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2008年 > 11月7日
リアのセッティング
2008年シリーズも各地で幕を閉じました。
まずデミオ乗りとして一番注目は中部地区戦のS1500クラスにて,M田さんのSPORTが最終戦で優勝してシリーズチャンピオンに輝いたこと。遅くなりましたが,おめでとうごさいます!
曲調さんのケロデミオも東海シリーズにて,途中から参戦ながら,2位お立ち台を含む連続入賞でシリーズ6位をげっと。おめでとうございます!
マツダのお膝元,中国地方のJr.戦でも,先代のデミオで大活躍されている方がおられます。
その他にも,ラリーるれろのはん太さんが,ハイランドマスターズにて全日本ラリーにDEデミオでデヴュー! おめでとうございます。
...とこんな感じで,各地でデミオががんばって結果を出してます。
来年はもっといろいろな地区で,いろいろなカテゴリーでデミオが活躍を見せてくれるでしょう。
で,わがデミ助クンはどうしてるかというと...姫センの最終戦にも出られず若干ふて腐れ気味。クルマ自体は調子良く走っているのですが,実戦経験不足もあって,未だにリアのセッティングが決まっていません。純正の時の感じから言うともっと軽快に走れるはずなのに,何故かえらく安定志向でお尻が重く感じます。
ということで,リアのセッティングを固めるためにも,ちょっくら仕事の合間をぬって某南コースを駆け回ってきました。気温も路面温度も下がってきて,そろそろタイムアタックのシーズンでもありますし ( ̄ー ̄)
コースに到着しますと,平日ということもあってガラガラ状態。走り放題の予感(笑)。
気温は20度,路面温度は26〜30度,完全ドライという抜群のコースコンディション。
思わずヨダレが出そうになりながら,とりあえず走行の準備を。
今回はリアのセッティングをいろいろ試してみるのが主目的ですから,フロントは基準値から一切変えず,リアのみショックの減衰やタイヤのエア圧を上げたり下げたりの予定。
具体的には,フロントはショックの減衰が最強から5段戻し,エア圧2.3〜2.4(温間)を基準。リアはまずショックの減衰が推奨値の8段戻し,エア圧2.3〜2.4(温間)で走り出し,今日はここから徐々に減衰値を落として行こうかと。リアの減衰値を8段戻しより固くするとどうもかえって走りにくくなってしまうことは確認済みなので。
因みにタイヤは前後ともBSのRE01Rで,サイズは195/45-16,フロント4分山,リア6分山ぐらい。車高はフロントが純正よりマイナス3.5cm,リアがマイナス5cmです。
タイムの方は,3月にデフが入ってない状態で1分8秒台,その後,現在の仕様になってから真夏に1分6秒台後半を記録してますが,これがデミ助のこれまでのベストタイム。今回はリアのセッティングを詰めて行く中で1分5秒台の半ばを出せればいいかな,ぐらいのつもり。
ということでとりあえず1本目。
基準のセットでどのくらいのタイムを出せるかがんばってみますが,リアが落ち着き過ぎていて,ステアをいっぱい切らないと思ったように曲がってくれない感じ。クルマの向きが変わるのが遅いのでスロットルを踏み込むタイミングも若干遅れ気味になる。それでも1分6秒台は出せたかなと思ってタイムを見たら1分7秒240という体たらく(涙)。
2本目には無理にでもリアを動かすようにして何とか1分6秒622が出ますが,夏場と同じタイムではしようがない。セッティング云々よりも明らかにドライバーの腕の問題。
3本目はさらに気合を入れまくって縁石に乗りまくって1分5秒535。一応目標のタイムに到達しましたが,かなり無理にステアをこじって,リアを蹴飛ばして曲がってる感じなので,セッティング次第でもうちょっと速くなりそうな感じ。
ということで,ここからリアの減衰をどんどん落としていきました。
まず11段戻し,次に14段戻し,15段戻し,16段戻し,18段戻し,そして普通はあり得ない設定ですがリアを最弱の20段戻しまで試してみます。もちろん一定間隔でタイヤとエンジンのクーリングダウンも行ってますよ。
・・・・・・
下にリアのショックの減衰値と実際のタイムの関係をグラフにしたものを上げてみます。さすがに20段戻しはお話にならなかったので割愛ね(笑)。結果として15段戻しがベストだと分かったので,15段戻しのところだけ試行数が多くなってます。時々1分6秒台後半とかは御愛嬌。
