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2005年 > 11月3日
41歳にして惑わず 〜2005年ミドル最終戦〜
2005年10月30日。
2005年度ミドル戦最終戦の日。
そしてこの日おとーさんは41回目のお誕生日を迎えました。
大昔の中国の何とかいうエライ人は「三十にして立ち,四十にして惑わず,五十にして天命を知る」とか言ったとか。40歳っていうのは「もう迷わない」っていう年齢なんですなあ。
おとーさんのハンドル名「不惑」もここからとってるはずなんですが...
実際には,ウロウロオロオロ全然落ち着いてません。惑いまくり(笑)。
まあ何せ2ヶ月に1回しか競技や練習会に出られないため,このへんマメに出てる人とはどうしても差がついてしまうわけですが,周りをキョロキョロせずに自分自身の腕・クルマとじっくり向き合い,焦らずに自分のペースでやっていけばいいのに,負けず嫌いの悪癖のため(笑)焦るは迷うわ,人物が小さいところを曝け出してます f(^-^;)
しかしBBSで師匠やtaroさんからいろいろとお言葉をいただいたおかげで,今回はまあ,とりあえず現状で自分のできるベストを尽くそう,無理な悪あがきはせず今後につながるような走りをしよう,そういう開き直りはできたところで本番の日を迎えました。
シリーズ最終戦とはいえ,おとーさんにとっては公式戦復帰後やっと4戦目。
前回の復帰3戦目にて,例のおんぼろタイヤで何とか10位に入りポイントもらったわけですから,ごちゃごちゃ言ってるわりにはこれでも順調に速くなってる方かもしれません。
今回のおとーさんの目標は...
現状での自分のベストをちゃんと出すこと。
そりゃ景気良く「表彰台ゲットするぜ〜」とか「6位入賞ヒャッホイ」とか言いたいところですが,そこをぐっと抑えて来年以降を考え,現状を正確に評価してフィードバックするために,実力を正直に結果に現すことに集中します。というのも,これまでホントにドタバタばっかりしてて,ちゃんと落ち着いた状態で自分の走りを出せたことがないからね。
...
ということで,今回こそ前日からキチンと準備をして...と思っていたら,仕事が大忙しで。前日は土曜だというのに帰ったら夜10時。平日と全然変わりまへんがな (;´д⊂)
メシ食ってからガレージに下り,どたばたとタイヤ積んだりオイル量チェックしたり。
もう一度タイヤの表裏の組違いがないかチェック(爆)。
9月の車検でタンク類のテーピングを全部はがしてしまったためもう1回テーピングし直さないといけなかったんですが,ガレージの電灯では暗くってキチンと貼れません。
しゃーない,明日名阪に着いてからやろう f(^-^;)
こうやってどんどんスタート前にやることが増えていくわけです。
それでもまあ,なんだかんだ言いながら12時には爆睡体勢に入り,蓄積疲労のため一瞬で入眠。4時にスコっと起きられました。まだ真暗な住宅街をそろそろ抜け出し,星空の下を南へクルマを走らせます。
サージェント・ペパーズに"She's leaving home"という名曲が入っとります(みんな知ってるよね?)。両親の愛に恵まれなかった女の子がある朝こっそり家出する場面があるんですが...
ジムカーナで朝早く家を出るときにはいつもこのフレーズを思い出します。いや,おとーさんの場合,家出するわけじゃないし,夕方には家帰ってくるんだけどね。
クルマの中では全然関係ないザッパの曲を聴きながら名阪に向かいます。いや,全然関係ないこともないけど...まあ,どうでもいいや(笑)。
6時ちょっと前に名阪に着きますが,ゲートはもう開いていて,もうパドック前にクルマが並んでます。ちょうど同じクラブの白兄さんと前後になったので,隣同士に並べました。
右隣が白兄のS2000(切れちゃってスマン)
昨夜準備し残したことがあれこれあるので,大急ぎで作業を始めます。 何せ常にドラシャ交換できるように工具一式を積み込んでるので,荷物降ろすだけで大変。荷物なんて全然詰めなかったSW(MR2)の頃が懐かしい ヽ(´ー`)ノ
ドタバタやってる間に受付,コース発表,慣熟歩行とどんどんプログラムが進んでいきます。
最初にインフィールドをゴチャゴチャ走った後,外周に出て3/4周し,最後にパイロン回って終わりという,まあABコースっぽい設定ですかね。スタート直後の島周り,インフィールドのヘアピンから外周に抜けるあたり,ストレートに返ってくるコーナーの規制パイロン,最後のターン前後,このあたりがタイム差のつきそうなポイントでしょうか。
慣熟歩行では,今回もチーム監督としてかけつけて下さった師匠にクラブ員みんなが群がり,一団となって歩いて行きます(笑)。師匠からはいろいろとコース攻略の作戦指示が出ます(内容は秘)。
個人的にはコース後半の,ストレート前の規制パイロンと最後の180度ターンの攻略が今一つつかめない印象がありました。まあ,それが後に結果として見事に表れてくるわけですが...
