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2011年 > 12月31日
白い頭
もう今年も大晦日ですね。
毎年,年の瀬になると「今年は大変な1年でしたねえ」なんて言葉がそこここで飛び交いますが,今年ほど「大変な1年」という言葉がぴったりくる1年もなかったんじゃないかなと思います。
もともとリーマンショック以来ここ数年の不況で世の中全体が疲弊しているところにあの大震災でしょ。特にクルマ業界にとっては,操業停止から立ち上がったと思ったら夏場の電力制限に輪番操業,そして秋になってからもタイの大水害など,何度も深刻な打撃を受けた1年でした。
モータースポーツも大打撃を被りました。草モータースポーツの参加者にはやはり自動車関連のお仕事をしている人が多いため,輪番操業の影響をモロに受けて,全国の多くのシリーズで参加者が激減してかなりのクラスが非成立となり,練習会などの開催も減りました。
ただ,そんな状況の中でも人気のあるイベントには不受理が出るぐらい人が集まっていますよね。それはもちろんイベントそのものを良いものにしよう,盛り上げようという主催者の努力の賜物であることには違いないのですが,言い方を変えると「参加者のモチベーションをうまく引き出している」とも言えると思います。
モータースポーツをやっている人...毎月何回か練習会に行って,シリーズ戦には必ず出て,なんていうコアなドライバーはいいんですよ。彼らはもう放っといても勝手に走ってますから(笑)。
でも,なかなか上手くならないし,成績もイマイチだし,お金ばっかりかかるし,仕事も休みが減ってキツイし,嫁さんもいい顔しないし,もうぼちぼち走るの止めようかな...こういうギリギリの瀬戸際,年に1-2回走るかどうか,なんていうドライバーさんも世の中にいっぱいいると思うんですよ。
一部の人達を除いて,モータースポーツ界全体のモチベーションが下がっている,特に裾野である草モータースポーツ,ジムカーナの世界ではそれが顕著に現れている,みんなが何となく疲れてて,みんな何か前ほど熱くなれなくなっている,こんな感じじゃないでしょうか。
放っておくとみんなどんどん引退して去って行ってしまいます。
人が集まらないイベントはさらに寂れていってしまいます。
イベントが減ればさらに走り辛くなって引退する人が増えます。
こうなるともう沈み行く泥舟です。
こういう引退の瀬戸際にいる多くのドライバーさんのモチベーションをいかに引き出してもう一度「走ろう」と思ってもらえるか。これが今後のジムカーナ界の存亡を決める重要テーマだと思います(新人の発掘や引退したベテランの復帰も重要ですが,やはり止めて行く人の数の方がずっと多いと思います)。
もちろんイベントの主催者にはがんばってもらわないといけません。人気のあるイベントはどこをどういう風に努力しているのか,工夫しているのか,一所懸命見習ってがんばってもらわないといけません。もう黙っててもドライバーが集まってくるような時代ではありません。
でも走っている私達ドライバーも,主催者だけに努力を押し付けていていいんでしょうか?
走っている人間自身が考え,実行すべきことはないのでしょうか?
...オマエはどうやねん。ちゃんと考えとんのか。
と言われると思いますが,考えてますよ。いろいろ。この白髪頭で。
9月に実戦に復帰して以来,ストレス発散できているのか妙に白髪は減ってきてますが(笑)。
考えてることの中には,来年になったらまたぼちぼちご披露できるものもありますし,JMRCやクラブを通じて検討していくべきものもあります。
ただ一番大事なことは,一人一人が「走り続けていく」こと,これだと思います。
何年も走り続けていると,どうしたってモチベーションの谷間はできます。また,仕事の都合,家庭の都合,健康の都合,モータースポーツ活動の足を引っ張るモノは身の回りにいろいろ,いっぱいあります。そういった中でも走り続ける。走り続ける姿を人に見てもらう。オマエも大変だな,でも走ってるんだな,アンタも大変だな,それでも走ってるんだな...じゃあ俺ももうちょっと走ってみよう,そういうモンじゃないでしょうか。
もちろん,どうしても走り続けることができなければしばらくお休みもやむを得ない。でもまた走れるようになったらコースに戻ってくる。おとーさんもそうやって走り続けています。
来年もおとーさんは走り続けます。
いろいろ走る上での障害はありますが,それでも走り続けて行きます。
そろそろ除夜の鐘が鳴ってます。
コースでご一緒するみなさま。来年もどうぞよろしくお願いします。良いお年を迎えてください。
P.S.
