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転んでも


9月にセントラルでもらい事故に遭ってから修理のためドック入りしてたデミ助が帰ってきました。

本当なら微妙に曲がったフェンダーとかも直したかったんですが,ファインアートの社長さんから,ラジチャレの最終戦が11月やったら,そこでまた曲がるかもしれへんやろ?(笑) とのお声があり,確かにその通り,ということで今回は壊れたフロントバンパーと右ヘッドライトユニットだけ交換することになりました。


しかし,どうせバンパー交換するなら。

転んでもたたでは起きないよ...ということで。



写真を見てもらって,敏感な人なら「あれっ?」と気付かれるかもしれません。


そう。

SPORTの純正バンパーにしてみました。えへへへ(笑)


いや,普通に15Cのバンパーを中古で買えば安くついたんですけどね。どうしてもね,カーボンリップをつけたいんですよ。15Cの純正バンパーだとカーボンリップの製品が出てないんでね。

今回はまだ装着してませんが,セントラルの最終戦が終わったらカーボンリップつけましょう,そうしましょう,ウヒヒヒ。

そしてSPORTのバンパーに交換したらぜひやってみたかった,バンパーマウスをアルミのネットでカバーする作戦。作業はファインアートさんにお任せしましたが,さすがにプロの技。おとーさんが素人作業するのとは全く違うレベルで美しく装着されてます。これでラジエーターもオイルクーラーも冷却効率がぐっと上がるはず。

その他,目に見えないところでも,フロントのアライメントを大幅にいじってみたり,軽量フライホイールを組み込んでみたりしました。お金がないのでせっかくミッション下ろしたのにミッションとデフのO/Hはできんかったけどね(汗)。


さて,デミ助が無事に帰ってきたところで。

夏ごろからセントラルばっかり走ってますが,来る12月のマツダファン・サーキットトライアルに向けて1回でも岡山国際を走っておきたいなと思い,早速平日お休みの日に某ショップの走行会にエントリーさせてもらって岡国を走ってきました。

当日の未明に大型台風が太平洋上を通過。行きの高速では,強風にあおられてあっちフラフラこっちフラフラ,やっとこさ到着したサーキットはまだまだ大粒の雨。まあだんだん小降りにはなってますし,午後からは晴れるという予報を信じましょう。

さあ,セントラルで転んだついでに若干のバージョンアップを施行されたデミ助の,本日がシェイクダウンです。


・・・・・・

午前10時。空は少し明るくなりましたが,それでも細かい雨が降ったり止んだりというお天気。路面は6-7割ウェットという感じ。気温は15℃,風が吹くと寒いぐらい。

R1Rを履いて行ったのでそのままR1Rで走っても良かったのですが,少しでもV700での経験値を増やしておきたかったので,あえて4部山のV700に履き換えてコースインします。


ひゃーっ,滑る滑る。

当たり前か(汗)。


ただ前回のセントラルでも経験しましたが,これぐらいのウェットであればV700でも何とか走れないことはない感じ。滑ることを念頭に置いて丁寧に走れば何とか対応できる範囲内。

...なんて偉そうなことを言ってたら,調子に乗って攻め込んだ2コーナーで見事にハーフスピンしてしまいましたけどね。周りにクルマいなくて良かった(汗)。

それでも懲りずにチェッカーが出るまでしつこく走り込み,出した2分15秒というタイムは全体でも上位に入る好タイムで,気分良く1本目を終えました。



1時間ほどの休憩をはさんでの2本目はタイムトライアル扱いになるらしい。よーし,がんばって大排気量車を食いまくってやろうと意気込んでたら,さーっと雨が降ってきて,見る間に路面は再びウェットに。あーあ,せっかく乾きかけてたのに。

2本目スタート時には路面にべったり水が浮いており,ほぼフルウェット。1本目よりも明らかに路面状況悪化。

本当はここでR1Rに履き換えるべきでしたが,1本目の結果で天狗になってたオバカさん,V700で行けるところまで行ってやろうじゃん,みたいなことを考えて墓穴を掘りました。


タイヤのエア圧を変えたりショックの減衰を変えたりしてとりあえずウェット用セッティングにしたつもりでしたが,走り出してすぐに「こりゃダメだ」と分かりました。

何せブレーキがいとも簡単にロックします。

元々ABSは常時切ってますからフロントがロックしたら自分の足でブレーキをコントロールしてグリップを回復するしかありません。

アウトラップ中のロックは何とか人間ABSで対処できましたが,計測開始ラップのアトウッドで起ったロックは,踏力を緩めようがペダルを踏みなおそうがクラッチを蹴飛ばそうがフロントのグリップが全く回復せず,つつつーっと滑って真っ直ぐにコースアウトしてしまいました。

それでも若干は減速していたのと,無理にステアを切らず真っ直ぐグラベルベッドに突っ込んだので大事には至りませんでしたが,フロントが砂利の海に沈んでしまって自力では脱出不能。初めて後から牽引してもらいましたよ,恥ずかしい(汗)。開始早々に黄旗出してしまって,走行中のみなさん,すいませんでした。


