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デミオ購入!


とうとう,デミオ契約してきました!
グレードは"15C"で,もちろん5MT。色はグレー。


アテンザちゃんが思ってたよりずっといい値段で売れたのと,MAZDAの馴染みのセールスさんが「ちょっと無茶な」値引き要求にも応えてくれたおかげで,購入にかかるお金はびっくりするほど少なくて済み,ウチの嫁さんも納得のハンコでした。

ちょうど10月の生産ラインに載ってるタマがあったそうで,受注モデルにもかかわらず,納車は11月の中旬とのこと。年明けとか年末とか言ってましたが,もっともっと早くにデミオに乗り始めることができそうです。さあ,おとーさんにも運が巡って来たぞよ。


BBSにてhirobot師匠からもコメントをいただきましたが,グレード選びは大変迷いました。

当初は先のdiaryにも書いていた通り"SPORT"という最上級のスポーツグレードを買うつもりにしていたんですが,カタログの車両重量の数値がどうしても気になってきて。

"SPORT"と,1つ下のグレード"15C"は,エンジン出力など主要スペックは変わりませんが,装備が簡素になっている分"15C"が軽く,その差は20kg。デミオはちょうど1トン弱のクルマですから,20kgっつーとわずか2%の差ですが,この2%が決してバカにできない。

同じパワーで走る場合,クルマの重さと加速度は反比例します。つまりクルマが重くなれば加速力はにぶります。実際に1速レブ近辺の速度でコーナーを回り,ヨーイドンで,200mほどのストレートを2速フル加速で走るケースをシミュレーション計算してみると,クルマの重量が1000kgと980kgではストレートエンドの終速でコンマ数km/hの速度差が発生し,タイムでは約0.02秒の差がつきます(あくまで近似計算ですが)。

かつておとーさんはわずか0.001秒差で順位が1つ下がり,ポイントが1点下がって,それがシリーズ順位に最後まで大きく影響した経験がありますので,重さだけで0.02秒の差っていうのはデカイですよ。


クルマを競技車両にする際には,スペアタイヤ下ろしたりガソリンを少ない目にしたりするのは当然として,他にも,バッテリーをわざと小さいのに換えたり,フロアカーペットはがしたり,メルシートまでひっぺがしたりして,あの手この手で軽量化するわけですが,20kg減らそうっていうと大変です。ちょうどエアコン外すかどうかぐらいの差になってきます。S1500では規定でエアコン外せませんし,最初からこの20kgの差はやはり大きいでしょう。


他に"SPORT"と"15C"との差はどのくらいあるのか。

例えば走りの面では...

1.タイヤが195/45-16(SPORT)と175/65-14(15C)

2.ホイールが16インチアルミ(SPORT)と14インチ鉄っチン(15C)

3.前後ショックの減衰設定が若干ハード(SPORT)

4.リアスプリングのレートが若干ハード(SPORT)

5.フロントスタビが径アップの中実タイプになり取付け部位に補強あり(SPORT)

6.リアトーションビームの板厚がアップ(SPORT)

7.フロントサスクロスメンバーにタイバー(補強)が入ってる(SPORT)

8.フロントストラット上部にカウルガセット(補強)が入ってる(SPORT)

9.フロントブレーキディスクの径アップ(SPORT)

...などですね。

しかしこのままの状態で乗り回すのならともかく,ジムカーナに出るとなれば1・2のタイヤやホイールはもちろん競技本番用サイズに換えますし,3・4の前後ショックとスプリングももちろんジムカーナ用に交換。5のフロントのスタビはその気になればN車規定内で変更可能ですし,8のフロントのストラット頭周りの補強はどうしても必要ならばストラットタワーバーで何とかなるでしょう(N車規定でも装着OK)。9のフロントディスクの径アップも足下が重くなるばっかりで,ジムカーナレベルではあまり関係なさそう。

ということで,N車両規定ではどうしても埋められない差は,6のリアのトーションビームの板厚と,7のフロントサスクロスメンバー回りの補強のみということになります。

リアのビーム板厚というのはリアのスタビ効果に大きく影響するファクターですが,そもそもリアのスタビ効果増強にそこまでこだわる必要があるかどうかは疑問です。おとーさん的には,ジムカで走るのであればむしろリアのスタビ効果を弱める方向でセッティングしたいぐらいで。

ということは,唯一問題になってくるのはフロントサスクロスメンバー回りの補強の有無。しかしこれがいったいどのくらいのタイム差になるっていうのか? マイナス20kgの恩恵よりも大きくなってくるのか...? ううーむ...

