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2006年 > 1月31日
「教える」ということ
不惑インテ号はまだ入院中。
代車で貸してもらってるエアコン壊れ気味のミラージュにもいい加減飽きてきた今日この頃。
あ〜,早く帰って来い我が愛車よ。帰って来い,帰って来い。
帰ってこ〜いよ〜♪ ...って誰の歌だったっけ。
先週末にはクラブ主催の練習会があったわけですが,インテが帰ってこなければどうしようもない。嫁さん子供は「スキーに行きたい〜 連れてけ〜」などとのたまうし,仕方ない,我が家のファミリーカーであるワゴン車でスノトレでもするかってことで,トランクにチェーンをぶち込んで,信州方面に逆パンダ(死語)になりに行ってきたわけです。
クルマ競技の運転とスキーというのは妙に共通するところが多くて,トップドライバーにはスキーもプロ級の腕前,というか実際にスキーの元選手なんかがいたりするのは有名な話。
で,おとーさんはスキーが上手いかというと,そんなわけない。言うまでもなくド下手。
ガキの頃に山スキー屋のオヤジにボーゲンだけ仕込まれたものの,後は全くの放任でスクールにも入れてもらえず,パラレルもウェーデルンも全て我流。とりあえず下まで滑って下りては来られるものの,「白銀の斜面を華麗に舞う」などというイメージとは程遠く,「白いトタン屋根の上で暴れている」というか,そういう何か荒んだ滑りになっちまうわけです。
ただ,それでもおとーさんが不惑家の中では唯一スキーが普通に滑れる人間。
何せ,my嫁さんは生まれてこの方,数えるほどしかスキーを履いたことがなく,ボーゲンもできるかどうか怪しい腕前。ガキ2人は今回がスキーデビュー。2人とも某国での海外生活中にソリはイヤになるほどやってたものの,スキー板履くのは生まれて初めて。
ふふふ...おとーさんの勝ち ( ̄ー ̄)
...勝ち負けではないような気もするが。
ま,とにかくそういうメンツがスキー場に着きました。
って道路に全然雪ないやん!スノトレにならへんやん!まあいいけど。
1日目は,嫁と幼稚園児の娘はソリで遊び,おとーさんが長男にボーゲンの手ほどき。
しかしガキにスキーを教えるのがこんなに難しいとは...(;´д⊂)
こちらとしては極めて当り前にできることがガキにはできない。そりゃ当り前。今日生まれて初めてスキー板履いたわけだし。だいたい,歩くところからもう難航。キックターンもちゃんと回りきれず勝手に滑り出してコケてしまうし。初めてなのは分かってるし,怒っても仕方ないことなので,怒るまいとするけどついイライラして声のトーンが上がってくる。そうなると向うも面白くないので「しんどい」「もう止める」とか言い出すし。仕方ないのでちょっと態度を和らげてお坊ちゃまのご機嫌とり。「さあ,もっかいがんばってみよ〜よ f(^-^;)」
周りを見回すとファミリーゲレンデにはおとーさんと同じような親子ペアが多い。スキーのできる親と超初心者の子供。どちらかというと教える親の方が悪戦苦闘してる感じ。中には子供に怒鳴り散らしてる親もいるし,泣き喚いてる子もちらほら。まあさすがにおとーさんはそこまでやらないけど。
要するにこの自分にとって「当り前のこと」をいかに教えるかが難しいんだな。
自然に身に着いた身体の動きなんて,言葉にするのがそもそもムリなわけで。しかもそれを子供でも分かるような平易な表現にしなきゃいけない。「山足が...」とか「後傾が...」とかそんな言葉を使っても分かるわけない。大人でも普通は分からんだろうし。仕方ないから身振り手振りで,お手本見せたり,抱きかかえて滑ったり,こっちは後向きになって手をつないでやって滑ったり。
そんな具合にどっちかというと息子よりおとーさんの方が必死になりながら1日目が終了。息子はボーゲンで緩斜面をどうにか真っ直ぐ下りられるようにはなったけど,方向転換ができるところまでには至らず。
近くの温泉宿で1泊して,さあ2日目。
今日は下の娘も板を履く。実は息子よりこっちの方がよっぽど難物。ドンくさい上に気が小さいので,オヤジがちょっとでもイライラした素振りを見せるとすぐに萎縮して泣き出しちゃう。
おとーさん,やはり若い女は苦手だ〜。
前日の反省に立ち,今回はガキ2人ともまずAM中スクール(子供向けスキー教室ね)にぶち込むことに決定。お金はかかるが,ガキ2人の同時レクチャーはとてもおとーさんにはムリって分かった。ものの本にも,スキーのサイトにも,初心者がスキー覚えるのにはまずはスクールが一番,って書いてあるし。
ということでガキ2人をそれぞれスクールに入れ,嫁さんのボーゲンの練習に付き合いながら,それとなく彼らの様子を見守っていたわけですが...
