嫁ぎ先決定
前回のdiaryで告知させていただいたデミ助の行方ですが。
何件かお問い合わせをいただき,いろいろ交渉させていただいた結果,無事に嫁ぎ先が決まりました。お問い合わせいただいた方,どうもありがとうございました。
デミ助は関西を離れ,遠い地で,土系の競技車として第二の人生を送ることになりました。
ヘタするとこのままスクラップ行きかと胸を痛めてただけに心底ホッとしました。良かったな,デミ助。しっかり走るんだぞ。新しいオーナーにも可愛がってもらえよ。
ということで,いよいよデミ助とはお別れです。
これから1〜2週かけていろいろと嫁入り支度をしないといけません(おい,このクルマは男の子じゃなかったのか!?)。今日は,午後からステッカー剥がし作業をしました。
単なるステッカーとはいえ,お世話になったショップや,お気に入りのブランドのものです。一つ一つにいろいろな思い入れがあります。
表彰台のてっぺんに乗ったりシリーズチャンピオンをもらったりすることは決して一人で,一匹狼でできることではありません。いろいろな人に有形無形のお世話になり,足下をしっかり支えてもらってようやっと成せることです。「ありがとうございました」とお礼を言いながら,切り文字のステッカーを一字一字剥がしていきます。
久々にデミ助のボディを至近距離でじっくり見ていると,思った以上に細かい傷や汚れがついていることに気がつきました。次のオーナーさんに可愛がってもらうためにも,ステッカーを剥がし終わったらしっかり洗車してコンパウンドをかけないといけませんね。
ちょいジャッキアップしてデフのイニシャルがそれほど落ちてないことを確認し,すぐにハブナットが緩んでくる左フロントにはもう一つナットを噛ませて緩み止めにしました。オイル類はぼちぼち交換時期だけど,こいつはさすがに新オーナーにお願いしよう。その他,各部にオイルやフルード類の漏れがないことも確認。
今度の平日休みには陸運局へ行って名義変更類の書類を取ってこないとな。印鑑証明も。
...ホントにこれで良かったのか? 別に自分で乗り続けたって良かったんじゃないのか?
未だにそういう気持ちになります。
いやいや,これで良かったんだ。せっかくの競技車両。街乗りでウロウロしてるだけじゃもったいない。誰かに思いっきり振り回してもらってた方が良い。その方がこいつにとっては幸せなんだ。
自分に言い聞かせながら,ステッカーを剥がす,何だか切ない日曜日の午後でした。