ドラミの間に車検は終了しており,早速RTクラスから本番走行が始まります。今回もおとーさんはゼッケン番号が若いためすぐに出走順が回ってきます。さあ,行こかぁ!
でも,パドックからABコースに上がっていく坂の手前で出走待ちの列に並んだ瞬間,重大なことに気がつきました...
タイヤの空気圧,調整し忘れてます (ノ∀`)
出走前に調整しようと思って高めにエアを入れたまま,下げるのを忘れてました。
こんなとこに並んでからタイヤの空気圧調整してるヤツは誰もいません。一瞬「このまま走ろうか」とかいろいろな考えが頭の中をかけめぐりますが,いやいや,まだ間に合うはず。ま,ちょっと恥ずかしいけどな f(^-^;) でも「自分のベストを出す」これが今回の目標。こんなとこで恥ずかしがってる場合ではない。
あわててハーネスを緩めて車を飛び下り,4輪それぞれの圧を下げます。
その間にも少しずつ列は前に進みます。もう,焦る焦る。冷や汗たら〜り f(^-^;)
...やっと4輪の圧を調整し終わったところでちょうどABコースへの坂を上がります。
間に合ったぁ f(^-^;)
どっと汗が吹き出ます。
しかし坂を上がったところで今度は急に列が進まなくなります。どうも光電管のトラブルで出走が滞ってる模様...さっきかいた汗は徐々にひいていきますが,今度はひどくノドが渇いてきました。ちょうど並んでいるすぐ横に自販機ありますが,今さらクルマ降りて買いに行くわけにもいかず...うーん,何だかドタバタしてイヤなカンジです。
それでも列は1台ずつ進み,おとーさん,何だか落ち着かない雰囲気の中で1本目のスタートラインにつきます。これまでの経験上,こういう出走直前にドタバタしたり,待たされた時にはあまりいい結果が出ません。もう一度深呼吸し,大声を出して自分に喝を入れ,走り出します。
12年ぶりのABコース。2ヶ月ぶりの競技走行。
思った以上にリアがズルズル出るなあ...仕方なくそれをフロントで抑えるべくタイヤのグリップを探り探りの走行。
島周りは無難に無難に。その後のインフィールド部分も自分では踏んでるつもりがかなり抑えた走りになってます。外周に出てもあまりスピード乗ってない模様...
そしてストレートに帰ってくるコーナー。
進入の角度を明らかにミスりました。もっと外から入るべきところをインに真っ直ぐ突っ込んだため,コーナーの縁石と規制パイロンが視線の先で思いっきり重なってしまい,コーナーの脱出方向がつかめません。パイロンにそのまま特攻しそうになり急減速。さらにリアが暴れるため必要以上にブレーキを踏んでしまって万事休す。
後で師匠に「あそこでクルマ降りてジュース買いに行くんかと思たで」と笑われたほどの減速になってしまいましたとさ '`,、'`,、(´∀`) '`,、'`,、
やってもたぁ〜 f(^-^;) とは思いつつもまだコースは終わってません。
さあ,最後のサイドターンを決めないと...