やはりプロはすごい。
息子は昨日よりもずっとのびのびと楽しそうに滑ってるし,何と娘の方もニコニコしながらボーゲンで緩斜面を滑っているではないか!
...昨日のおとーさんの苦労はいったい何だったの f(^-^;)
しかもスクールがお開きになって帰って来た息子が開口一番,「おとーさんのやり方,間違ってたで。先生のやり方で滑ったら一発で曲がれたわ (-_-メ) 」。
ふふふ...おとーさんの負け (;´д⊂)
そして横からすかさず嫁さんが,「ほら,やっぱりアンタの教え方が悪かったんよ」。
そんならテメーが教えてみろや! #ノ-_-ノ ┴┴
すっかり自信をつけてその後もオヤジに向かって生意気言いやがる息子を,山のてっぺんの上級者コースまで連れて行って蹴転がしてやろうかと思いつつ,「うんうん。おとーさんのやり方より先生のやり方で滑りなさい。そっちの方が絶対正しいから」と言ってやるおとーさんって大人だよね?ね?
クルマの運転も人に教えるのは難しいジャンルだと思います。何事もやはりプロにしっかり教えてもらうのがベスト。
いつもお世話になってる師匠やクラブの講師陣の先生方に思いを馳せつつ,次は自分もスクールに入ろうと決意するおとーさんなのでした。
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「教える」ということ
不惑インテ号はまだ入院中。
代車で貸してもらってるエアコン壊れ気味のミラージュにもいい加減飽きてきた今日この頃。
あ〜,早く帰って来い我が愛車よ。帰って来い,帰って来い。
帰ってこ〜いよ〜♪ ...って誰の歌だったっけ。
先週末にはクラブ主催の練習会があったわけですが,インテが帰ってこなければどうしようもない。嫁さん子供は「スキーに行きたい〜 連れてけ〜」などとのたまうし,仕方ない,我が家のファミリーカーであるワゴン車でスノトレでもするかってことで,トランクにチェーンをぶち込んで,信州方面に逆パンダ(死語)になりに行ってきたわけです。
クルマ競技の運転とスキーというのは妙に共通するところが多くて,トップドライバーにはスキーもプロ級の腕前,というか実際にスキーの元選手なんかがいたりするのは有名な話。
で,おとーさんはスキーが上手いかというと,そんなわけない。言うまでもなくド下手。
ガキの頃に山スキー屋のオヤジにボーゲンだけ仕込まれたものの,後は全くの放任でスクールにも入れてもらえず,パラレルもウェーデルンも全て我流。とりあえず下まで滑って下りては来られるものの,「白銀の斜面を華麗に舞う」などというイメージとは程遠く,「白いトタン屋根の上で暴れている」というか,そういう何か荒んだ滑りになっちまうわけです。
ただ,それでもおとーさんが不惑家の中では唯一スキーが普通に滑れる人間。
何せ,my嫁さんは生まれてこの方,数えるほどしかスキーを履いたことがなく,ボーゲンもできるかどうか怪しい腕前。ガキ2人は今回がスキーデビュー。2人とも某国での海外生活中にソリはイヤになるほどやってたものの,スキー板履くのは生まれて初めて。
ふふふ...おとーさんの勝ち ( ̄ー ̄)
...勝ち負けではないような気もするが。
ま,とにかくそういうメンツがスキー場に着きました。
って道路に全然雪ないやん!スノトレにならへんやん!まあいいけど。
1日目は,嫁と幼稚園児の娘はソリで遊び,おとーさんが長男にボーゲンの手ほどき。
しかしガキにスキーを教えるのがこんなに難しいとは...(;´д⊂)
