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2008年 > 2月29日
パーツインプレシリーズ "Super OHLINS"
いや,デミ助のノーマルのアシも決して悪いデキではありませんでした。
もちろん電動パワステのアシストもあるんでしょうが,ステアを切るとスッと旋回ヨーが立ち上がって,ぐーっとロールはするものの,一定の舵角でコーナーをすーっと立ち上がることができる。特にノーマルのタイヤとのマッチングは絶妙で,一度ワインディングに踏み込めば,限界は低いものの右に左にクルマを振り回して楽しむことができる。
しかし今にして思えば,それはやはり「コンパクトカー」の範囲内であって,この車格のコンパクトカーにしては結構デキがいい,っていうだけだった。どうがんばっても,そのままではコンパクトカーの領域から大きく抜け出ることはできなかった。ガチンコのモータースポーツ競技で使うにはやはり役不足...
そこで,これですよ。
スーパーオーリンズ。
オーリンズが日本に入ってきた時からずーっと国内での開発を一手に引き受けてきた,オーリンズを知り尽くした男,AZURの川村代表が,オーリンズをベースに,さらに1台1台オーナーの注文を聞きながら組み上げた,匠の技による珠玉の一品。
0.001秒を競うジムカーナの世界でこのスーパーオーリンズの装着率が異様に高い,ということからもその高性能はうかがえます。「オーリンズ・マジック」という言葉がありますが,その「マジック」すらを超えた,まさに「スーパー」なオーリンズ。
不惑インテ号の時には最初からこのスーパーオーリンズが入っていて,3年間本当によくがんばってくれました。これまでいろんなクルマでいろんなサスを使いましたが,間違いなくこれまでのベスト。だから,デミ助も最初っからこのSオーリンズで行こうと固く決めてました。
※ とりあえず,まず1枚パチリ! うーん,カッコいい!(←おバカ)
装着作業については前回のdiaryを見てもらうことにして,今回は走行のインプレッションを。
まず,走り出して感じるのが,意外と乗り心地がいいこと。
フロントに10k,リアに5kのバネが入ってますから,この車格のクルマとしては結構固いはず。
もちろんノーマルよりは固いですが,ガンガン下から突き上げるような固さではないため,固さが全然気にならない。これなら,はっきり言って,嫁さんのゴルフの足の方がずっと固い(笑)。
もちろん,オーリンズがベースなので前後とも減衰は20段調整です。
普段は一番固いところから15段戻しで走ってますので,さらに柔らかくすることも可能。もちろん本番モードのセッティングだともう少し固くなりますが。
減衰調整は,フロントはショックの底部,リアもショックの下の方にダイアルがついてます。フロントはジャッキアップしないと手が届きませんが タイヤを左右どちらかいっぱいに切らないと手が届きませんが,リアはタイヤの後から手を突っ込めば,内装を剥がしたりしなくても,そのままで調整できます。サスによってはいったん車体から外さないと減衰調整できないなんてモノもありますから,ずいぶん調整しやすい方です。
そして次に感じるのが,路面のインフォメーションがすごく分かりやすいということ。
乗り心地がいい,ということと相反する要素を本当にうまく両立してる。もちろん,このへんは履いてるタイヤにも大きく依存しますが,同じタイヤを履いてても全然違う,ということね。
ノーマルのサスだと,街を流してて路面のマンホールとかを踏み越えた時,ゴトンっていうショックは感じるけど,そこから先は何も伝わってこなかった。
ところがSオーリンズだと,マンホールの縁の部分のアスファルトが,角張ってるのか,丸くなってるのか,盛り上がってるのか,ささくれ立ってるのか,そのへんまでが如実に分かる。そしてその部分でタイヤが一瞬飛ばされてトルクが抜けるのすら感じさせてくれる。
と言っても,常に路面の細かい凹凸を拾いまくってゴトゴト言ってるわけでもない。
路面の全てのインフォメーションを拾って,増幅しておおげさに伝えてくる,っていうのとは違って,ドライバーが欲しい情報だけを,小さいものは小さいまま,大きいものは大きいままにリニアに伝えてくれる感じ。サンプリングのビット数を上げたような感じ,というか。
そして,路面にタイヤが吸い付いてるようなこの接地感。
路面がうねってようが,バンクしてようが,ガタガタしてようが,それでもタイヤが路面にピタッと張り付いてて,確実にトラクションがかかるし,ブレーキもかかる。まだLSDも入ってないし,ブレーキ関係もノーマルのままですが,このあたりの性能も確実に底上げされてます。
そして,一番大事なのは旋回性能ですが,これがスゴイ。
旋回ヨーの立ち上がりが絶妙で,本当にステアを切っただけ素直にスーッと曲がって行く。
普通は,コーナーでクルマが曲がり始めてても,サスがストロークしきるまでのわずかな時間,どうしても外側に十分荷重がかからない瞬間があって,それが不安定な挙動に感じがち。
