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2010年 > 8月30日
開 放
先日,通勤途中の児童公園の木立で久しぶりにツクツクホーシの鳴く声を聞きました。今年初めてのツクツクホーシ。もうそういう季節になってきたんですね。どんなに暑い夏にも,必ず終わりはやってきます。そして秋が来て,冬が来て,新しいシーズンへと季節は巡っていきます。
7年半毎日通ったこの児童公園の木立の道も,もう明日でお別れです。そう思うと,これまで単にうるさいとしか思ってなかったクマゼミの機械的なシャンシャンいう声にも,ちょぴり惜別の情を感じます。
いよいよ明日,8月末日で今の職場を退職します。
後任として大学病院からやってくるのは,おとーさんよりまるっきり10年以上も若い後輩です。研究や教育の面ではおとーさんなんかよりよっぽど優秀な人材ですが,次々起こる各種のトラブルに耐え,とりあえず毎日,自分の診療科を何とか回して行かなきゃ,っていう中間管理職のお仕事は全く初めてらしい...大丈夫かなぁ (;・∀・)
でも9月になれば彼が責任者。がんばってもらわないとしょうがない。
とりあえず彼の負担を少しでも軽くしてあげるべく,懸案事項は全て解決しておいてあげたいのですが,大きな組織の中ではなかなかそうもいきません。いくらおとーさんが遮二無二動いても,別の部署が知らん顔してたら事は進まない。
また簡単に「残務整理」とかいってもその残務の量がハンパじゃない。先週からおとーさんずっと帰りは午前様ですが,書けども書けども書類と未記載サマリーの山が減りません。最後の最後になってまたイライラがつのります。これじゃ荷造りするヒマねえじゃねえかっ!
しかしおとーさんの心は何故か軽い。イライラしながらも心のどこかでは鼻歌うたってる。
開放感。
そう,その心の軽さの正体は,開放感。
思えばこれまでいろいろ重いものを背負ってきたからなあ。
一番イヤだったのは他の部署でトラブったケースを「アンタんとこの領域でしょ」って感じで押し付けられて,「ウチも協力しますから」とか言ってたくせにいざとなったら逃げやがって,みたいな,そういうケースが多かったこと。こちとらトラブル処理係じゃねーんだよ!
他にもワケの分からんいろんな「責任」押し付けられて,ホント重かったなあ。お金では解決のつかない「責任」だし。いや,自分に端を発する責任はいいんだよ。そうじゃないものまでいっぱい背負わされて,そして組織の中では常に陽の当らない裏稼業ばっかりで。
いや,グチりだしたらキリがないですね。このへんで止めときましょう。それに「仕事」ってどんな仕事でも,ま,似たようなもんだろうし。みんないっぱい背負ってるんだし。
ただ,いったんおとーさんはこれらの理不尽な重荷からは開放されます。
もちろんこれからも重荷は背負うでしょう。むしろ重さはこれまで以上になるでしょう。なんたって一人で仕事して行くんだからね。でも自分に端を発する重荷なら,おとーさん,結構打たれ強いはずです。
しばしの開放感を味わいながら,残務処理に汗を流すおとーさんなのでした。
・・・・・・
これまでずっと「勤め人」だったおとーさんにとって,もう一つ「開放」されることがあります。
勤め人であるということは,お給料は銀行振込みです。
そして振込先のカードも通帳も印鑑も嫁さんの手元にあります。
つまり給料もボーナスも雑収入も,振込みになるものは全部嫁さんの手に渡ります。
おとーさんはそこから毎月少しばかりのお小遣いを「ありがとう」と礼を言っていただくのです。
つまり「世帯主」とかいいながら,決して「主」ではなくむしろ「奴隷」,つまり
「世帯奴隷」
の身分であったわけです。因みに我が家では「士農工商犬オヤジ」と言われてます。あるいは「地震雷家事オヤジ」とか。地震より雷より火事より怖いオヤジはいずこへ。
トホホホホ... (´;ω;`)
しかし。
おとーさんはもう勤め人ではなくなります。そう「個人事業主」になります。「主」です「主」。
しかも嫁様を従業員の一人として「雇用」します。「雇用」だよ「雇用」。
ふふふふふふふふ...(  ̄ー ̄)
かも〜ん下克上! かも〜ん 大革命!
