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来年のこと 〜近畿S1500の動向〜


クソ暑い日曜日の昼下がり。
嫁さんや子供たちが出かけてしまった後,おとーさんはワンコと家でお留守番です。

といっても,クーラーの効いた部屋でくすぶってても仕方ない(笑)。

ワンコは放っといてガレージに下り,汗まみれになりながら,左のシャフトを外してアウターのチェックをします。ちょっと音が出始めてるような気がしていたのですが,実際に外してみると意外に柔らかい。いい状態です。これなら次回の姫路戦までは大丈夫でしょう。


...外ではツクツクホーシが鳴いてます。

何だかおかしな天気ばかりで不完全燃焼チックな夏でしたが,それでももうぼちぼち次の季節が近づいて来てるんですね。


世間ではまだ来年の話をするには早過ぎるかもしれませんが,モータースポーツの世界ではそろそろ来年のシーズンに向けたいろいろな動きが出てきてます。

近畿地区のジムカーナ界でも,先日のミドル第6戦の場で,来年の車両クラス区分について大きな発表がありました。

その中でも最大のニュースは,


チャンピオン戦にスーパー1500クラスができること。

他にもラジアルタイヤのクラスが2つできます。


バンジャーイ! バンジャーイ! ヽ(´∀`)ノ



2010年のシリーズ車両クラス区分について(近畿JMRCジムカーナ部会のサイトより)


さすが近畿JMRCジムカーナ部会。分かってらっしゃる。

部会長のN山さんご自身が何度も「ジムカーナっちゅうても,Sタイヤ履いてガンガン走り込んで全日本目指すのもアリ,ラジアルで走って日曜日を楽しく過ごそうというのもアリ。どっちがエライとかそういうのはナシ。両者が仲良く共存して行けることが重要」と強調してられました。まさにおとーさんが日ごろ思っていることと同じです。

何年か前,全日本N2チャンプのbingさんも「必死で全日本の頂点を目指すもよし,永く楽しく続けるもよし,結局はどっちも勝者なんですよ」っておしゃってました。

この世知辛い不景気な世の中でジムカーナというモータースポーツを存続させていくためには,ラジアルタイヤのクラスが伸びることが不可欠です。もちろんSタイヤ組を排斥することもありませんよ。両者が共存していくこと,ドライバーが自分の活動環境やフトコロ具合に応じてどちらでも選択できることが大事なんです(→「あなたはSタイヤ組? ラジアル組?」)。

そういった意味で,来年からミドル戦だけでなくチャンピオン戦でもラジアルタイヤで走れる,っていうのは非常に大きいこと,大英断だと思います。


・・・・・・

チャンピオン戦のスーパー1500クラスについて,車両規定は変わりませんが,名前が「N1.5クラス」になる予定です。これには下記のような深い意味があります。


私がいつも単に「地区戦」と呼んでいるシリーズは,ミドルシリーズとは違い,JMRCによる「チャンピオンシリーズ」とJAFによる「地方選手権シリーズ」の2重構造というか併催・ダブルタイトルなんですね。1つの競技会が2つのシリーズ戦を兼ねているわけです。

ところがスーパー1500は結局,JAFが車両クラスとして全日本シリーズでは採用しませんでした(その代わりに「PNクラス」を新設したわけです)。したがっていくら近畿JMRCが「チャンピオンシリーズ」にスーパー1500クラスを採用しても,JAFの方では「地方選手権シリーズ」のクラス区分の一つとしてスーパー1500を(現時点では)認めていないわけです。

ところが近畿のS1500車両は,「ラジアルタイヤ限定」「エアコン外しちゃダメ」などいくつかの改造制限があるだけで実態は完全なN車両です。N車両からはみ出す部分は微塵もない。

そこで考えられたのが「N1.5クラス」という名称です。これならNクラスの中の一区分として主張することができ,JAFも地方選手権シリーズのクラス区分の一つに入れてくれるかもしれない。中身は完全なスーパー1500クラスなんですけどね! ( ̄ー ̄)


JAFがこの「N1.5クラス」を地方選手権の一クラスとして認めてくれるかどうかの回答は年末だそうです。もし結局JAFに認められなくても,チャンピオンシリーズとしては堂々と採用され,JMRCチャンピオンシリーズのシリーズポイントはちゃんと付きます。またその場合は「N1.5」とか言わず「スーパー1500クラス」という本来の名称に戻すかもしれない,とのことでした。


