重約1トンのインテグラと車重約1.5トンのワゴン車とが同じ200馬力のエンジン出力で走ったとすると,その時に生じる加速度は,「1トン:1.5トン」の逆の「1.5:1.0 = 3:2」の割合でインテの方が大きくなります。走れば走るほど加速度の差だけ速度の差がグイグイ拡がって行くわけですから,同じ距離を走る際のタイム差もジワジワ拡がって行くわけです。
もちろん,いくら車体が軽い方がいいと言っても,どんどん軽くしていいところとあんまり軽くしちゃ良くないところがあります。クルマの動きの上で剛性が必要な部分はむしろ重くしてでもガッチリさせておかなければなりませんし。またジムカーナの競技車両は,規定によりこれ以上軽かったらダメという最低重量が決められています。したがって必然的に車種によって軽量化すべき部分というのは定番メニューが決まってきます。
DC2インテグラの場合は
- 快適装備(エアコン・カーステレオ)
- 内装(フロアカーペット・アンダーコート)
- シート
- バッテリー
- ボンネット
- ガラス類
- ホイール
このへんをとっぱらうなり軽量パーツに換えるなりするのが定番でしょうか。
エアコンがなければ約18kgの軽量化になると聞いたことがあります。これは非常に大きな重量差ですが...当然ながら夏場の街乗りにはほぼ使えなくなります。いや,根性決めれば走れないことはないですが,かなり辛いことは事実です。雨の日や寒い日には中が曇りますし。「競技車」として割切って使うならいいですが,通勤や日常の足としても使う場合はかなりの覚悟が必要。因みに不惑インテは通勤にも使ってるので,今のところエアコンはキープしてあります。
カーステも,スピーカーなどを全部合わせると7-8kgの重量になります。不惑インテに最初からついてるカーステは半分壊れてますので,潔くとっぱらってしまう予定です。後には,まあ,ラジカセでも積んどこうかな。
みなさんご存知の通りインテグラやシビックのタイプRには最初からレカロのSRタイプのシートがついているわけですが,これをフルバケットのシートに交換することで,(かなり不便にはなりますが--笑)これまた軽量化になります。運転席だけで約10kg,助手席も換えると20kg近くの軽量化になると聞きました*。ただ,助手席に乗せる人は選ぶ必要があります(笑)。因みに不惑インテの助手席には時々嫁さんが乗るので,助手席の交換は「不可」,純正のままです。
※その後教えていただいたところによると,不惑インテのような3Dr車の場合,運転席・助手席両方をバケットに交換することはそのままではご法度だそうです。この場合も「2人乗り」として登録し直す必要アリとのこと。(2004 12/12 追記)
リアシートも,とっぱらえば結構な軽量化になりますが,正式には車検を取り直して「2人乗り」として登録しなければなりません。こちらもウチの場合,子供達が乗ることがありますので不可です。
バッテリーも意外に重いパーツです。でかいヤツだと20kgぐらいあります。ただこれはさすがに,潔くとっぱらってしまうとエンジンがかからなくなりますので,大型2輪用のバッテリーに交換するという技を使います。これで5-8kgの軽量化になります。車種によっては10kg以上!の軽量化になるとか。
ただエアコン付きのクルマだとバッテリー容量が足らなくなることもあるとかで,不惑インテは当分は純正のままで行きます。
※その後2輪用バッテリーに換装しました。今のところエアコン使用などでも全く問題ありません。(2005 7/18 追記)
サーキットを走る車では例の黒い軽量ボンネットが定番ですが,ジムカーナのN車両規定では軽量ボンネットやアクリルガラスなどの軽量パーツ使用はご法度となっております。これだけで10-20kgぐらい軽くなるんですがねー。
不惑インテは最初からフロアカーペットやアンダーコートはついてません。自分でアンダーコートを剥がそうとするとかなり大変なんですが,これをショップの方で最初からやっていただいてるので大助かりです。だいたいカーペットとアンダーコートで10kgちょっとの重量になりますので,潔くサクっととっぱらいましょう。
インテグラやシビックのタイプRのホイールは純正でも比較的軽い部類ですが,さらに軽いホイールを選ぶことで軽量化につながります。純正で1輪あたり約7.5kgあるのでこれを約2kg軽いTE37とかそういうホイールに換えることで2kg×4の軽量化になります。
サスペンションのバネより下,というか地面側に位置するパーツ(タイヤ・ホイール・ブレーキパーツ・ハブ・ショック本体など)の重さを「バネ下重量」と言い,これらを軽くすることは車体本体の(バネ上の)重量を軽くするよりはるかに重要,と言われておりますな。軽いスニーカーを履いて走ったり飛んだりするのと重いドタ靴を履いてるのとを比べれば明らかなわけで。
まあ,以上の定番メニューでだいたい70kgぐらいの軽量化にはなります。これにボンネットや何やまで換えると80-90kgの軽量化になるわけで...この差はデカイです。
※車種は違いますがK's Factoryさんに詳しい軽量化のレポートがあります。勉強になる上に楽しいサイト!
不惑インテは軽量化に関してはそこまで気合入ってませんので,今のところ約-20kgに留まってます。計測では1063kgということで,カタログ値が1060kgですから規定では少なくともまだ30-40kgは軽くしてもいいはず。
まあ,もうすぐホイールがTE37になり,カーステをとっぱらって,バッテリーの軽量化まですればさらに20kgぐらいは減らせるかもしれませんが,まだまだです。
やはりドライバー本人の軽量化が課題かな...
というか,腕の問題の方がはるかに大きいと思われ (ノ∀`) 。
しまった!素人が偉そうにウンチク語っただけで,ちっともインプレになってないがな(汗)。
ということで,さらなる軽量化の後に改めてインプレ書きますので...
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