立て奴隷達よ! 立てプロレタリアート達よ!
蟹工船に乗って,主と奴隷の弁証法を乗り越えて,搾取の構造を覆すのだ〜!
もちろん,家計の中にはタッチしません。そこは嫁様に任せておこう。
しかし事業関係の口座の権限は死守。事業の会計も死守。嫁さんの経理に疎いところを最大限に利用して,今のうちに事業管理の権益を囲い込むのじゃ。
そして大事なのがこれ。経費。
税理士さんにいろいろ相談したところ(おとーさんの趣味を知ってる心強い味方です),デミ助を通勤車として使う限り,クルマの維持費のほとんどは経費として通ってしまいそう。パチンコしないタバコも吸わない昼飯もロクに食わないおとーさんが使うお金のほとんどはクルマ関連ですから...
小遣いなんて,もう,要らねえよ (  ̄ー ̄)ふっ
...なんて言っていいかしら。
経費〜経費〜ケイヒ経費〜♪(各自ヨーデル風に歌うこと)
まあもちろんウマイ話ばかりでもない。
嫁様が自分の職場でウロウロしてるということは...内緒で有給とって某南コースへ,なんてことはもう絶対できない(笑)。どこへ行くか,何をしてるか,全部バレバレ。営業回りとか,そういうことしない仕事だからね。そもそも有給なんてないし(笑)。
まあいずれにせよ事業が順調に回るようになるまでモータースポーツ活動は封印なので,その間ゆっくり復活計画を考えて行きましょう。
まあとにかく,
個人事業主バンザイ!
ってことで,奴隷から解放された喜びでもって「経費の歌」を口ずさみながらサマリー書きや書類整理に精を出すおとーさんなのでした ( ̄ー ̄)ニヤリッ。
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開 放
先日,通勤途中の児童公園の木立で久しぶりにツクツクホーシの鳴く声を聞きました。今年初めてのツクツクホーシ。もうそういう季節になってきたんですね。どんなに暑い夏にも,必ず終わりはやってきます。そして秋が来て,冬が来て,新しいシーズンへと季節は巡っていきます。
7年半毎日通ったこの児童公園の木立の道も,もう明日でお別れです。そう思うと,これまで単にうるさいとしか思ってなかったクマゼミの機械的なシャンシャンいう声にも,ちょぴり惜別の情を感じます。
いよいよ明日,8月末日で今の職場を退職します。
後任として大学病院からやってくるのは,おとーさんよりまるっきり10年以上も若い後輩です。研究や教育の面ではおとーさんなんかよりよっぽど優秀な人材ですが,次々起こる各種のトラブルに耐え,とりあえず毎日,自分の診療科を何とか回して行かなきゃ,っていう中間管理職のお仕事は全く初めてらしい...大丈夫かなぁ (;・∀・)
でも9月になれば彼が責任者。がんばってもらわないとしょうがない。
とりあえず彼の負担を少しでも軽くしてあげるべく,懸案事項は全て解決しておいてあげたいのですが,大きな組織の中ではなかなかそうもいきません。いくらおとーさんが遮二無二動いても,別の部署が知らん顔してたら事は進まない。
また簡単に「残務整理」とかいってもその残務の量がハンパじゃない。先週からおとーさんずっと帰りは午前様ですが,書けども書けども書類と未記載サマリーの山が減りません。最後の最後になってまたイライラがつのります。これじゃ荷造りするヒマねえじゃねえかっ!
しかしおとーさんの心は何故か軽い。イライラしながらも心のどこかでは鼻歌うたってる。
開放感。
そう,その心の軽さの正体は,開放感。
思えばこれまでいろいろ重いものを背負ってきたからなあ。
一番イヤだったのは他の部署でトラブったケースを「アンタんとこの領域でしょ」って感じで押し付けられて,「ウチも協力しますから」とか言ってたくせにいざとなったら逃げやがって,みたいな,そういうケースが多かったこと。こちとらトラブル処理係じゃねーんだよ!
