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聖地巡礼 〜鈴鹿チャレンジクラブGP 2013〜


みなさま,遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
今年もどうぞProject不惑をよろしくお願いします。


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あれはもう25年も前のことになるんですね。

ある日曜日の昼下がり,実家の居間でポテチか何かをつまみながらごろごろ寝っころがってTVを見ていたら,どこかのサーキットで行われている自動車レースの実況が始まりました。狭いブラウン管の画面の中を,甲高いエグゾーストノートを響かせながら色とりどりのフォーミュラカーが右に左に走り回り始めました。

当時,既に初代インテグラに乗って遠くまでドライブすることが趣味だった大学生のおとーさんでしたが,まだそれほど「速く走る」ことに情熱は持っておらず,ホンダ車つながりでF1に多少の興味はあったものの遠い世界の出来事,むしろ2輪で峠を走る方がリアルで面白かった。だから「ふーん,今日は鈴鹿でF1やってるのかあ」っていうぐらいのカンジで何となく日本グランプリ@鈴鹿サーキットの実況中継を眺めておりました。


レースはスタートから荒れ気味の展開。

「中嶋」と「ホンダ」以外は,ドライバー名もチーム名も横文字ばっかりなのでどういう事態になってるのか素人のおとーさんにはさっぱり分からない。ただ,その中でもあるドライバーの名前がどんどん上位に上がってくるのだけはよく分かりました。

その名はもちろん「アイルトン・セナ」。

ポールポジションだったのがスタートミスで中盤の順位まで落ちたものの,鬼神のような追い上げでトップに迫ってきていました。


チームによってマシンの戦闘力に多少の差があることは素人なりに分かります。しかし世界中から集まってきた「天才」と呼ばれるドライバー集団の中でも飛び抜けて速いこの男の走りには,おとーさんを強く惹き付けるものがありました。

路面はハーフウェット。暗い空から時おりパラパラ雨が降ってます。

しかしそんなコンディションをものともせず,キレた走りで3位のクルマを抜き,2位のクルマを抜き,とうとうシリーズチャンピオンを競っていたアラン・プロストをかわしてトップに立ちます。

すごい...カッコいい...

気がつけば身を乗り出し,手に汗握って実況中継にかぶりつくおとーさんがいました。

そしてそのままセナはトップでチェッカーを受け,初のワールドチャンピオンに輝きます。おとーさんは感動で身体の震えが止まりませんでした。

→ 参照 wiki 1988年F1日本グランプリ


この日以来,F1中継を毎回欠かさず見るようになりました。F1関係の雑誌や書籍を読み漁り,いつの間にやら一端のF1通。そして自分のクルマもタイヤを換え,パッドを換え,ショックを換え,夜な夜な近所の峠に出撃...時には日曜深夜のF1中継を見た後で峠に繰り出したりするため月に1回,2回,月曜日の朝は睡眠不足で死んでましたね(笑)。おとーさんと同じ世代のクルマ好きはみんなそんなカンジだったんじゃないでしょうか。

鈴鹿は憧れの聖地。翌年の鈴鹿GPも,その翌年の鈴鹿GPも,観戦チケットの申し込みはしましたが抽選に外れて手に入りませんでした。当時は日本全体がF1ブームで湧いていて,合コンなんかでも,免許を持ってないような素人の女の子相手にF1ネタで十分盛り上がることができました。いい時代でしたね。


しかしバブルがはじけて日本企業は相次いでF1から撤退,そして94年5月1日セナがイモラで亡くなり,潮が引くようにブームは去って行きました。

おとーさんは初代インテをクラッシュで亡くして峠を卒業し,U型SW20(MR2)に乗って93年シーズンのジムカーナ公式戦を戦いました。しかし現・嫁様との結婚を決意して1シーズンだけで引退。そこから95年に結婚,96年に長男誕生と,こちらも潮が引くように走りからは遠ざかって行きました。

その後,職場があちこち変ったり,下の子が生まれたり,海外留学したり,いろんなことがあり,そして10年近く経った2004年,再びインテグラに乗ってモータースポーツの世界に戻ることになり,それをきっかけにこのサイトが始まりました(→記念すべき最初のdiary)。


93年や94年当時でも鈴鹿を走ろうと思えば走行会ぐらいはあったでしょう。まして最近であればショップの走行会などもしばしば開かれてますし,すぐ隣の南コースならイヤになるほど走り込んでます。