って,決まらねえよ,全然 (;´д⊂)
ちょー大回りしてストレートに戻ってきて,ゴール。
いやぁ,久々にボロボロの走りになってしまいました。
さすがのおとーさんもここまでミスだらけの走りは珍しい。
やはり出走直前にドタバタした影響は大きかったようです。結果タイムは20台中10位だったようですが,走りはダメダメです。むしろここまでダメだと清々しいぐらい(笑)。こうなったら2本目にかけるしかにゃい。
お昼の慣熟歩行の時にもピッタリ師匠にひっついてしつこくしつこく質問攻め。
そして今度は一人でコースを何回も走って(足でね)走行イメージを頭に叩き込みます。昼メシなんて食わずに時間ギリギリまでコース上でねばります。
RTクラスの2本目の走行が始まっても,1本目のビデオを何度も復習します。決定的に失敗してる個所は分かってるので,さっき叩き込んだ頭の中の走行イメージと外から見た正しい走行イメージを一致させるように目を閉じてがんばります。ブツブツ独り言を言いながら。時々ハンドルやシフトを操作する身振りまで交えて。傍から見たら間違いなくぁゃιぃオヤジです。
そして師匠の言葉を何度も復唱。
クルマのセッティングも,もうあれこれ惑わず,一番気に入ってる基本セッティングに全て戻します。
さあ,もうこれ以上今の自分にできることはありません。
やっと「機は熟した」ってカンジになってまいりました。
出走待ちのクルマの列に並びます。
もうあわててドタバタするようなこともありません。
不惑インテ号も万全。
とにかく自分の力を正直に出すこと。それだけ。
やっと「不惑」の心境に少し近づいたってカンジ...かな。
おとーさんの直前でまた光電管トラブルがあったらしく少し列の進行が遅れますが,もう大丈夫。落ち着いて2本目のスタートラインにつき,スタートの旗が振られるのを待ちます。
さあ,スターターのお姉さんがこちらを向いて指を折り...
そして目の前で旗がひるがえって...
「おらぁ!いくぜぇ!」みたいな大声を出して走り出します。
最初の島回り...うん,さっきよりさらにインについて回れてます。
やはりリアはズルズル出ますが,何とかコントロール可能です。
インフィールド部分のコーナーも,さっきよりも攻めてます。ヘアピンでは攻めすぎて姿勢を崩しますが,うまくコーナーのバンクに助けられていい方向に立ち上がり,そして短い直線ですかさずアクセルを床まで踏み抜き。
外周に抜ける部分もギリギリまでブレーキを残して,最後にちょっと強めにブレーキして1速に落とし,加速状態で外周に抜けられました。
いいカンジです。さっきよりも高い回転で一番奥の2速コーナーを回ります。
2速全開でコーナーを脱出,アクセルを踏み抜いたままで直線を抜け...さあ,さっき大失敗した規制パイロンつきのコーナーです。
...アウトへアウトへ寄せて行って,短いブレーキングで一気に向きを変え,縁石に少し乗りながら真っ直ぐにコーナーを抜ける...うーん,ちょっとブレーキングが強すぎた感じはしますが,これならまあOKかな...
さあ,ここでもうコースの75%ぐらいは走り終わってます。ここまでほとんどノーミスで来ました。ここで中間タイムを計ってるんですけど,走ってる時にはタイム聞こえません。まあ,そんなに悪くはない出来かな...後はスラローム抜けて180度のサイドターン1発でゴール。
さあ,ここからは実際にビデオに記録された実況アナウンスを書いてみます。
(実際の2本目の走行ビデオです。絶対笑えます。)
アナウンサー: さあゼッケン34番が...中間計測点をクリア。
アナウンサー: さあ中間タイムは...52秒885!? こーれはすごいタイムだぁ。52秒台...
アナウンサー: あーっと!しかしながらパイロンを触ってしまったかぁ!
アナウンサー: ...52秒台という驚異的な中間タイムが出ていたにもかかわらず...トータルタイムも1分05秒936の好タイムだったがぁ...パイロンタッチで5秒のペナルティだぁ...
おわり。
...いや,おわりじゃなくて(笑)。
まあ,結局2本目のタイムは5秒加算のペナルティでボツ。1本目のタイムでもって20台中15位,というおそまつな結果になりました。今シーズン4戦中で最低の成績です。
しかしなぜか...