リアのショックの減衰を落として行くと,あらあら不思議なぐらいドライブがラクになります。ステアを無理に切らなくても,こじらなくても,クルマの向きがスムースに変わってくれる。しかも狙った通りにすーっとリアが出るので気持ちいいこと気持ちいいこと。
この気持ち良さは,減衰を落とせば落とすほど増します。さすがに20段戻しまで行くとリアが流れ過ぎてしまってダラダラになってしまいますが,18段戻しのあたりが最も気持ちのいい段数で,フロントを動かした通りにリアが「追従する」感じ。流すのも治めるのも自由自在で,自分が運転がうまくなったかのような快感を味わえます。
ところが「気持ち良さ」と「タイム」が必ずしも相関しないのが面白いところで,タイムが出るのは15段戻しの方がベスト。これぐらいの方がリアの動きがクイックなんでしょうね。最終的にこの減衰値で目標値を上回る1分4秒台のタイムが出ました。
このラップタイムのデータを元に統計処理をしてみましたが,若干棄却率を甘くすれば,この15段戻しが統計的にも有意に速いという計算結果が出ました(繰り返し測度の1元配置ANOVAでp=0.075)。
ということでショックの減衰は,少なくともこのコースでおとーさんが運転する限り,フロント5段戻しに対してリアは何と15段戻しという結構極端なセッティングがベスト,となりました。
次にこのショックの減衰を基準値として固定し,リアのエア圧をいろいろ変えてみました。
まず3.0kからスタートして,表面温度に気をつけながら徐々に圧を落として行きます。
こちらの方は,ショックの減衰ほどドラスティックな変化は経験できませんでしたが,意外に高い目のエア圧(2.7k)ぐらいの方が,走った感触もタイムもGOODでした。
ということで,デミ助の現仕様でのリアのベストセットが決まりました。ヘビーウェットの時は以前探ってありますので,これでだいたいのセッティングが決まったことになります。
さあ,後はドライバーの腕の方ですね(笑)。
来年に向けて,シーズンオフの間にしっかり腕を磨きたいところですが,ご子息のお受験のため2月頃までは身動きできない予感です(悲)。
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リアのセッティング
2008年シリーズも各地で幕を閉じました。
まずデミオ乗りとして一番注目は中部地区戦のS1500クラスにて,M田さんのSPORTが最終戦で優勝してシリーズチャンピオンに輝いたこと。遅くなりましたが,おめでとうごさいます!
曲調さんのケロデミオも東海シリーズにて,途中から参戦ながら,2位お立ち台を含む連続入賞でシリーズ6位をげっと。おめでとうございます!
マツダのお膝元,中国地方のJr.戦でも,先代のデミオで大活躍されている方がおられます。
その他にも,ラリーるれろのはん太さんが,ハイランドマスターズにて全日本ラリーにDEデミオでデヴュー! おめでとうございます。
...とこんな感じで,各地でデミオががんばって結果を出してます。
来年はもっといろいろな地区で,いろいろなカテゴリーでデミオが活躍を見せてくれるでしょう。
で,わがデミ助クンはどうしてるかというと...姫センの最終戦にも出られず若干ふて腐れ気味。クルマ自体は調子良く走っているのですが,実戦経験不足もあって,未だにリアのセッティングが決まっていません。純正の時の感じから言うともっと軽快に走れるはずなのに,何故かえらく安定志向でお尻が重く感じます。
ということで,リアのセッティングを固めるためにも,ちょっくら仕事の合間をぬって某南コースを駆け回ってきました。気温も路面温度も下がってきて,そろそろタイムアタックのシーズンでもありますし ( ̄ー ̄)
コースに到着しますと,平日ということもあってガラガラ状態。走り放題の予感(笑)。
気温は20度,路面温度は26〜30度,完全ドライという抜群のコースコンディション。
思わずヨダレが出そうになりながら,とりあえず走行の準備を。
今回はリアのセッティングをいろいろ試してみるのが主目的ですから,フロントは基準値から一切変えず,リアのみショックの減衰やタイヤのエア圧を上げたり下げたりの予定。
具体的には,フロントはショックの減衰が最強から5段戻し,エア圧2.3〜2.4(温間)を基準。リアはまずショックの減衰が推奨値の8段戻し,エア圧2.3〜2.4(温間)で走り出し,今日はここから徐々に減衰値を落として行こうかと。リアの減衰値を8段戻しより固くするとどうもかえって走りにくくなってしまうことは確認済みなので。