来年の最初の更新をきっかけにサイトを引越しする予定です。サイトのデザインなども一新します(中身は大して変わりませんが)。ブックマークやリンクをしていただいている方には,お手数ですがURLの変更をどうぞよろしくお願いします。
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白い頭
もう今年も大晦日ですね。
毎年,年の瀬になると「今年は大変な1年でしたねえ」なんて言葉がそこここで飛び交いますが,今年ほど「大変な1年」という言葉がぴったりくる1年もなかったんじゃないかなと思います。
もともとリーマンショック以来ここ数年の不況で世の中全体が疲弊しているところにあの大震災でしょ。特にクルマ業界にとっては,操業停止から立ち上がったと思ったら夏場の電力制限に輪番操業,そして秋になってからもタイの大水害など,何度も深刻な打撃を受けた1年でした。
モータースポーツも大打撃を被りました。草モータースポーツの参加者にはやはり自動車関連のお仕事をしている人が多いため,輪番操業の影響をモロに受けて,全国の多くのシリーズで参加者が激減してかなりのクラスが非成立となり,練習会などの開催も減りました。
ただ,そんな状況の中でも人気のあるイベントには不受理が出るぐらい人が集まっていますよね。それはもちろんイベントそのものを良いものにしよう,盛り上げようという主催者の努力の賜物であることには違いないのですが,言い方を変えると「参加者のモチベーションをうまく引き出している」とも言えると思います。
モータースポーツをやっている人...毎月何回か練習会に行って,シリーズ戦には必ず出て,なんていうコアなドライバーはいいんですよ。彼らはもう放っといても勝手に走ってますから(笑)。
でも,なかなか上手くならないし,成績もイマイチだし,お金ばっかりかかるし,仕事も休みが減ってキツイし,嫁さんもいい顔しないし,もうぼちぼち走るの止めようかな...こういうギリギリの瀬戸際,年に1-2回走るかどうか,なんていうドライバーさんも世の中にいっぱいいると思うんですよ。
一部の人達を除いて,モータースポーツ界全体のモチベーションが下がっている,特に裾野である草モータースポーツ,ジムカーナの世界ではそれが顕著に現れている,みんなが何となく疲れてて,みんな何か前ほど熱くなれなくなっている,こんな感じじゃないでしょうか。
放っておくとみんなどんどん引退して去って行ってしまいます。
人が集まらないイベントはさらに寂れていってしまいます。
イベントが減ればさらに走り辛くなって引退する人が増えます。
こうなるともう沈み行く泥舟です。
こういう引退の瀬戸際にいる多くのドライバーさんのモチベーションをいかに引き出してもう一度「走ろう」と思ってもらえるか。これが今後のジムカーナ界の存亡を決める重要テーマだと思います(新人の発掘や引退したベテランの復帰も重要ですが,やはり止めて行く人の数の方がずっと多いと思います)。
もちろんイベントの主催者にはがんばってもらわないといけません。人気のあるイベントはどこをどういう風に努力しているのか,工夫しているのか,一所懸命見習ってがんばってもらわないといけません。もう黙っててもドライバーが集まってくるような時代ではありません。
でも走っている私達ドライバーも,主催者だけに努力を押し付けていていいんでしょうか?
走っている人間自身が考え,実行すべきことはないのでしょうか?
...オマエはどうやねん。ちゃんと考えとんのか。
と言われると思いますが,考えてますよ。いろいろ。この白髪頭で。
9月に実戦に復帰して以来,ストレス発散できているのか妙に白髪は減ってきてますが(笑)。
考えてることの中には,来年になったらまたぼちぼちご披露できるものもありますし,JMRCやクラブを通じて検討していくべきものもあります。
ただ一番大事なことは,一人一人が「走り続けていく」こと,これだと思います。
何年も走り続けていると,どうしたってモチベーションの谷間はできます。また,仕事の都合,家庭の都合,健康の都合,モータースポーツ活動の足を引っ張るモノは身の回りにいろいろ,いっぱいあります。そういった中でも走り続ける。走り続ける姿を人に見てもらう。オマエも大変だな,でも走ってるんだな,アンタも大変だな,それでも走ってるんだな...じゃあ俺ももうちょっと走ってみよう,そういうモンじゃないでしょうか。
もちろん,どうしても走り続けることができなければしばらくお休みもやむを得ない。でもまた走れるようになったらコースに戻ってくる。おとーさんもそうやって走り続けています。
来年もおとーさんは走り続けます。
いろいろ走る上での障害はありますが,それでも走り続けて行きます。
そろそろ除夜の鐘が鳴ってます。
コースでご一緒するみなさま。来年もどうぞよろしくお願いします。良いお年を迎えてください。
P.S.
来年の最初の更新をきっかけにサイトを引越しする予定です。サイトのデザインなども一新します(中身は大して変わりませんが)。ブックマークやリンクをしていただいている方には,お手数ですがURLの変更をどうぞよろしくお願いします。
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