おとーさん,すんごい爽快な気分。
順位はサイテーですが,今回の目標だった「自分の今の実力を出し切る」というのは見事達成できたと思います。パイロンにお触りしたためにペナルティで沈みましたが,生タイムは6位入賞相当のもの。中間タイムに限って言えば表彰台に上がれるタイムでした。そして肝心なところで「サイドターンが苦手」という面を発揮して下位に沈むというのも,まさに現時点でのおとーさんの実力。
師匠のアドバイスをほぼ忠実に走りに再現できた点でも自信を持てました。
自分の走りに関しても,クルマのセッティングに関しても,今後の練習課題に関しても...迷いだらけだったのがスッキリ。
まあ,とにかくオフの間はひたすらパイロンとごっつんこですな(笑)。
......
ウチのクラブではU氏@GDBが2回目の優勝,そしてPクラスのシリーズチャンピオン決定!
白兄もまたまた2位表彰台!みんな師匠のアドバイスで2本目2秒タイムアップですよ。
お前ら,おめでとうだぜ!
そして競技終了後には,ももさんがわざわざクーラーボックスで持ってきてくれたバースデーケーキを前にみんなにハッピーバースデーを歌ってもらいました。
ロウソク1本だけですが...(笑) みなさんありがとう!
さあ,そんなこんなで2005年のミドル戦は終了しました。
参加はたった4戦。結果も10位1回,11位2回,15位1回...わはははは ヽ(´∀`)ノ
まあ,シリーズポイント1点だけとったから,いいじゃん。
あ,でも中間タイムなら表彰台っていうのが2戦ありましたよ。サイドターンさえなけりゃあねぇ...
そうか,来年はおとーさん,「中間タイム男」と呼ばれるわけですね,そうですね。
ということで,来年もおとーさんはみなさんを笑わせまっせぇ! ...違うか。
※ もう一度,2本目の走行ビデオです。笑ってやって下さい。
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41歳にして惑わず 〜2005年ミドル最終戦〜
2005年10月30日。
2005年度ミドル戦最終戦の日。
そしてこの日おとーさんは41回目のお誕生日を迎えました。
大昔の中国の何とかいうエライ人は「三十にして立ち,四十にして惑わず,五十にして天命を知る」とか言ったとか。40歳っていうのは「もう迷わない」っていう年齢なんですなあ。
おとーさんのハンドル名「不惑」もここからとってるはずなんですが...
実際には,ウロウロオロオロ全然落ち着いてません。惑いまくり(笑)。
まあ何せ2ヶ月に1回しか競技や練習会に出られないため,このへんマメに出てる人とはどうしても差がついてしまうわけですが,周りをキョロキョロせずに自分自身の腕・クルマとじっくり向き合い,焦らずに自分のペースでやっていけばいいのに,負けず嫌いの悪癖のため(笑)焦るは迷うわ,人物が小さいところを曝け出してます f(^-^;)
しかしBBSで師匠やtaroさんからいろいろとお言葉をいただいたおかげで,今回はまあ,とりあえず現状で自分のできるベストを尽くそう,無理な悪あがきはせず今後につながるような走りをしよう,そういう開き直りはできたところで本番の日を迎えました。
シリーズ最終戦とはいえ,おとーさんにとっては公式戦復帰後やっと4戦目。
前回の復帰3戦目にて,例のおんぼろタイヤで何とか10位に入りポイントもらったわけですから,ごちゃごちゃ言ってるわりにはこれでも順調に速くなってる方かもしれません。
今回のおとーさんの目標は...
現状での自分のベストをちゃんと出すこと。
そりゃ景気良く「表彰台ゲットするぜ〜」とか「6位入賞ヒャッホイ」とか言いたいところですが,そこをぐっと抑えて来年以降を考え,現状を正確に評価してフィードバックするために,実力を正直に結果に現すことに集中します。というのも,これまでホントにドタバタばっかりしてて,ちゃんと落ち着いた状態で自分の走りを出せたことがないからね。
...