こちらとしては極めて当り前にできることがガキにはできない。そりゃ当り前。今日生まれて初めてスキー板履いたわけだし。だいたい,歩くところからもう難航。キックターンもちゃんと回りきれず勝手に滑り出してコケてしまうし。初めてなのは分かってるし,怒っても仕方ないことなので,怒るまいとするけどついイライラして声のトーンが上がってくる。そうなると向うも面白くないので「しんどい」「もう止める」とか言い出すし。仕方ないのでちょっと態度を和らげてお坊ちゃまのご機嫌とり。「さあ,もっかいがんばってみよ〜よ f(^-^;)」
周りを見回すとファミリーゲレンデにはおとーさんと同じような親子ペアが多い。スキーのできる親と超初心者の子供。どちらかというと教える親の方が悪戦苦闘してる感じ。中には子供に怒鳴り散らしてる親もいるし,泣き喚いてる子もちらほら。まあさすがにおとーさんはそこまでやらないけど。
要するにこの自分にとって「当り前のこと」をいかに教えるかが難しいんだな。
自然に身に着いた身体の動きなんて,言葉にするのがそもそもムリなわけで。しかもそれを子供でも分かるような平易な表現にしなきゃいけない。「山足が...」とか「後傾が...」とかそんな言葉を使っても分かるわけない。大人でも普通は分からんだろうし。仕方ないから身振り手振りで,お手本見せたり,抱きかかえて滑ったり,こっちは後向きになって手をつないでやって滑ったり。
そんな具合にどっちかというと息子よりおとーさんの方が必死になりながら1日目が終了。息子はボーゲンで緩斜面をどうにか真っ直ぐ下りられるようにはなったけど,方向転換ができるところまでには至らず。
近くの温泉宿で1泊して,さあ2日目。
今日は下の娘も板を履く。実は息子よりこっちの方がよっぽど難物。ドンくさい上に気が小さいので,オヤジがちょっとでもイライラした素振りを見せるとすぐに萎縮して泣き出しちゃう。
おとーさん,やはり若い女は苦手だ〜。
前日の反省に立ち,今回はガキ2人ともまずAM中スクール(子供向けスキー教室ね)にぶち込むことに決定。お金はかかるが,ガキ2人の同時レクチャーはとてもおとーさんにはムリって分かった。ものの本にも,スキーのサイトにも,初心者がスキー覚えるのにはまずはスクールが一番,って書いてあるし。
ということでガキ2人をそれぞれスクールに入れ,嫁さんのボーゲンの練習に付き合いながら,それとなく彼らの様子を見守っていたわけですが...
やはりプロはすごい。
息子は昨日よりもずっとのびのびと楽しそうに滑ってるし,何と娘の方もニコニコしながらボーゲンで緩斜面を滑っているではないか!
...昨日のおとーさんの苦労はいったい何だったの f(^-^;)
しかもスクールがお開きになって帰って来た息子が開口一番,「おとーさんのやり方,間違ってたで。先生のやり方で滑ったら一発で曲がれたわ (-_-メ) 」。
ふふふ...おとーさんの負け (;´д⊂)
そして横からすかさず嫁さんが,「ほら,やっぱりアンタの教え方が悪かったんよ」。
そんならテメーが教えてみろや! #ノ-_-ノ ┴┴
すっかり自信をつけてその後もオヤジに向かって生意気言いやがる息子を,山のてっぺんの上級者コースまで連れて行って蹴転がしてやろうかと思いつつ,「うんうん。おとーさんのやり方より先生のやり方で滑りなさい。そっちの方が絶対正しいから」と言ってやるおとーさんって大人だよね?ね?
クルマの運転も人に教えるのは難しいジャンルだと思います。何事もやはりプロにしっかり教えてもらうのがベスト。
いつもお世話になってる師匠やクラブの講師陣の先生方に思いを馳せつつ,次は自分もスクールに入ろうと決意するおとーさんなのでした。
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