因みにタイヤは前後ともBSのRE01Rで,サイズは195/45-16,フロント4分山,リア6分山ぐらい。車高はフロントが純正よりマイナス3.5cm,リアがマイナス5cmです。
タイムの方は,3月にデフが入ってない状態で1分8秒台,その後,現在の仕様になってから真夏に1分6秒台後半を記録してますが,これがデミ助のこれまでのベストタイム。今回はリアのセッティングを詰めて行く中で1分5秒台の半ばを出せればいいかな,ぐらいのつもり。
ということでとりあえず1本目。
基準のセットでどのくらいのタイムを出せるかがんばってみますが,リアが落ち着き過ぎていて,ステアをいっぱい切らないと思ったように曲がってくれない感じ。クルマの向きが変わるのが遅いのでスロットルを踏み込むタイミングも若干遅れ気味になる。それでも1分6秒台は出せたかなと思ってタイムを見たら1分7秒240という体たらく(涙)。
2本目には無理にでもリアを動かすようにして何とか1分6秒622が出ますが,夏場と同じタイムではしようがない。セッティング云々よりも明らかにドライバーの腕の問題。
3本目はさらに気合を入れまくって縁石に乗りまくって1分5秒535。一応目標のタイムに到達しましたが,かなり無理にステアをこじって,リアを蹴飛ばして曲がってる感じなので,セッティング次第でもうちょっと速くなりそうな感じ。
ということで,ここからリアの減衰をどんどん落としていきました。
まず11段戻し,次に14段戻し,15段戻し,16段戻し,18段戻し,そして普通はあり得ない設定ですがリアを最弱の20段戻しまで試してみます。もちろん一定間隔でタイヤとエンジンのクーリングダウンも行ってますよ。
・・・・・・
下にリアのショックの減衰値と実際のタイムの関係をグラフにしたものを上げてみます。さすがに20段戻しはお話にならなかったので割愛ね(笑)。結果として15段戻しがベストだと分かったので,15段戻しのところだけ試行数が多くなってます。時々1分6秒台後半とかは御愛嬌。
リアのショックの減衰を落として行くと,あらあら不思議なぐらいドライブがラクになります。ステアを無理に切らなくても,こじらなくても,クルマの向きがスムースに変わってくれる。しかも狙った通りにすーっとリアが出るので気持ちいいこと気持ちいいこと。
この気持ち良さは,減衰を落とせば落とすほど増します。さすがに20段戻しまで行くとリアが流れ過ぎてしまってダラダラになってしまいますが,18段戻しのあたりが最も気持ちのいい段数で,フロントを動かした通りにリアが「追従する」感じ。流すのも治めるのも自由自在で,自分が運転がうまくなったかのような快感を味わえます。
ところが「気持ち良さ」と「タイム」が必ずしも相関しないのが面白いところで,タイムが出るのは15段戻しの方がベスト。これぐらいの方がリアの動きがクイックなんでしょうね。最終的にこの減衰値で目標値を上回る1分4秒台のタイムが出ました。
このラップタイムのデータを元に統計処理をしてみましたが,若干棄却率を甘くすれば,この15段戻しが統計的にも有意に速いという計算結果が出ました(繰り返し測度の1元配置ANOVAでp=0.075)。
ということでショックの減衰は,少なくともこのコースでおとーさんが運転する限り,フロント5段戻しに対してリアは何と15段戻しという結構極端なセッティングがベスト,となりました。
次にこのショックの減衰を基準値として固定し,リアのエア圧をいろいろ変えてみました。
まず3.0kからスタートして,表面温度に気をつけながら徐々に圧を落として行きます。
こちらの方は,ショックの減衰ほどドラスティックな変化は経験できませんでしたが,意外に高い目のエア圧(2.7k)ぐらいの方が,走った感触もタイムもGOODでした。
ということで,デミ助の現仕様でのリアのベストセットが決まりました。ヘビーウェットの時は以前探ってありますので,これでだいたいのセッティングが決まったことになります。
さあ,後はドライバーの腕の方ですね(笑)。
来年に向けて,シーズンオフの間にしっかり腕を磨きたいところですが,ご子息のお受験のため2月頃までは身動きできない予感です(悲)。
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