ということで,今回こそ前日からキチンと準備をして...と思っていたら,仕事が大忙しで。前日は土曜だというのに帰ったら夜10時。平日と全然変わりまへんがな (;´д⊂)
メシ食ってからガレージに下り,どたばたとタイヤ積んだりオイル量チェックしたり。
もう一度タイヤの表裏の組違いがないかチェック(爆)。
9月の車検でタンク類のテーピングを全部はがしてしまったためもう1回テーピングし直さないといけなかったんですが,ガレージの電灯では暗くってキチンと貼れません。
しゃーない,明日名阪に着いてからやろう f(^-^;)
こうやってどんどんスタート前にやることが増えていくわけです。
それでもまあ,なんだかんだ言いながら12時には爆睡体勢に入り,蓄積疲労のため一瞬で入眠。4時にスコっと起きられました。まだ真暗な住宅街をそろそろ抜け出し,星空の下を南へクルマを走らせます。
サージェント・ペパーズに"She's leaving home"という名曲が入っとります(みんな知ってるよね?)。両親の愛に恵まれなかった女の子がある朝こっそり家出する場面があるんですが...
♪朝暗いうちにこっそり家を抜け出し,ドアを後ろ手にそっと閉めた途端,
さあ私はもう自由...
さあ私はもう自由...
ジムカーナで朝早く家を出るときにはいつもこのフレーズを思い出します。いや,おとーさんの場合,家出するわけじゃないし,夕方には家帰ってくるんだけどね。
クルマの中では全然関係ないザッパの曲を聴きながら名阪に向かいます。いや,全然関係ないこともないけど...まあ,どうでもいいや(笑)。
6時ちょっと前に名阪に着きますが,ゲートはもう開いていて,もうパドック前にクルマが並んでます。ちょうど同じクラブの白兄さんと前後になったので,隣同士に並べました。
右隣が白兄のS2000(切れちゃってスマン)
昨夜準備し残したことがあれこれあるので,大急ぎで作業を始めます。 何せ常にドラシャ交換できるように工具一式を積み込んでるので,荷物降ろすだけで大変。荷物なんて全然詰めなかったSW(MR2)の頃が懐かしい ヽ(´ー`)ノ
ドタバタやってる間に受付,コース発表,慣熟歩行とどんどんプログラムが進んでいきます。
本日のコースはこんなカンジ↓ 実に12年ぶりのABコースです。
最初にインフィールドをゴチャゴチャ走った後,外周に出て3/4周し,最後にパイロン回って終わりという,まあABコースっぽい設定ですかね。スタート直後の島周り,インフィールドのヘアピンから外周に抜けるあたり,ストレートに返ってくるコーナーの規制パイロン,最後のターン前後,このあたりがタイム差のつきそうなポイントでしょうか。
慣熟歩行では,今回もチーム監督としてかけつけて下さった師匠にクラブ員みんなが群がり,一団となって歩いて行きます(笑)。師匠からはいろいろとコース攻略の作戦指示が出ます(内容は秘)。
個人的にはコース後半の,ストレート前の規制パイロンと最後の180度ターンの攻略が今一つつかめない印象がありました。まあ,それが後に結果として見事に表れてくるわけですが...
ドラミの間に車検は終了しており,早速RTクラスから本番走行が始まります。今回もおとーさんはゼッケン番号が若いためすぐに出走順が回ってきます。さあ,行こかぁ!
でも,パドックからABコースに上がっていく坂の手前で出走待ちの列に並んだ瞬間,重大なことに気がつきました...
