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リハビリ完了? 〜近畿ミドル最終戦〜


いやー,忙しさにかまけて本家サイトへのアップがすっかり遅くなってしまいました(汗)。

先月のミドル戦で1年数ヶ月ぶりに実戦復帰を果たしたものの,体力も集中力も走行感覚も,ブランクのため大きく衰えていることが判明。リハビリの必要性を痛感したオッサンでしたが,ちょうど1ヶ月経ち,再びミドル戦のGT1クラスにエントリーして来ました。


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この1ヵ月間,仕事が忙しくってクルマにはほとんど乗れませんでしたが,その分,体力の回復を中心に真面目にリハビリに取り組みました。

まず,職場からの帰り,以前は家まで40分ぐらいてくてく歩いていたのを,その半分ぐらいはランニングの区間にしました。しかし...深夜11時の閑静な住宅街,普通にポロシャツとか着て革のカバンを片手に走る白髪のオッサン...オヤジ狩りから必死で逃げているのか,それとも本人が何か破廉恥な悪事をはたらこうとして世人に見つかり逃走中なのか,いずれにしてもかなり尋常ならざる光景であることには違いありません(笑)。

他にも,昨年までは週に数回やっていた腕立てやスクワットもちゃんと復活しました。クルマに乗れない日も,ガレージのクルマに乗り込んで腕にウェイトつけてロックトゥロックしたり。これで少しは落ちてた筋肉が戻ったかな。

さらに,前回は調子にのって減量し過ぎてスタミナ不足になってしまったため,この1ヶ月はヘンに体重を減らさないようにして,特にレースウィークに入ってからは朝飯や昼飯を抜かず,しっかり食べるようにしました。マラソンを走るランナーの食生活なんかも参考にしたりして。イヤ別にそこまでせんでもええねんけどね(笑)。


ちょうどこんな感じで健康的なリハビリ生活を過ごしていた10月初旬,たまたま人間ドックに行ったのですが,血液検査,胃カメラなどはともかく,体脂肪率や腹囲などもすっかりメタボとはおさらばしており,昨年までよりずっと健康になってました(汗)。

と,まあ,「涙ぐましい」というよりも「負けず嫌いにも程があるだろう」というべきリハビリの結果はいかに...


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当日の朝は早めに会場入りします。

前回は久々の公式戦で当日朝の段取りを全く忘れており,うろうろ,おろおろ,全く地に足が着いていませんでしたが,今回はやっとこさ競技当日の朝の雰囲気を思い出してきました。

荷物を下ろし,受付を済ませ,車検を済ました頃にはもう空気圧やショックの段数調整,ロガー,車載カメラの準備などはできてます。おとーさんも気がつけばもう立派なベテランさん。このへんの段取りの手際良さこそベテランの本領発揮です。


今回もゼッケン9番と早い出走。早め早めにスケジュールを進めるため,慣熟もコース図をもらってすぐに先頭グループで歩き出します。その分,早めに慣熟を切り上げられますからね。オヤジは体力に余裕がないためこういうところで工夫が必要。

本番コースは1分5秒〜10秒と短いながら「これぞジムカーナ」という感じのテクニカルコース。

普段は滅多に使わないオニギリの中のクランクを2回通って,ぐるっと島回りをして,1コーナー手前の広場で360度を回って,オニギリからS字を通り奥のヘアピンで小さく島を回って引き返し,最後に270度を回ってゴール,という感じ。

ステアをぐりぐり回し,シフトも1速2速を目まぐるしく行ったり来たり。リハビリの成果を試すにはうってつけのコースかも。


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...しかし1本目を走り出すと,あまりのステアとシフトの忙しさに腕がついていきません(汗)。

1速で走り出してすぐに2速に上げ,クランクに入ってステアを左から右にぐりぐり切り込みながら1速にシフトダウン,オニギリから外周に出て一瞬2速に入ったかと思うとすぐにまた1速に。もう一度クランクに飛び込み一瞬2速に上げてすぐにまた1速...

オニギリから外周に飛び出すところでは,ステアを握ろうとした手が一瞬空振りしてあらぬ方向で空を掴みます。情けねぇ〜





ただ,前回のミドル戦と比べるとクルマを積極的に左右に振ることが出来ており,「乗れてる」ところまではいかないものの,自分の身体の延長に車体が位置している感覚が戻ってきてます。よしよし,この感覚だよ。自分のお尻を振るようにクルマを振る感覚。

島から外周に出るところも,行き当たりばったりではなく,2つ先のコーナーを意識しながら旋回。昔,この名阪Cコースでhirobot師匠に叩き込まれた基本が頭に蘇ってきます。

左の360度も,やや大回りながらも無難に立ち上がります。オニギリの頂点で縁石に乗り過ぎて大きく跳ねてしまいますが怯まず踏み続けます。

奥のヘアピンから戻ってきて右270度。パイロンの近くで回りますが...ステアを戻すのが遅くてやや回り過ぎ。明後日の方向に立ち上がってしまい,ちょっとタイムロスしながらゴール!