いずれにせよ,イジらずにこのまま乗るのであれば間違いなく"SPROT"が「買い」ですが,足回りなどをイジって競技車に仕上げるのであれば"15C"でも差し支えなさげな予感。


次に装備の面ではどこが違うかと言うと...

1.ヘッドライトがHID

2.フォグランプの有無

3.フロントバンパー・フロントグリルのデザイン

4.サイドステップとリアスポイラーの有無

5.ステアリング・シフトノブが本革巻

6.メーターのデザイン

7.シートのカラーデザインと表生地

...などですが,言うまでもなく競技には要らない/交換してしまうものばかり。フロントバンパーのデザインについても,個人的には非SPORTのものにOPTの簡易エアロをつけるほうがずっとカッコイイような気が...まあHIDとフォグランプはあった方がありがたいですが。残業用に(笑)。


そしてお値段は

・SPORT → 158マン円

・15C → 136マン円

に,22マンも安いじゃん! ウチの嫁さん的には選択の余地なし(笑)。

しかも"15C"は車両重量が1トン未満になるので1トンちょうどの"SPORT"よりも重量税が若干お安い(車検の時に払うあの忌々しい税金ね)。

競技車として仕上げた状態ではほとんどスペックに差がなく,しかもカタログ値が20kg軽くて,さらに値段も22マンも安い!

ふ...決まりだな...( ̄ー ̄)


ここまででほとんど15Cに決まりでしたが,ネット上でいろいろ情報を漁ってると,ジムカ用にデミオを買う人でも結構"SPORT"を買ってるようで,またまた迷いが生じて来ました (´・ω・`)


...しかしいくら机上で悩んでても仕方ない。オッサンよ,カタログを捨てよ,町へ出よう。クルマは実際に乗ってみないと分からない。ディーラーの馴染みのセールスさんに無理を言って何回もSPORTと非SPORTに試乗させてもらいました。

さあ,フロントサスメンバー回りの補強の有無は走りに大きく影響するのか!?

しかし,SPORTと非SPORTの最大の違いは...タイヤです。正直,タイヤ・ホイールの差が大き過ぎて他の違いはかすんでしまいます。ショックの減衰の違いやスタビの違いは鈍感なおとーさんでも何とか分かりますが,フロントサスクロスメンバーの補強や取り付けの差は...いくら乗り比べても全く分かりませんがな(笑)。

最初にSPORTに乗って感動した走りの軽快感・爽快感は非SPORTでもほとんど変わりません。ボディの「箱」としての剛性感は実にしっかりしていて,タイヤのショボい非SPORTの方がむしろそれが分かりやすいぐらい。


...ということで最終的にはやはり"15C"を買うことになりました。

15CのMTモデルは受注生産なので,納車がすごい先になるのではと心配したのですが,最初に書いた通り,11月中旬には納車予定とのこと。

"SPORT"を買われた方へ。

値段と装備では確実に負けてますが(笑),15Cも20kg軽い分,速いかも,ですよ。
一緒にがんばってデミオの可能性を追求していきませう。


・・・・・・


前回ショップにて不惑インテ号を買った時には,既に競技車としてほぼ完成された形で買いましたし,もともとDC2インテのジムカーナ仕様というのが既に確立・熟成されてましたから,車両の改造にはあまり手がかかりませんでした。

ところが今回はディーラーからマッサラの新車で購入する上に,そもそもクルマ自体がFMCされたばかりの新型車。クルマのポテンシャルは絶対にあると信じてるけど,速さを引き出せるかどうかは自分の「クルマ造り」の腕にもかかってきます。

2009年の近畿ミドル戦S1500クラスのスタートまであと1年半。
時間は十分にあります。

まずは慣らしをしながらノーマルの状態でこのクルマとじっくり向き合わないと,ですね。
納車が待ち遠しいっす。


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