タイヤの空気圧,調整し忘れてます (ノ∀`)
出走前に調整しようと思って高めにエアを入れたまま,下げるのを忘れてました。
こんなとこに並んでからタイヤの空気圧調整してるヤツは誰もいません。一瞬「このまま走ろうか」とかいろいろな考えが頭の中をかけめぐりますが,いやいや,まだ間に合うはず。ま,ちょっと恥ずかしいけどな f(^-^;) でも「自分のベストを出す」これが今回の目標。こんなとこで恥ずかしがってる場合ではない。
あわててハーネスを緩めて車を飛び下り,4輪それぞれの圧を下げます。
その間にも少しずつ列は前に進みます。もう,焦る焦る。冷や汗たら〜り f(^-^;)
...やっと4輪の圧を調整し終わったところでちょうどABコースへの坂を上がります。
間に合ったぁ f(^-^;)
どっと汗が吹き出ます。
しかし坂を上がったところで今度は急に列が進まなくなります。どうも光電管のトラブルで出走が滞ってる模様...さっきかいた汗は徐々にひいていきますが,今度はひどくノドが渇いてきました。ちょうど並んでいるすぐ横に自販機ありますが,今さらクルマ降りて買いに行くわけにもいかず...うーん,何だかドタバタしてイヤなカンジです。
それでも列は1台ずつ進み,おとーさん,何だか落ち着かない雰囲気の中で1本目のスタートラインにつきます。これまでの経験上,こういう出走直前にドタバタしたり,待たされた時にはあまりいい結果が出ません。もう一度深呼吸し,大声を出して自分に喝を入れ,走り出します。
12年ぶりのABコース。2ヶ月ぶりの競技走行。
思った以上にリアがズルズル出るなあ...仕方なくそれをフロントで抑えるべくタイヤのグリップを探り探りの走行。
島周りは無難に無難に。その後のインフィールド部分も自分では踏んでるつもりがかなり抑えた走りになってます。外周に出てもあまりスピード乗ってない模様...
そしてストレートに帰ってくるコーナー。
進入の角度を明らかにミスりました。もっと外から入るべきところをインに真っ直ぐ突っ込んだため,コーナーの縁石と規制パイロンが視線の先で思いっきり重なってしまい,コーナーの脱出方向がつかめません。パイロンにそのまま特攻しそうになり急減速。さらにリアが暴れるため必要以上にブレーキを踏んでしまって万事休す。
後で師匠に「あそこでクルマ降りてジュース買いに行くんかと思たで」と笑われたほどの減速になってしまいましたとさ '`,、'`,、(´∀`) '`,、'`,、
やってもたぁ〜 f(^-^;) とは思いつつもまだコースは終わってません。
さあ,最後のサイドターンを決めないと...
って,決まらねえよ,全然 (;´д⊂)
ちょー大回りしてストレートに戻ってきて,ゴール。
いやぁ,久々にボロボロの走りになってしまいました。
さすがのおとーさんもここまでミスだらけの走りは珍しい。
やはり出走直前にドタバタした影響は大きかったようです。結果タイムは20台中10位だったようですが,走りはダメダメです。むしろここまでダメだと清々しいぐらい(笑)。こうなったら2本目にかけるしかにゃい。
お昼の慣熟歩行の時にもピッタリ師匠にひっついてしつこくしつこく質問攻め。
そして今度は一人でコースを何回も走って(足でね)走行イメージを頭に叩き込みます。昼メシなんて食わずに時間ギリギリまでコース上でねばります。
RTクラスの2本目の走行が始まっても,1本目のビデオを何度も復習します。決定的に失敗してる個所は分かってるので,さっき叩き込んだ頭の中の走行イメージと外から見た正しい走行イメージを一致させるように目を閉じてがんばります。ブツブツ独り言を言いながら。時々ハンドルやシフトを操作する身振りまで交えて。傍から見たら間違いなくぁゃιぃオヤジです。
そして師匠の言葉を何度も復唱。
クルマのセッティングも,もうあれこれ惑わず,一番気に入ってる基本セッティングに全て戻します。
さあ,もうこれ以上今の自分にできることはありません。
やっと「機は熟した」ってカンジになってまいりました。
出走待ちのクルマの列に並びます。
もうあわててドタバタするようなこともありません。
不惑インテ号も万全。
とにかく自分の力を正直に出すこと。それだけ。
やっと「不惑」の心境に少し近づいたってカンジ...かな。
おとーさんの直前でまた光電管トラブルがあったらしく少し列の進行が遅れますが,もう大丈夫。落ち着いて2本目のスタートラインにつき,スタートの旗が振られるのを待ちます。
さあ,スターターのお姉さんがこちらを向いて指を折り...
そして目の前で旗がひるがえって...