しかし何故か鈴鹿の本コースはこれまで一度も走ったことがありませんでした。

憧れの聖地。
初めてモータースポーツに感動した地。

だから何となく畏れ多いというか,セナやプロストがしのぎを削ったその場所そのコースを自分のクルマでひょろひょろ走るなんて思いもしなかった。

いや,「いつかは走りたい」とは思っていたけれど,これまではジムカーナ公式戦に専念していたため,月に1回しか走りに行けないという嫁様の呪いやクルマが完全ジムカーナ仕様なこともあって走る機会をつかめなかったというのが正直なところか。


しかし,風は変わりました。

いろいろあってジムカーナ公式戦を離れサーキットを走る決意を固めたおとーさんにとって何よりもまず走りたい場所が鈴鹿。デミ助はサーキット仕様に姿を変えつつあり,月に1回という約束さえ守ればもうおとーさんが鈴鹿本コースを走るのに障害はありません。

さあ鈴鹿を,聖地を走ろう!

タイミングの問題でデミ助のサーキットデビューは昨年末の岡山国際サーキットになったけど,2013年のスタートは,ここ,鈴鹿本コースで!


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相変わらず前置き長いね。ごめんね。


鈴鹿サーキット本コース
朝日に輝くコース(ダンロップコーナー付近)


鈴鹿チャレンジクラブグランプリは,鈴鹿本コースの4輪フリー走行会員(チャレンジクラブ)向けの,年に1回のタイムアタックイベント(詳しくは公式サイトへ)。とはいっても会員でなくてもエントリーはできますし,チャレンジクラブ入会講習も併催されるので,イベントに参加しながらその日に入会することもできます。

今年は年明け早々の1月6日にこのチャレンジクラブGPが開かれました。そしてここが不惑おとーさん&デミ助の鈴鹿デビューの舞台になりました。


サーキットの朝は早く,6時半から受け付けが始まり,7時半にはドライバーズミーティングが始まります。ジムカーナと比べてやはり30分から1時間ぐらいタイスケが早いカンジ。ピットの場所も早い者勝ちですから,この日も6時のゲートオープンに間に合うように早めに家を出ます。

寒い!

先月の雪の岡国ほどではありませんが,それでも気温は0℃近辺。スキー用のパッチを履いてても,男性更年期気味のオッサンの下半身は冷え冷えです。


鈴鹿サーキットのピット
うほ〜い!広々したピット。鈴鹿のピットだぜえ〜!


それでも寒い中を早起きして出てきた甲斐があり,ピットは真ん中付近の2列目をゲット。F1ドライバー達も使ったであろう(当然だろ)鈴鹿のピット。ここにクルマ停めるだけでも感動(笑)。ええ,もう,サーキット初心者なんで可愛いモンです。

しかし,前述の通りタイスケはタイトですのであんまり感慨にふけってる間はなくさくさくと荷物を下して行きます。助手席やリアシートを外してる人が多いですが,昼飯を食う時や着替えの時に助手席を使うので(笑),とりあえず午前の1本目はシートは外さずそのままで行きましょう。


受付とドライバーズミーティングが終わって間もなくするともう先頭のAグループの走行が始まります。JAF公認競技ではないので当然ながら車検とかまどろっこしいものはなし。全て自己責任,イジれば速くなるけどリスクは増えるよ,壊れるよ,しかもドライバーではなくクルマが速くなっただけ,それでもイジりたかったらお好きにどーぞ,っていうこの潔さが本当に「いいね!」

おとーさんとデミ助は次のBグループでの出走。いつもお世話になってるショップファインアートの社長さんと一緒のクラスなんですが,出走台数が多いので社長さんがどこにいるのか見つけられない。まあクルマは86なので走ってるうちに抜かされていって判るでしょう(笑)。

ぼちぼちエンジンをかけて暖機したり,ロガーやアタックカウンターのセンサーの準備をしたりしてるうちにもう走行順になります。ピットを出てピットロード出口に並びます。



ピットロードから1コーナー方向を臨む。さあ,出撃〜!


「路面温度0.4℃」というオフィシャルさんのボードを見ながら前のクルマに続いてそろそろコースに出て行きます。最初の1〜2周はウォーミングアップ。初めて自分のクルマで走る鈴鹿サーキット本コースの景色を楽しみながらのんびり走りたい...ところですが,デミ助はすぐに油温が上がってくるので,前回の岡国の時から類推して鈴鹿ではアウトラップを入れて3周目の後半には油温が厳しくなる可能性があり,できれば2周目にはもう本気モードに入っておきたい。

とりあえずポスト位置を確認しながら,これが本家S字か,これがデグナーか,おおヘアピンは本当にヘアピンだな,ああ本当にゲームと同じ風景だな,なんて妙な感慨にふける間もなく130Rを過ぎ,シケインが近づきます。

