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飛んでけ!中年28号


我らがアニキ,タイガースの金本選手が偉業を達成しました。


普通はベテラン選手になると試合の大勢が決まったところでお役御免となり,ベンチにどっかと腰掛けて高見の見物を決め込むわけで,これは,あちこちマイナートラブルをかかえた身体に余計な負担をかけてケガしたり,翌日の試合に疲労を残さないようにするためにプロ野球ではほぼ常識になってる。


ところがアニキの場合,40歳の声が聞こえてきた今でも,来る日も来る日も試合の最初から最後までずっと気を抜かずにチームの大黒柱としてグランドに立ち続けてるわけで...その体力,その精神力。これを偉業と呼ばずしてどうしましょ。本当にすごいです。


アニキに限らずライバルチームでもジャイアンツの工藤投手とかベテラン選手が活躍してるとホントうれしくなります。だってね,前にも書いたけど,人間の体力って20歳ごろをピークに30代,40代,50代となるにつれて如実に劣化するんだよ。ホントだよ。あ,まだ50歳は自分では体験してないけどね。40歳になって現役プロスポーツ選手って,すっごいことだと思うよ。


かくいうおとーさんも,もともと決してスポーツマンではないものの,かつて学生時代には下半身のマッチョさと逃げ足の速さは陸上部から勧誘が来るほどだったのですが,30歳を超えるころからめっきり足腰が弱り,幼稚園の運動会で息子を肩車して走ったら,はやる気持ちに足の回転がついて行かず見事に大転倒,息子を前方へ3メートル放り投げる始末。

海外から帰ってきて現在の職場に勤め始めてからはさらに運動不足と不摂生が重なり,体重はぶくぶく増えるわ,肝機能は悪くなるわ,ちょっと階段上ろうものなら息は切れるわ動悸はするわで完全にジジイの肉体と化しておりました。


そこで,モータースポーツの世界に復帰したのをキッカケに,これではいかんと一念発起,腕立て伏せやらスクワットやら,1日にせいぜい20-30分ほどですがメニューを決めてボチボチ筋トレやるようになりました。モータースポーツって実はすごい体力要るレッキとした「スポーツ」だしね。速くなるためにはある程度の体力は絶対必要。
さあ,目指すは金本選手のような鉄人28号! 取り戻せハタチの体力!


しかし...筋トレって,なかなか毎日できるモンじゃない f(^-^;)
カゼひいたっつーて休み,飲み過ぎたっつーて休み,ゲームにハマって休み...
やる時は週に3-4日やってますが,1-2ヶ月全くやらずにサボってることもザラ。
これじゃあ鉄人なんて程遠い。せいぜい中年28号だよ ヽ(´ー`)ノ


先日の晴れた日曜日,このダレた中年オヤジの体力を試すのには絶好の機会がやってまいりました。この日,嫁さん子供にせがまれて出かけた先は生駒山麓公園フィールドアスレチック


フィールドアスレチックなんて子供の遊具に毛の生えたようなもんでしょ (´∀`)
ハハ,楽勝よラクショー。


...なんて思っていましたが,「日本アスレチック協会公認」とかよく分からないお墨付きがついているだけあってバカになりません。というかはっきり言って生半可な体力では全然ついていけません。すごいですよ,このアスレチック。


丸太を積み上げてつくった5メートルぐらいある壁をロッククライミングよろしくよじ登って行き向こう側におりるとか,メビウスの輪のようにねじれた巨大なネットに逆さにしがみついたままじりじり進みネットなりにグルグル回らされるとか...


え? マジ? これやるの? f(^-^;)


って言いたくなるようなモノスゴイ関門ばっかり30ポイントもある。


3歳ぐらいの子供を連れた若夫婦なんて,入り口のオジさんに「絶対無理だからやめときなさい」と止められてたし。今度小学生になったウチの娘も受付で「大丈夫かなぁ」と心配されてましたが,案の定,入場料払ってるのにほとんどのポイントをパス(笑)。というかウチの嫁さんまでパスしまくり。お前がパスしてどうすんねん!


息子も結局,年齢制限のためにかなりのポイントをパスする中で,負けず嫌いのおとーさんだけがほとんどのポイントに挑戦。バカですねー,このオッサン(笑)。


最初は張り切って「どーだ,見てみろすごいだろう」とかイバってましたが,嫁さんには「あー,はいはい。すごいすごい。ヽ(´ー`)ノ」とかバカにされるばかりで,「お父さんすごーい」と感心してくれるのは子供たちだけ。しかし調子に乗ってるうちに,あちらをすりむきこちらをすりむき,二の腕の筋肉は痛くなってくるし,息もぜいぜい上がってきて,だんだん悲惨な状態に。


そして悲劇はやってきます。


すり鉢状になった直径5メートルほどのスロープの中を全力で3周走って回るというミッションに挑戦中のおとーさん,勢い良く3周回ったのはいいけど,走り終わったところでブレーキが効かずにびゅーんと宙を飛び,もんどりうってわき腹と顔面から着陸。まともに下唇のところを強打しました。飛んだぞ,中年28号! あまりの衝撃に一瞬目がくらみ鼻の奥がキナ臭い感じに。


おとーさんが11歳の時だったら絶対に泣いてます。
分かりますよね,あの「泣きそうに」なる瞬間。泣いちゃうぞ...泣いちゃうぞ...うえ〜ん...っていうアレ。21歳の時でも31歳の時でもヘタしたら泣いてたかもしれません。でもおとーさんは不惑の41歳。まさか泣くわけには行きません。マジで泣きそうなったけど。


目の前がクラクラするのに必死に耐えながらようやっと顔を上げると,こちらを心配そうにのぞき込む娘と目が合いました。


( ̄ー, ̄) v ニヤリ(タラリ)


笑ってやりましたよ。口のところから血ぃ出しながら(笑)
下の絵は娘が家に帰ってから描いてくれたものです。


↑コケながらも笑う中年28号やせ我慢の図

しかしながらこの必死の努力の結果,おとーさんの体力年齢は
「30代前半」
と判定されました \(^-^)/
リアル30代前半の嫁さんは「40台前半」の判定。ざまーみろ,ぜいぜい。


しかし...


唇と脇腹が痛いです..._| ̄|○


年をとるって「痛い」ことなのよね。
これでまたしばらく筋トレさぼる口実ができたおとーさん,やはり鉄人なんて真似すらできないということがよーく分かりました。


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