「おらぁ!いくぜぇ!」みたいな大声を出して走り出します。
最初の島回り...うん,さっきよりさらにインについて回れてます。
やはりリアはズルズル出ますが,何とかコントロール可能です。
インフィールド部分のコーナーも,さっきよりも攻めてます。ヘアピンでは攻めすぎて姿勢を崩しますが,うまくコーナーのバンクに助けられていい方向に立ち上がり,そして短い直線ですかさずアクセルを床まで踏み抜き。
外周に抜ける部分もギリギリまでブレーキを残して,最後にちょっと強めにブレーキして1速に落とし,加速状態で外周に抜けられました。
いいカンジです。さっきよりも高い回転で一番奥の2速コーナーを回ります。
2速全開でコーナーを脱出,アクセルを踏み抜いたままで直線を抜け...さあ,さっき大失敗した規制パイロンつきのコーナーです。
...アウトへアウトへ寄せて行って,短いブレーキングで一気に向きを変え,縁石に少し乗りながら真っ直ぐにコーナーを抜ける...うーん,ちょっとブレーキングが強すぎた感じはしますが,これならまあOKかな...
さあ,ここでもうコースの75%ぐらいは走り終わってます。ここまでほとんどノーミスで来ました。ここで中間タイムを計ってるんですけど,走ってる時にはタイム聞こえません。まあ,そんなに悪くはない出来かな...後はスラローム抜けて180度のサイドターン1発でゴール。
さあ,ここからは実際にビデオに記録された実況アナウンスを書いてみます。
(実際の2本目の走行ビデオです。絶対笑えます。)
アナウンサー: さあゼッケン34番が...中間計測点をクリア。
アナウンサー: さあ中間タイムは...52秒885!? こーれはすごいタイムだぁ。52秒台...
アナウンサー: あーっと!しかしながらパイロンを触ってしまったかぁ!
アナウンサー: ...52秒台という驚異的な中間タイムが出ていたにもかかわらず...トータルタイムも1分05秒936の好タイムだったがぁ...パイロンタッチで5秒のペナルティだぁ...
おわり。
...いや,おわりじゃなくて(笑)。
まあ,結局2本目のタイムは5秒加算のペナルティでボツ。1本目のタイムでもって20台中15位,というおそまつな結果になりました。今シーズン4戦中で最低の成績です。
しかしなぜか...
おとーさん,すんごい爽快な気分。
順位はサイテーですが,今回の目標だった「自分の今の実力を出し切る」というのは見事達成できたと思います。パイロンにお触りしたためにペナルティで沈みましたが,生タイムは6位入賞相当のもの。中間タイムに限って言えば表彰台に上がれるタイムでした。そして肝心なところで「サイドターンが苦手」という面を発揮して下位に沈むというのも,まさに現時点でのおとーさんの実力。
師匠のアドバイスをほぼ忠実に走りに再現できた点でも自信を持てました。
自分の走りに関しても,クルマのセッティングに関しても,今後の練習課題に関しても...迷いだらけだったのがスッキリ。
まあ,とにかくオフの間はひたすらパイロンとごっつんこですな(笑)。
......
ウチのクラブではU氏@GDBが2回目の優勝,そしてPクラスのシリーズチャンピオン決定!
白兄もまたまた2位表彰台!みんな師匠のアドバイスで2本目2秒タイムアップですよ。
お前ら,おめでとうだぜ!
そして競技終了後には,ももさんがわざわざクーラーボックスで持ってきてくれたバースデーケーキを前にみんなにハッピーバースデーを歌ってもらいました。
ロウソク1本だけですが...(笑) みなさんありがとう!
さあ,そんなこんなで2005年のミドル戦は終了しました。
参加はたった4戦。結果も10位1回,11位2回,15位1回...わはははは ヽ(´∀`)ノ
まあ,シリーズポイント1点だけとったから,いいじゃん。
あ,でも中間タイムなら表彰台っていうのが2戦ありましたよ。サイドターンさえなけりゃあねぇ...
そうか,来年はおとーさん,「中間タイム男」と呼ばれるわけですね,そうですね。
ということで,来年もおとーさんはみなさんを笑わせまっせぇ! ...違うか。
※ もう一度,2本目の走行ビデオです。笑ってやって下さい。
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