3速,2速とシフトダウンしてシケインの出口をショートカット気味に飛び出し,さあアタックに入ります。しかし車間を調整したつもりだったのに目の前に2台ほど他車が通せんぼ。どうしようか...と思ったらあっという間にどんどん先へ行ってしまいました(笑)。本当にストレート遅いのね,デミ助。


しかし今度はS字に入ったところでまだウォーミングアップ途中らしい33のZさんに貼り付いてしまいます。逆バンクで道を譲っていただき「すんませんすんません」と言いながら前に出ようとしますが,今度はダンロップの上り坂で全然加速しない。「抜く気あんのかオマエ」というZさんの心の声を聞きながらもデグナーに4速のまま飛び込み,セオリー通りアウトいっぱいにふくらんで3速に落としてデグナー2つ目を立ち上がります。

ヘアピンを2速で回り,松っちゃんを3速,4速とシフトアップしながら駆け抜けますとまた前に1台。スプーンの入り口で追いついてしまいますが,スプーンを出た途端にまたはるか前方に行ってしまいます。やっぱりパワーないのね,デミ助。

130Rを4速で抜け,シケインをショートカット気味にクリアして1本目のタイムは手元のアタックカウンターで3分1秒ちょい。昨日まで3分切れるかどうか心配してたけど,このラップでこのタイムなら問題なく3分は切れそう。ちょっとホッとしながら次の周回に入って行きます。


ホームでもバックでもストレートエンド手前で4速が吹け切ってしまい,5速に入れようとしたらどうしてもギアが入らず空走,仕方なく4速に入れ直してコーナーに入るというトラブルがありましたがそれでも次のラップは無事3分を切り2分56秒台まで上がりました。しかしここで油温が120℃を超えワーニングが鳴ります。タイヤは全然大丈夫っぽいし,別にそのままもう1ラップぐらいは走れるかもしれませんが,ここは無理をせずクールダウンに入ります。1周クルージングして油温を下げ,シケインをがっつり2速で立ち上がり,さあ再アタックに入ります。

今度はストレート途中でシフトを何とか5速にねじ込みますがその後,車速が全く伸びません。アタックカウンターの速度表示で169km/h。そこから数字が上がりません。今度は回転数はレブってないのは確実なんですがこれってスピードリミッターがかかってるのかな? 何となく国産車はみんな180km/hでかかるもんだと思ってたけど,170km/hでかかるのなら,鈴鹿を走る場合はリミッターを何とか切らないといけませんなあ...

それでも1コーナーにいいカンジで飛び込み,2コーナーでうまく減速を抑えてクリアできたため「よっしゃー!」とS字に入ったのですが,気の毒なことに青いインプかFDシビックがグラベルで完全に転倒して腹を上向けている場面が目に飛び込んで来ました。「あちゃ〜」と思ってその場を抜けた途端に赤旗が。

仕方なくハザードを出して減速,コースをぐるっと回っていったんピットに戻ります。そして残り時間が少なかったため1本目はこのまま終了となってしまいます。う〜ん,もうちょっと走りたかったな。


鈴鹿ホームストレートを爆走するGT-R
もの凄いエグゾーストノートを響かせながらホームストレートを駆け抜けるGT-R。ホントにナンバー付き?


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やっと巡り会えたファインアートの社長さんに86を見せてもらったり,他のクラスの走りを見学しながらコースをうろうろしたり,まったり時間が過ぎて行きます。MFCTは午前中に2本とも走行でしたが,このチャレンジクラブGPは2本が午前午後に分かれた全日イベントのため1本目終了後のタイスケはゆったりしてます。

鈴鹿本コースの縁石は南コースと比べるとかなり平らで,ポンと乗ってもあまり転倒の心配はなさそうなことが判ったため,昼食のオニギリを食べ終わった後,2本目に向けて助手席を外してみます。これで10数kgの軽量化。ついでにリアも外そうかと思いましたが,ピット内で置く場所に困りそうだったので思い留まりました(笑)。


そうこうするうちに2本目の走行がぼちぼち始まります。

Aグループの走りを横目にエアの調整をし,オイルやフルード類のチェックを済ませ,早い目にデミ助に乗り込みスタンバります。とりあえず3分は切れたので,今度は2分50秒台の前半,できれば40秒台に入りたいところ。さっきリミッターが作動したっぽいところは,ヘンに5速に入れるより4速で走ってしまった方がロスが少なさそう。S字も早めに4速に入れて走り抜けよう...など自分なりの攻略を考え,イメトレをします。

さあ,Bグループの走行開始。1本目と同じくピット出口に好きな順で整列してシグナルを待ちます。なんと1本目が短くなったため,2本目は5分延長されるそうな。ありがたい話だけど,もともと25分ある走行時間が30分にもなるとタイヤもタレるし,サーキット初心者であるドライバー本人もバテる。こりゃ,これまで以上にペース配分を上手くやらないと。


ピッ,ピッ,ピッ,ポーン!