コース外に出て,迂回路をぐるっと回って砂利を落としながらいったんピットに戻ります。オイルラインなどに損傷がないことを確認,アームやメンバーなどに残った砂利を落としてコースに復帰します。

しかし,ありゃりゃ,コースを走り出すとブレーキング時などまだ砂利がパラパラと落ちてる気配がします。これ以上走るとコース上に砂利を撒いてしまいそう。それはまずい。やむを得ずレコードラインから外れたところを走ってピットインしようとしたところで2本目は終了。結局,ロクなタイムを残せませんでした。


・・・・・・

いささか意気消沈しながらオニギリをモソモソ食します。しかしお昼にはやっと青空が見えてきて,路面も乾きだしました。

さあ,午後からの3本目は模擬レース形式。



まあGT-RとかFD3SとかNSXとか大排気量のスポーツカーとの混走ですから順位はハナからカンケーなし。楽しく走って,6月のMFCTで出したベストの2分3秒3をちょっとでも更新できたらいいかな。あ,でもヴィッツさんが1台走ってるからここだけはちょっと負けたくないかも(笑)。

2本目のダメダメタイムが予選タイム扱いなので,おとーさんのグリッドは下位。対するヴィッツさんはウェットの中で上手にタイムを出されておりグリッドは上位。この時点で既に勝負あったなという感じ。

いやいやそれでもおとーさん,伊達にセントラルで草レースやってませんよ。何とかスタートを決められたら競り合いに持って行けるかも。近接バトルになればセントラルでコペン君と毎回競り合っている経験が役に立つでしょう。ってマジでレース気分になってるおバカさん。


3本目のスタート時には路面はほぼドライ。気温は約20℃。とても良いコンディションになってきました。

ピットロードにグリッド順に整列。1台ずつコースに出て,ぐるっと1周してグリッドにつきます。26台中デミ助は18番グリッド。前には真っ赤なNSX。白いヴィッツさんははるか前方です。


1分前,30秒前の看板が出て,シグナルの点灯を待ちます。9月のラジチャレの時みたいな恥ずかしいフライングは絶対になしね(笑)。

そしていよいよシグナルが点灯。1つ目,2つ目...シグナルが増えていって5つ全部点灯。そしてブラックアウト!

よしスタート! シグナルが全部消えたのをきちんと確認してから飛び出します。


...しかし周囲の出足は遅く,素早く飛び出したのはデミ助だけ。

あ,あれ? いいのよね? スタートしてもいいのよね?

一瞬またフライングしてしまったかと不安になりましたが,シグナルが消灯した映像が目にちゃんと残ってます。大丈夫。気にせずNSXのイン側を駆け抜けます。

ピットウォールのすぐ横をフル加速してそのままインベタで1コーナーに飛び込みます。白ヴィッツさんはすぐ左前。よーし,追いついたぞ。このポジションなら近接バトルに持ち込める。


2コーナーでヴィッツさんがアウトに出ます。おとーさんの目の前の黒いクルマを前に出させようとしたのか。黒いクルマがインに入ってヴィッツさんをかわします。そしておとーさんの目の前にポッカリと空きスペースが。ここに飛び込まない手はありません。

すかさず前に続いてヴィッツさんのインに飛び込み2コーナーの立ち上がりで彼の前に出ます。さあ,踏め,踏め。スロットルを床まで踏み抜き,必死で前に出ようとします。

何とかアトウッドまでに彼の前に抜けることができました。


アトウッドにはあえて2速に落としてでもセオリー通りインベタのラインで入り,しっかりインを抑えます。バックストレートに立ち上がって後を見るとある程度差が開いてました。よっしゃ,かわした。

その後はひたすら逃げて逃げて...何とか追いつかれることなく逃げ切ることができました。っていうか,あくまで「模擬」レースなのに一人で何を熱くなってるんだか...本当におバカだな,このオッサン。


2周目からは前後にクルマのいない単独走行状態になってしまい,バトルの楽しさはありませんでしたが,その分,タイムアタックに集中。


2分02秒3

2分01秒8

2分01秒3


そしてついにファイナルラップで

2分00秒8

何とか2分フラットに到達しました!


吸排気系とECUチューンのみで,エンジンやミッションは完全ノーマルのデミオですから,2分フラットなら上出来でしょ?でしょ?

いやまあ,V700というタイヤで1秒以上稼いでるので大したことはないか(笑)。

それでも気分はいいな。

表彰台にはまったくお呼びがかかりませんでしたが,ショップのお兄さんには「速いですねえ」と褒めていただき「いえいえ〜」なんて言いながら実はめっちゃニヤケてたり(笑)。



ということでセントラルでのもらい事故から無事に戦線復帰したデミ助,上々のシェイクダウンでした。

さあ,いよいよ来月はラジチャレの最終戦。気合入れて行くぞ!



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