例えばノーマルのサスだと,ステアを切って,車体がグラっと外側にロールして,その後から車体が本格的に曲がって行く感じでしょ。いくら旋回性能の高いデミオといえども,そこはノーマルの悲しさ。どうしてもレスポンスが若干遅れる。
でもSオーリンズは違う。
ステアをごくわずかに切り始めたその瞬間から車体が旋回に入っていて,最初から外側のタイヤにステア操作した分だけしっかり荷重がかかってるっぽい。たぶん,ショックのバンプ方向の超低速ストローク領域での初期減衰云々...の話だと思うんですけど(実はよく分かってない)...ロールが始まった時点から足下にしっかり荷重を伝えられている感じ。
で,その後ロールしきるまでの減衰特性(?)も素直で,ステアを切り足しても,少し戻しても,旋回ヨーの増減が見えやすい...というか端的にクルマの挙動が安定してる。だからステアを切っただけフロントがすーっとインに入って行くし,ステアを戻しただけラインがインからすーっと離れて行く。すごく分かりやすい。すごく快感。すごく感動。涙ちょちょ切れ(笑)。
おとーさんが今回発注した仕様は,「G100」つまり「ジムカーナ100%」仕様なんですが,街乗りや峠乗り(汗)でも最高に楽しいアシになってます。注文によってジムカーナ70%・街乗り30%仕様とか,サーキット50%・街乗り50%仕様とか,そういう仕様も作ってもらえるそうなので,いつかはそういうハイブリッド仕様(笑)も試してみたいモンです。
さて,最後になりましたがスタイルについて。
はっきり言います。デミオは車高短がめちゃくちゃ似合います(笑)。
言うまでもなく,Sオーリンズは,車高をダウンさせるためのサスではありません。とりあえず車高下げりゃいいんだろ,乗り心地は悪くなけりゃいいんだろ,的な一般的なシャコチョーとは全然モノが違います。でも車高はちゃんと下がります(当り前)。つか,結構下がります(笑)。
前回のdiaryにも出しましたが,とりあえず現在の車高はこんなモンです。
数字だけ見るとフロントの3-4cmに比べてリアが5.5cm前後とえらくリアの車高が下がってるカンジがしますが,もともとデミ助は極端にリア上がりのスタイルなので,むしろこれでバランスが適正化した印象で,スタイルもこれで特に違和感ありません。っていうか,この数字は単にフェンダーのデザインにもよりますし。↓下の写真を見て下さい。
※ この通り,路肩の縁石と比べても,リア下がりになってる印象はなし
フロントとリアのそれぞれのフェンダーあたりの写真がこれ↓
※ フロントのフェンダー。まだ指が2本入ります。
※ リアのフェンダー。こちらは指1本半ってところでしょうかね。
この写真を撮った時にはリアにスペアタイヤその他いろいろ積んでますので,上の表にあげた数字よりリアが5mmほど沈んでます。それで,この程度です。
因みにこれで最低地上高は10.8〜12.0cmぐらい。
まあ確かに,もっとギリギリまで車高を下げたいだけなら別のシャコチョーを買いなさい,って感じでしょうが,これで十分カッコイイ!
軸重から言うとデミ助はかなりフロントヘビーなバランスなので,この方がリアが安定していいのかもしれない。また,AZURの川村さんによると,いろいろ理由があってあえてフロントはギリギリいっぱいまで下げてない,ってことなので,どうしてもリア下がりの数字が気になる向きにはリアにスペーサーでもかまして若干上げればいいでしょう。
※ とっても"せぇくしぃ"なお尻まわり。うーん,美しい!(←おバカ)
スーパーオーリンズ。
オーリンズを超えたオーリンズ。
とにかく,デミオで競技をやろうっていう人,あるいは,そこまで行かなくても,デミオで走りを楽しみたいっていう人にはゼッタイのお勧め品です。そこいらの単なるシャコチョーとは全然違うホンモノのアシ,匠の技をぜひ味わってみて下さい。
エレガントスポーツ・アジュールさん → http://www.es-azur.com/
ということで一気に競技車っぽくなってきたデミ助ですが,3月にはいよいよLSDが入る予定。そろそろ通勤や残業だけではなくて本格的なシェイクダウンに行きたいところです。
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パーツインプレシリーズ "Super OHLINS"
いや,デミ助のノーマルのアシも決して悪いデキではありませんでした。
もちろん電動パワステのアシストもあるんでしょうが,ステアを切るとスッと旋回ヨーが立ち上がって,ぐーっとロールはするものの,一定の舵角でコーナーをすーっと立ち上がることができる。特にノーマルのタイヤとのマッチングは絶妙で,一度ワインディングに踏み込めば,限界は低いものの右に左にクルマを振り回して楽しむことができる。
しかし今にして思えば,それはやはり「コンパクトカー」の範囲内であって,この車格のコンパクトカーにしては結構デキがいい,っていうだけだった。どうがんばっても,そのままではコンパクトカーの領域から大きく抜け出ることはできなかった。ガチンコのモータースポーツ競技で使うにはやはり役不足...