お馴染みの音が響きシグナルが変わります。列の先頭からそれぞれコースに入って行きます。

路面温度は4℃。曇り空のため気温も低く,1本目のコンディションと大きくは変わってません。1本目はアウトラップを入れて3ラップ油温はもちました。もっと早く油温がリミットに達するかと思ってアウトラップの次からフルアタックに入りましたが,周囲とペースが合わず結局クリアが取れませんでした。そのため今回は2周目までウォーミングしながら車間を調整し,3ラップ目でクリアを狙ってアタックをかけることにします。

アウトラップ,多くのクルマが先を急ぐ中,ゆっくりタイヤと動力系を温めます。速そうなクルマにはどんどん道を譲り,先に行ってもらいます。次の周回,ペースを上げますがまだ周囲のクルマの動きを見て前を極力開けていきます。

さあそしてシケインで縁石を深めにがっつりショートカットして2速から全力アタック開始です。


しかしやはりストレートエンドだいぶ手前で車速が完全に頭打ちになってしまい,明らかにリミッターに当たってます。今回も速度は169km/hで止まってます。レブリミッターとはまた違う燃料カットの入り方ですが,いずれにせよ非常に気持ち悪いものです。

しかしタイムアタック中にそんなことは言ってられません。ここで何秒か損してる分,別のところで取り返すぞ,そんな気持ちで1-2コーナーをクリア,S字に突入して行きます。

S字もデグナーも通過速度を高めるようにぎりぎりのラインを狙って行きます。よーし,いいカンジ!と思っていたらスプーンの出口で前のクルマに追いついてしまいました。しかも抜こうと思ってもバックストレートでは全くついていけず,130Rを抜けたところでまた追いついてしまうといういつものパターン。

まあ,しかしこれがサーキット。ジムカーナみたいに一人で走ってるわけじゃないし,たまたまコーナーが速いクルマに乗ってるからこうなるだけで,こっちが上手いんだ,こっちがえらいんだなんてことは全くない。むしろこういう事態にならないようにうまく周囲のクルマの流れが読めるようにならないといけない。初心者には学ぶべきことがいっぱいあります。


幸いまだこの時点で油温は114℃。まだ若干余裕がある。もう1ラップ行きましょう。

先ほどのドライバーさんには結局ダンロップで大きく道を譲ってもらい,またしても「すんませんすんません先行かしてもらいます」とつぶやきながら必死のフルスロットルでやっと前に出ます。このラップはこの後はクリアで,2分53秒6と50秒台前半が出ました。よーし,次は50秒切りを狙うぞ!

といいつつ次のラップはクーリング。マフラーから本当に火を噴きながら走るGT-Rが怒涛のようにデミ助を周回遅れにして行くのを見送りながら,いかにスムースに速いクルマに道を譲るかの練習に勤しみます。

その後また2周ほどアタックしますが,1周の長い鈴鹿本コース,どこかでクーリング中のクルマに遭遇してしまいなかなかクリアがとれません。それでもこの2周とも54秒台が出ているようで,もうちょっとで51〜52秒台には入りそうな感触をつかんでクーリングに入ります。


1周クルージングしてオイルは100℃前後まで下がりました。しかしタイヤがさすがにタレてきて,S字の途中やスプーンの2つ目でかなりリアが出ます。5分延長されてるとはいえもうぼちぼち残り時間もわずか。間違いなく次のラップが今日の最後のトライになるでしょう。

バックストレートで速度調整をして前との距離を開けます。シケインに入り,しっかりトラクションを意識して立ち上がります。さあ,行け! デミ助!

デミ助は1500ccの可愛らしいエンジンから見かけに似合わない「ごわーっ」といういかつい音を吐き出しながら,ホームストレートを勢いよく駆け下ります。

そうここは鈴鹿。

セナやプロストやベルガーやシューが何度も駆け抜けたストレート。

25年前の日曜日の午後,ジムカーナに出会うよりももっともっと前,そもそもクルマで「速く」走ることに覚醒した,その聖地で今,自分は走ってる。この5年間,苦楽を共にしてきた相棒と一緒に走ってる。

何ともいえぬ感動が胸に蘇ってきます。いろいろ苦しいこともあったけど,ずっとこのクルマで走ってきて良かった。あー,生きてて良かった。

走るぞ,このクルマでもっともっと。こいつと一緒に走りまくるぞ!


