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全日本に向けて


いつも「仕事が忙しくって...」とグチばかり書いてますが,この4月に入ってからの忙しさはまた格別。普段のルーチンのお仕事も非常に忙しいのに,ワケが分からない上に期限のある仕事が次から次から舞い込んできて,もうどうしようもない。とりあえず一つを締め切りギリギリに間に合わせてハイ次っ!って感じの自転車操業。

職場で周囲を見回すと,確かにがんばってる人はいるけど,みんな疲れが溜まってきてて,仕事や責任の押し付け合いが随所で発生。そんでもって,ロクな仕事もせず足を引っ張るヤツもいっぱいいるし。黒字がどうとか業績がどうとかナントカ評価がどうとか...「病院」が必死で言うことじゃないでしょ。もうつくづく今の職場には愛想が尽き果てました。


...ってな感じで,もうホントにテンション下がりまくりの毎日を送ってます。一刻も早く今の職場からオサラバして独立開業するための準備を進めたいのですが,忙し過ぎてちっとも話が進みません。もう,おらヤだよ〜 ヽ(`Д´)ノ


さてさて。

ダメ元で申し込んだ全日本でしたが,何とか受理され,今週末がいよいよ本番。

本来なら「おっしゃあああああ!み☆な☆ぎ☆っ☆て☆きたぜええええええ!」とか気合が入ってるはずなんですが...上記のような状況のため今ひとつテンションは上がらず。

クルマの準備も着々と進行...してるわけがないよね(笑)。

とりあえず論外のダメダメ状態だったリアブレーキだけは,何とか新しいシューを手に入れましたが,ショップに持って行く時間がないため結局自分でシコシコ交換。その後,通勤の途中でもサイドをガコガコ引きまくってどうにか当りはついてきたものの,とても「ガツン」という感じの効きには至らず。今週末までにちゃんと当りがついてくるのかどうか...


それに,今になってから自分が「全日本に出ること」そのものについていろいろ複雑な気持ちが出てきました。


全日本に出られること,これは素直に,とても嬉しいことです。いろいろと難しい制限のある中でS1500クラスやラジアルクラスを作っていただき,私たちラジアルユーザーにも全国レベルの大会を走れる機会を作っていただいたオーガナイザーさんには非常に感謝しております。

エントラントリストを見ると,「神様」山野選手を始め,普段は雑誌でしか見ることのできない有名選手がずらりエントリーされている。まあ,当たり前ですわな。全日本選手権なんだから。そういう人たちと同じコース,同じ大会を走る...こんな光栄なことはありません。

嬉しい。すごい嬉しい。それは間違いない...でもどこか複雑な心境なの。


たぶん,おとーさんのようなヘッポコが今,全日本に出てしまっていいものか,そこにひっかかってるんだと思います。「はっきり言ってアンタ10年早いよ」とか,自分自身に対して思うわけ。

昔の全日本はそりゃもう雲の上の世界でした。地区戦ですらおとーさんには手の届かない世界でしたからね。各地区のミドルやジュニア戦には1クラスに50台も60台もの強豪エントラントがひしめいてる。その中をしぶとく勝ち抜きシリーズチャンピオンかシリーズ2-3位までに入った人が卒業して地区戦に上がり,そしてその超・少数精鋭の地区戦で常勝できるようになって初めて全日本に参戦,って感じだった。本当に雲の上の上。

現にわがhirobot師匠でさえ,地区戦での実績が足りないってことで全日本を不受理になったことがありました。全日本というのはそれぐらい敷居の高いものだった。そして,実際それぐらいハイレベルであるべきだと思ってます。何たって「全日本選手権」なんだから。


ところがそこに,ひょんなことで自分が参加できることになってしまった。もちろん「併催クラス」ですから,いわば「前座」みたいなモンで,本チャンの全日本とは違う扱いですけどね。

嬉しい! すごい嬉しい! 小躍りしたいぐらい嬉しい!...でもどこか複雑な心境。

女神様のように崇め憧れていた女の子と首尾よくお付き合いできることになり,いよいよ一夜を共にした次の日の朝のような,微妙にブルーな気分というか...いや違う,違うな(笑)。っていうか意味不明だし(爆)。


だから申込書を送りながらも,どこかで「不受理になってもいいや」という気持ちがありました。というかおとーさんなんか「お前なんざ10年早いよ!」といって蹴って欲しい,そういう倒錯した気持ちすらありました。実際に不受理になられた方がいるってーのに不謹慎な話で申し訳ありません(汗)。いや,贅沢な話です。生意気な話です。


今になって初めて,昨年のJAFカップで惨敗した時の,あの腹の底からこみ上げてきた可笑しさ,爽快感の正体がよく分かってきました。

こうでなくっちゃ,全国レベルはこうでなくっちゃ。
仕事仕事でロクに準備も練習もできてないような生っちょろいオッサンは粉微塵に粉砕してくれる,とてつもなく分厚い壁。こうでなくっちゃいけない,全国レベルは。
オッサンが一生かけてその壁を超えようとチャレンジし続ける,そういう高くて分厚い壁。
こうでなくっちゃ,全国レベルはこうでなくっちゃ。

...そういう可笑しさ,爽快感だったんでしょうね。

自分が玉砕して初めて,これから自分が挑戦しようとしているモノの偉大さ素晴らしさを確認できたというか。これだ,これだよ,俺が生涯かけて挑戦したかったのは,っていう。


あれから半年。
正直言って,おとーさん自身はほとんど進歩してません。

デミ助の方,クルマの方は,タイヤが替わって大きく進化しましたが,ドライバーの方は仕事仕事でほとんど練習もできておらず,ダメダメです。まだまだ全国レベルの高く分厚い壁を登れるような状態にはなってません。


そういう意味で,「今回も見事玉砕して全国レベルの壁の分厚さを確認できればいいか」...そんな超・弱気な自分がいます。

もちろんJAFカップの時に「いつかはこの壁を超えてやる」って誓ったのは確か。一戦一戦を必勝の気持ちで,って言ってたのも自分。だからフクザツな気分なんです。


もちろん出る以上は勝ちたい。勝てなくっても,少なくとも表彰台には絡みたい。
でも今の自分にはそんな資格はない。むしろ木っ端微塵に吹き飛ばして欲しい。


ホント,変なヤツですね(笑)。
でもこれが今の正直な気持ちです。

当日にはもっと吹っ切れた気持ちでコースに出られるんでしょうか...


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