そこで,これですよ。
スーパーオーリンズ。
オーリンズが日本に入ってきた時からずーっと国内での開発を一手に引き受けてきた,オーリンズを知り尽くした男,AZURの川村代表が,オーリンズをベースに,さらに1台1台オーナーの注文を聞きながら組み上げた,匠の技による珠玉の一品。
0.001秒を競うジムカーナの世界でこのスーパーオーリンズの装着率が異様に高い,ということからもその高性能はうかがえます。「オーリンズ・マジック」という言葉がありますが,その「マジック」すらを超えた,まさに「スーパー」なオーリンズ。
不惑インテ号の時には最初からこのスーパーオーリンズが入っていて,3年間本当によくがんばってくれました。これまでいろんなクルマでいろんなサスを使いましたが,間違いなくこれまでのベスト。だから,デミ助も最初っからこのSオーリンズで行こうと固く決めてました。
※ とりあえず,まず1枚パチリ! うーん,カッコいい!(←おバカ)
装着作業については前回のdiaryを見てもらうことにして,今回は走行のインプレッションを。
まず,走り出して感じるのが,意外と乗り心地がいいこと。
フロントに10k,リアに5kのバネが入ってますから,この車格のクルマとしては結構固いはず。
もちろんノーマルよりは固いですが,ガンガン下から突き上げるような固さではないため,固さが全然気にならない。これなら,はっきり言って,嫁さんのゴルフの足の方がずっと固い(笑)。
もちろん,オーリンズがベースなので前後とも減衰は20段調整です。
普段は一番固いところから15段戻しで走ってますので,さらに柔らかくすることも可能。もちろん本番モードのセッティングだともう少し固くなりますが。
減衰調整は,フロントはショックの底部,リアもショックの下の方にダイアルがついてます。フロントは
そして次に感じるのが,路面のインフォメーションがすごく分かりやすいということ。
乗り心地がいい,ということと相反する要素を本当にうまく両立してる。もちろん,このへんは履いてるタイヤにも大きく依存しますが,同じタイヤを履いてても全然違う,ということね。
ノーマルのサスだと,街を流してて路面のマンホールとかを踏み越えた時,ゴトンっていうショックは感じるけど,そこから先は何も伝わってこなかった。
ところがSオーリンズだと,マンホールの縁の部分のアスファルトが,角張ってるのか,丸くなってるのか,盛り上がってるのか,ささくれ立ってるのか,そのへんまでが如実に分かる。そしてその部分でタイヤが一瞬飛ばされてトルクが抜けるのすら感じさせてくれる。
と言っても,常に路面の細かい凹凸を拾いまくってゴトゴト言ってるわけでもない。
路面の全てのインフォメーションを拾って,増幅しておおげさに伝えてくる,っていうのとは違って,ドライバーが欲しい情報だけを,小さいものは小さいまま,大きいものは大きいままにリニアに伝えてくれる感じ。サンプリングのビット数を上げたような感じ,というか。
そして,路面にタイヤが吸い付いてるようなこの接地感。
路面がうねってようが,バンクしてようが,ガタガタしてようが,それでもタイヤが路面にピタッと張り付いてて,確実にトラクションがかかるし,ブレーキもかかる。まだLSDも入ってないし,ブレーキ関係もノーマルのままですが,このあたりの性能も確実に底上げされてます。
そして,一番大事なのは旋回性能ですが,これがスゴイ。
旋回ヨーの立ち上がりが絶妙で,本当にステアを切っただけ素直にスーッと曲がって行く。
普通は,コーナーでクルマが曲がり始めてても,サスがストロークしきるまでのわずかな時間,どうしても外側に十分荷重がかからない瞬間があって,それが不安定な挙動に感じがち。
例えばノーマルのサスだと,ステアを切って,車体がグラっと外側にロールして,その後から車体が本格的に曲がって行く感じでしょ。いくら旋回性能の高いデミオといえども,そこはノーマルの悲しさ。どうしてもレスポンスが若干遅れる。
でもSオーリンズは違う。
ステアをごくわずかに切り始めたその瞬間から車体が旋回に入っていて,最初から外側のタイヤにステア操作した分だけしっかり荷重がかかってるっぽい。たぶん,ショックのバンプ方向の超低速ストローク領域での初期減衰云々...の話だと思うんですけど(実はよく分かってない)...ロールが始まった時点から足下にしっかり荷重を伝えられている感じ。