もうリミッターなんて気にしません。そのまんまアクセル踏みっぱなしからブレーキングして1-2コーナーへ。多少突っ込み過ぎだけど3速で立ち上がってラフに4速に放り込みながらS字へ。右へ左へタイヤを鳴らしながらそれでもクルマを前に。

デグナーを抜けヘアピンを立ち上がったところで前車に追いつきます。どうか気がついてくれ。こんな遅いクルマでも,これアタック中なのよ!

前のドライバーさん,気がついてくれたみたいで松っちゃんのちょうどいいところで大きく道を開けてくれた。

「ありがとう!」

思わず手を上げてお礼を言うけどそんなの絶対に見えてないし(笑)。


スプーンの出口ではちょうどタレたリアがうまくぬるぬるっとアウトに出て気持ち良く走れます。さあ,もうあとちょっと。130Rもブレーキはほとんど踏まずアクセルオフだけで曲がります。シケインでも若干リアが出ますが気にしない。そのままストレートを駆け抜けて,出ました今日のベスト,2分52秒08。

とうとう50秒は切れませんでしたが,リミッターが作動していることを考えると今の自分とデミ助にはもうこれが精一杯。満足満足。



・・・・・・

全グループの走行が終わった後で排気量や使用タイヤ(ラジアル/Sタイヤ)でクラス分けした結果が発表されます。

デミ助は1600cc以下のラジアル使用ということで「1Rクラス」になります。ここはシビックと一緒のクラスになりますので当然上位に入ることは最初から不可能です。それでも初走行で11台中の7位はぼちぼちの成績でしょう。

ただ一人だけヴィッツの速い方が2分46秒台で5位に入っておられるので,ゆくゆくはこれぐらいのタイムを目指したいものです。

全くの表彰対象外ですが一応表彰式を見て帰るつもりでした。しかし16時半に始まるはずの式がいつまで経っても始まらず,早く帰らないと嫁様のご機嫌が極端に悪くなることが予測されたため(汗),残念ながらとっとと帰らせてもらうことにしました。



いつかみたいに携行タンク忘れないようにね


戦い済んで日が暮れて...帰りの西名阪ではまったりとした充実感がおとーさんを包んでくれます。

ジムカーナは1日にせいぜい2-3分しか走れません。もちろん,だからこそジムカーナは面白いわけです。日々重ねた練習や精進の成果をこの2〜3分に一気につぎ込む,そういう「集中」の醍醐味は他にはないものです。

しかし仕事や生活の都合でそういう日々の修練ができなくなってしまったオッサンには,そのストイックさがかえって「救いのなさ」に感じられます。結果は「勝ち」「負け」しかありません。言い訳はできません。ベテランのくせにレベルの高いイベントでは全然勝てない...それでも楽しむことはできますが,やはり何となく居心地の悪さを感じてしまいます。


しかしサーキット,特にサーキットトライアルは違います。

聖地,鈴鹿サーキットを1時間近くもたっぷり走り込んで,その間,いろいろ考えたり試したりできる...競技としての結果はもちろん出ますが,ベストタイムというまた別の目標もできます。一つ一つのイベントでの勝ちにこだわるのもあり,何年もかかって自己ベストを削って行くのもあり。

クルマの改造も幅が広く,速さと壊れるリスクは背中合わせですから,どこまでやるかは自己責任です。でもクルマを少しずつイジって仕上げていく,愛車と一緒に速くなっていく楽しみがあります。

みんなで一緒に走りますから多少のリスクもありますしなかなかクリアもとれませんが,その分,言い訳の余地がいっぱいあります(笑)。ジムカーナのようなストイックな冷たさがなく,ガチガチにやりたい人も,おとーさんのように月に1回しか走れないという人も,それぞれのスタンスで長く楽しむことのできる「救い」があります。優しさがあります。


ジムカーナは止めません。

でもおとーさんの中で自分が本当に走りたい場所はより明確になってきました。

もっともっとこの聖地を走りたい。それが今のおとーさんの気持ちです。


今回,2本目の走行が終わった後に行われたチャレンジクラブの入会講習にもきちんと参加しましたので,今後,日程が合えばまた平日の休みの日にでもコースを走ることができます。これから1年,この聖地でしっかり腕とクルマを磨いて,来年のチャレンジクラブGPでは40秒台の半ばを目指したいですね。

先日,今年のMFCTの日程も出ました。今年は岡国で6月と12月の2戦あります。当然,これらにも出場のつもりです。

さあ,自分の進むべき方向がはっきり見えてきました。

まあ,まずはとりあえず,早くリミッター切れってことですよね(笑)。



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