JAFの部会は全日本戦にラジアルタイヤで戦えるクラスを認めませんでした。スーパー1500の美味しいところはちゃっかりPNクラスの中に拝借しながら,現行スーパー1500のクルマはPNクラスには出られないようにしました(物理的には出られるけど全く勝負にならない)。

いったんは難民になりかかったスーパー1500のドライバーを救ってくれたのがJMRCです。近畿JMRCのジムカーナ部会は,中部など他の地域の部会とも連絡を取り合いながら今後もスーパー1500クラスを応援して下さるそうです。おとーさん,非常に感動しました (;´д⊂)


またS1500のドライバーがいつもどこかで気にしてる「年式制限」について,チャンピオン戦では従来通りですが,ミドル戦では従来の7年から10年に緩和される予定,とのことでした。中部でもミドル戦にあたる東海シリーズや北陸シリーズのS1500では規制緩和の方向にあり,近畿でもこれに倣って動いていく可能性があるようです。

関東のチャンピオンシリーズでも1500cc級のノーマルタイヤのクラスが中部のS1500規定と同じ規定になるかもという話が出ています。各地区ともチャンピオンシリーズは従来の厳密なS1500規定,ミドル戦以下は若干車両規定を緩和して初心者が入門しやすくする...こんな方向で統一できればとても分かりやすくなるんですけどね。


・・・・・・

このように,来年から近畿ではチャンピオン戦とミドル戦と両方にS1500クラスができることになります。じゃあ,おとーさんはどっちに出るの?


だいぶ迷いました。

おとーさん自身は,自分がチャンピオン戦を走るようなドライバーだとは思ってません。おとーさんの中ではチャンピオン戦というのはミドル戦で修羅場を戦い抜いてチャンピオンを取った人が走るところ,という古い考え方があります。チャンピオン戦ドライバーというのは,全日本のちょっと手前にいる少数精鋭ハイレベルのドライバー集団,というイメージです。

おとーさんの今のミドル戦のシリーズポイントを見ると,先日優勝したおかげでシリーズ3位にはいますが,4位の曲調さんや5位のとのちゃんとは非常に僅差。一方で1位のM君は既にぶっちぎりでシリーズチャンピオンを決め,2位のフィット乗りKさんの背中も遠くにかすんでる状態。正直,とてもミドル戦を卒業するようなドライバーではない。

またおとーさんは,自分の信念として「一度ミドル戦を卒業してチャンピオン戦に上がったら,二度とミドル戦には出ない」と決めてます。おとーさん的にはミドル戦とチャンピオン戦と両方に並行して出る,というのはナシ。もともと走れる回数に限りもあるしね。

さあ。

このような今ひとつ納得いかない成績のままチャンピオン戦に上がるのか?
シリーズチャンピオンがとれるまでミドル戦にこだわり続けてもいいんじゃないのか?
っていうか,やっぱ「シリーズチャンピオン」のタイトル欲しいよね〜 ヽ(´ー`)ノ


でも。

せっかく近畿JMRCのジムカーナ部会が肝煎りでチャンピオン戦にS1500を作ってくれるのに,もしエントラントが少なくって盛り上がらなかったら...そんなの絶対ダメじゃん!

いくらミドルだけ盛り上がってても仕方ない。それじゃS1500に未来はない。
チャンピオン戦のS1500が盛り上がってこそミドル戦のS1500にも魅力が出る。

...「シリーズチャンピオン取りたい」とかヌルイこと言ってないで,ミドル戦は若い人に任せ,ジジイはチャンピオン戦を盛り上げるべくがんばるべきではないのか?

...っつーか,そんなにタイトルが欲しかったら,必死で走ってチャンピオン戦のシリーズチャンピオンを取ればいいじゃろ!

...っつーか,ジジイてめぇ空気読めよ (# ゚Д゚)ノ


そういう心の声が聞こえてきました(笑)。


ということで,おとーさんは来季,ミドル戦は卒業してチャンピオン戦を戦うことにします。

ただ,もしミドル戦のエントラントが少なくてスーパーラップができないとか,クラス成立が危ないとかそういうことがあったら,その場合にはミドル戦に応援エントリーすることはあり得ます。その際にはどうぞ優しく出戻りジジイを迎えて下さい。よろしくです。




PS:実は,来年のことでもう一つみなさんに重大な報告があるのですが,これは後日,正式に発表されてからにしますね。


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