で,その後ロールしきるまでの減衰特性(?)も素直で,ステアを切り足しても,少し戻しても,旋回ヨーの増減が見えやすい...というか端的にクルマの挙動が安定してる。だからステアを切っただけフロントがすーっとインに入って行くし,ステアを戻しただけラインがインからすーっと離れて行く。すごく分かりやすい。すごく快感。すごく感動。涙ちょちょ切れ(笑)。
おとーさんが今回発注した仕様は,「G100」つまり「ジムカーナ100%」仕様なんですが,街乗りや峠乗り(汗)でも最高に楽しいアシになってます。注文によってジムカーナ70%・街乗り30%仕様とか,サーキット50%・街乗り50%仕様とか,そういう仕様も作ってもらえるそうなので,いつかはそういうハイブリッド仕様(笑)も試してみたいモンです。
さて,最後になりましたがスタイルについて。
はっきり言います。デミオは車高短がめちゃくちゃ似合います(笑)。
言うまでもなく,Sオーリンズは,車高をダウンさせるためのサスではありません。とりあえず車高下げりゃいいんだろ,乗り心地は悪くなけりゃいいんだろ,的な一般的なシャコチョーとは全然モノが違います。でも車高はちゃんと下がります(当り前)。つか,結構下がります(笑)。
前回のdiaryにも出しましたが,とりあえず現在の車高はこんなモンです。
Front | Rear | |||
---|---|---|---|---|
Rt | Lt | Rt | Lt | |
純正 | 62.7 | 63.5 | 64.7 | 64.8 |
交換後 | 60.0 | 59.7 | 59.3 | 59.2 |
ダウン量 | -2.7 | -3.8 | -5.4 | -5.6 |
※ホイールの中心を通る垂線上で地面からホイールアーチとの交点までで測ってます。因みにフロントは205/45-16のネオバ4部山,リアは195/45-16のRE01R 9部山,空気圧は前後とも2.0k,スペアタイヤや工具類は下ろして測ってます。ガソリンはゲージ半分ぐらい。単位はcmね。
数字だけ見るとフロントの3-4cmに比べてリアが5.5cm前後とえらくリアの車高が下がってるカンジがしますが,もともとデミ助は極端にリア上がりのスタイルなので,むしろこれでバランスが適正化した印象で,スタイルもこれで特に違和感ありません。っていうか,この数字は単にフェンダーのデザインにもよりますし。↓下の写真を見て下さい。
※ この通り,路肩の縁石と比べても,リア下がりになってる印象はなし
フロントとリアのそれぞれのフェンダーあたりの写真がこれ↓
※ フロントのフェンダー。まだ指が2本入ります。
※ リアのフェンダー。こちらは指1本半ってところでしょうかね。
この写真を撮った時にはリアにスペアタイヤその他いろいろ積んでますので,上の表にあげた数字よりリアが5mmほど沈んでます。それで,この程度です。
因みにこれで最低地上高は10.8〜12.0cmぐらい。
まあ確かに,もっとギリギリまで車高を下げたいだけなら別のシャコチョーを買いなさい,って感じでしょうが,これで十分カッコイイ!
軸重から言うとデミ助はかなりフロントヘビーなバランスなので,この方がリアが安定していいのかもしれない。また,AZURの川村さんによると,いろいろ理由があってあえてフロントはギリギリいっぱいまで下げてない,ってことなので,どうしてもリア下がりの数字が気になる向きにはリアにスペーサーでもかまして若干上げればいいでしょう。
※ とっても"せぇくしぃ"なお尻まわり。うーん,美しい!(←おバカ)
スーパーオーリンズ。
オーリンズを超えたオーリンズ。
とにかく,デミオで競技をやろうっていう人,あるいは,そこまで行かなくても,デミオで走りを楽しみたいっていう人にはゼッタイのお勧め品です。そこいらの単なるシャコチョーとは全然違うホンモノのアシ,匠の技をぜひ味わってみて下さい。
エレガントスポーツ・アジュールさん → http://www.es-azur.com/
ということで一気に競技車っぽくなってきたデミ助ですが,3月にはいよいよLSDが入る予定。そろそろ通勤や残業だけではなくて本格的なシェイクダウンに行きたいところです。
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