他にもワケの分からんいろんな「責任」押し付けられて,ホント重かったなあ。お金では解決のつかない「責任」だし。いや,自分に端を発する責任はいいんだよ。そうじゃないものまでいっぱい背負わされて,そして組織の中では常に陽の当らない裏稼業ばっかりで。
いや,グチりだしたらキリがないですね。このへんで止めときましょう。それに「仕事」ってどんな仕事でも,ま,似たようなもんだろうし。みんないっぱい背負ってるんだし。
ただ,いったんおとーさんはこれらの理不尽な重荷からは開放されます。
もちろんこれからも重荷は背負うでしょう。むしろ重さはこれまで以上になるでしょう。なんたって一人で仕事して行くんだからね。でも自分に端を発する重荷なら,おとーさん,結構打たれ強いはずです。
しばしの開放感を味わいながら,残務処理に汗を流すおとーさんなのでした。
・・・・・・
これまでずっと「勤め人」だったおとーさんにとって,もう一つ「開放」されることがあります。
勤め人であるということは,お給料は銀行振込みです。
そして振込先のカードも通帳も印鑑も嫁さんの手元にあります。
つまり給料もボーナスも雑収入も,振込みになるものは全部嫁さんの手に渡ります。
おとーさんはそこから毎月少しばかりのお小遣いを「ありがとう」と礼を言っていただくのです。
つまり「世帯主」とかいいながら,決して「主」ではなくむしろ「奴隷」,つまり
「世帯奴隷」
の身分であったわけです。因みに我が家では「士農工商犬オヤジ」と言われてます。あるいは「地震雷家事オヤジ」とか。地震より雷より火事より怖いオヤジはいずこへ。
トホホホホ... (´;ω;`)
しかし。
おとーさんはもう勤め人ではなくなります。そう「個人事業主」になります。「主」です「主」。
しかも嫁様を従業員の一人として「雇用」します。「雇用」だよ「雇用」。
ふふふふふふふふ...(  ̄ー ̄)
かも〜ん下克上! かも〜ん 大革命!
立て奴隷達よ! 立てプロレタリアート達よ!
蟹工船に乗って,主と奴隷の弁証法を乗り越えて,搾取の構造を覆すのだ〜!
もちろん,家計の中にはタッチしません。そこは嫁様に任せておこう。
しかし事業関係の口座の権限は死守。事業の会計も死守。嫁さんの経理に疎いところを最大限に利用して,今のうちに事業管理の権益を囲い込むのじゃ。
そして大事なのがこれ。経費。
税理士さんにいろいろ相談したところ(おとーさんの趣味を知ってる心強い味方です),デミ助を通勤車として使う限り,クルマの維持費のほとんどは経費として通ってしまいそう。パチンコしないタバコも吸わない昼飯もロクに食わないおとーさんが使うお金のほとんどはクルマ関連ですから...
小遣いなんて,もう,要らねえよ (  ̄ー ̄)ふっ
...なんて言っていいかしら。
経費〜経費〜ケイヒ経費〜♪(各自ヨーデル風に歌うこと)
まあもちろんウマイ話ばかりでもない。
嫁様が自分の職場でウロウロしてるということは...内緒で有給とって某南コースへ,なんてことはもう絶対できない(笑)。どこへ行くか,何をしてるか,全部バレバレ。営業回りとか,そういうことしない仕事だからね。そもそも有給なんてないし(笑)。
まあいずれにせよ事業が順調に回るようになるまでモータースポーツ活動は封印なので,その間ゆっくり復活計画を考えて行きましょう。
まあとにかく,
個人事業主バンザイ!
ってことで,奴隷から解放された喜びでもって「経費の歌」を口ずさみながらサマリー書きや書類整理に精を出すおとーさんなのでした ( ̄ー ̄)ニヤリッ。
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