前回のミドル戦では途中でバテバテになってしまいましたが,今回はコースが比較的短かったことと,気温もそれほど高くなかったことで,体力的にも全く余裕。といいつつも走り終わったら左足のふくらはぎが攣りかけてましたけどね(汗)。





タイムはGT1クラスでは真ん中より下ですが,S1500クラスでは3番手に相当するタイム。何より前回は勝てなかったスイスポのみっちゃんのタイムを上回ってます。彼は昨年からずっと地区戦を走っており,何勝かしているドライバー。彼に勝ってるということは,ほぼ地区戦レベルのタイムを出せているということ。

クラブのももさんからも「前回とは見違えるようにクルマがよく動いてたよ」との評をいただきます。この人こそジムカーナの女神の化身ではないかと時々思うぐらい,この人の走りを観る目は確かです。大いに気を良くして午後からの2本目に臨みます。


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お昼の慣熟歩行も体力を消耗しないように気を配りながら,1本目で気になった区間のみに絞って歩きます。

ウチのクラブの白兄とももさんが撮ってくれた自分のビデオをよーく見る。今回S1500クラストップを独走している中部から遠征のフィットの若手ドライバーの走りと比べて,最も大きく離されていたのはインフィールドと外周のつなぎの部分のなめらかさ。もっとスムースにすり抜けられるはずのところをおとーさんはきっちり減速しすぎ。またオニギリの中のクランクでは,わずかにレブることを気にして神経質に2速に上げて結果的に明らかに失速してる。

とりあえずオニギリの中のクランクは2速に上げず1速で引っ張ってみて,それでどのくらいレブるかを見てその後のシフトを判断することにします。うまくいけばこの部分だけでも0.5秒×2で1秒上がるはず。つなぎの部分がスムースに行けばさらに0.5〜0.7秒は稼げる計算。最終のターンでミスってる部分も0.5秒は落としてる。このへんをきっちり拾い上げれば2秒ぐらいは上がるでしょう(現実はそううまいこと行かないわけだが)。


さあ,慣熟歩行が終わるとすぐに2本目の走行順がめぐってきます。

スターターのお兄さんが3...2...1...と指を折り,よし!GO!

実際に走り出して1速で引っ張って見ると,レブるのは一瞬。よし,これなら1速のままで引っ張れる。即時に判断して,もう1回同じ狭いクランクを通る際も1速で踏み切ります。こういう風に走りながら判断するのも,前戦ではできなかったこと。やっと昨年までできてたことが普通にできるように戻ってきました。

外周と島を出たり入ったりするところも,極力車速を落とさないようにステアでパイロンを逃げながらすり抜けます。

さあ,左の360度は...ああ〜,今度はステアを早く戻し過ぎて回転が200度ぐらいで止まってしまいます。仕方なくもう一度ステアを入れて脱出。

先ほどよりは縁石に乗せる量を減らしてオニギリからS字を走り,奥のヘアピンから戻ってきて最後の270度...ああ〜,今度はまたステアの戻しが遅く,さっきと同じオーバーターンになってしまって,タイムロスしながらゴール。





ただし,ターンで失敗した分を差し引きして計算通りきっちり1本目から1秒上がり,GT1クラスでもS1500でも順位は変わらないものの,ミドルS1500クラスのシリーズチャンプが決まったH君の0.4秒落ちのタイム。まだ負けてはいますが,自分が2回のターンで1.5秒ぐらい落としたことは分かっているので,他の部分ではまずまず互角の走りができたと考えていいでしょう(我ながら楽天的なヒトです)。


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ということで,まだまだターンはド下手ですし,甘い部分はいっぱいありますが,走りの基本的な部分では,忘れていたものをだいぶ思い出してきたように思います。


2本目が終わった後,「相変わらず縁石に乗ってハデに飛んでたね」と言われました。

自分ではあまり縁石に乗らないよう,大人しい目に走ってたつもりだったんですが,気がつくと以前からのトレードマークである,縁石にガンガン乗って大人気なく攻めまくる走りになってしまっていたようです。でもこれこそが「自分の走り」です。紛れもなく,自分の本来の走りをしていたということです。それが何よりも嬉しかったぁ。


さあ,2011年シーズンはこれで終わり。しっかりクルマをメンテして2012バージョンに向けてセッティングを詰めていこうと思います。やることはいっぱいあるぞ〜


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