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2006年 > 8月27日
反省と自己分析
7月のミドル第5戦が終わってから1ヶ月が経ち,そろそろ次戦の申し込みが気になる頃になってきました。
これまで近畿地区ミドルシリーズN2クラス 4位 → 6位 → 7位 → 欠場 → 6位 とビミョーなポジションをふらふらしてるおとーさん,1戦欠場してる関係で年間シリーズポイントは現在8位まで落ち込んでおり,あと残り2戦でシリーズ表彰対象の6位以内に割り込むためには是が非でも次の鈴鹿南で入賞...いや表彰台に乗らないと厳しい状況。
「鈴鹿サーキット南コース」,略して「鈴鹿南」というところは,有名な鈴鹿サーキットの本コース脇にある1周1.2kmほどの小さなコースですが,レッキとした鈴鹿サーキットのコースの一つであり,名阪SLなどと比べるとかなり本格的なサーキットです。
毎年ミドルシリーズのうち1-2戦がここで行われるんですが,おとーさん,本番でここを走るのは全く初めて... f(^-^;)
やばぁ... ( ̄ー ̄;)
今季,シリーズ表彰はやっぱ無理かも...
ま,もともと40の手習い。
昨年は1回だけ10位に入って1ポイントとれただけでうれしくって号泣してたちょいバカのオッサンですから,今季の成績はこれでも上出来,上出来。今年がダメなら来年があるさ...
なんて気弱なことを言いながらも,チョー負けず嫌いのおとーさんですから,必死で日夜走り込み...は本業が忙しくてできないため,日夜ビデオで昨年からの自分の走りを解析してたりするわけです。
何せ参戦数が少ないためデータのバラつきが大きくって,これまであまり信頼性のある解析ができなかった観があったけど,昨年のシリーズ4戦と今年の4戦をあわせて計8戦,やっと通常の1シリーズ分ぐらいのデータがたまってきたわけで,ちっとは意味のある分析ができるようになってきたっぽい。
...ということで,ちょっとこれまでの自分の走りを振り返ってみたのですが。
まずは区間タイムから。
コース全体の中から,おおざっぱに「スタート直後の区間」「島回り区間」「インフィールドまたはパイロンの区間」「外周イケイケ区間」を抜き出し,ビデオをコマ送り再生してフレーム数から区間タイムを計算しています。いい条件でビデオが撮れている4戦のデータを抜粋しました。
因みに単位は秒。赤字は勝ってる方のタイム。上位ドライバーさんとは,HNさん,OZさん,HYさん,KRさんなどなどで,優勝者か,少なくとも表彰台に立たれた方のデータです。走りのデータを使わせていただきありがとうございます m(_^_)m
顕著なのはやはり,タイトターンの連続するインフィールド区間,特に島回りは一貫して見事に遅く,逆に外周の高速区間はトップと比べても遜色ない,ということですな。
SPSSという統計ソフトを使い,おとーさんvs上位ドライバーさんという「ドライバー条件」と,区間ごとの差による「区間条件」でもって素のデータに対し2元配置の反復測定ANOVAをやりますと(笑),両条件とも有意となり,しかも交互作用は有意でない...つまり「おとーさんの方が明らかに遅い」っちゅう当り前の結果が出るわけで,少々外周イケイケ区間が速くっても結局コース全体では負けてるという悲しい事実が統計学的にも確認されるわけです (;´д⊂)
これだけでは芸がないので,さらにタイトコーナーや島回りの映像を細かく解析し,コーナー・島回りの「アプローチ」「前半」「後半」「脱出」という区間に分けてタイムをとってみました(面倒くさいので今度は平均値のみ表示ね)。
で,これも統計学的に解析しますと(2元配置の反復測定ANOVA),ドライバー条件のみが有意となり,区間条件や交互作用はNSとなりました。つまりこいつも区間に関係なく「全体的におとーさんが遅い」という事実を示しているわけですな。
しかし区間の中で統計をとると,アプローチ区間では有意におとーさんが遅いという結果が出ました(Mann-Whitney's U test)。他の区間ではおとーさんが勝ったり負けたりしてて有意な差はなかったので,アプローチ区間のみ有意におとーさんが遅いということになるわけ。
因みに外周の高速コーナーの解析ではこういう傾向は出なかったので,アプローチが遅いのはインフィールドのタイトコーナーや島回りに顕著,という結論になる。これらをまとめるとおとーさんの走りは...
@ 低速コーナーや島回りなどに進入するアプローチが下手で,ブレーキを踏み過ぎて速度を必要以上に落としている。
A そのためにインフィールド区間や島回りが常に遅く...
Bせっかく外周の高速区間は速いのに,タイムを大きく下げている。
・・・ということが分かりました。
これは師匠にいつも指摘されている「ブレーキのタイミングが早すぎる」ということともcompatibleで,早くブレーキ踏み始める → 低速でコーナーにアプローチ → 旋回スピードも遅い → タイトコーナーなので早めにスロットル踏むこともできない → いつまでも低速でチンタラ走行,ということになってるんじゃないか。
スローインで,ファストアウトできるコーナーならそれほど支障は出ないけど,そのままタイトコーナーが連続するところなんかだとずっとスローのままで,最初に必要以上スローインした分だけ損をする,ってことになってるんじゃないか。
この弱点を克服するには,結局,ハードブレーキングの練習を繰り返してアプローチに最適なブレーキングの強さを掴むしかないんだろうけど...イニDじゃないんだから峠でハードブレーキングの練習っちゅうわけにもいかないし...
何かいい練習方法はないでしょうかねぇ... (;´д⊂)
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反省と自己分析
7月のミドル第5戦が終わってから1ヶ月が経ち,そろそろ次戦の申し込みが気になる頃になってきました。
これまで近畿地区ミドルシリーズN2クラス 4位 → 6位 → 7位 → 欠場 → 6位 とビミョーなポジションをふらふらしてるおとーさん,1戦欠場してる関係で年間シリーズポイントは現在8位まで落ち込んでおり,あと残り2戦でシリーズ表彰対象の6位以内に割り込むためには是が非でも次の鈴鹿南で入賞...いや表彰台に乗らないと厳しい状況。
「鈴鹿サーキット南コース」,略して「鈴鹿南」というところは,有名な鈴鹿サーキットの本コース脇にある1周1.2kmほどの小さなコースですが,レッキとした鈴鹿サーキットのコースの一つであり,名阪SLなどと比べるとかなり本格的なサーキットです。
毎年ミドルシリーズのうち1-2戦がここで行われるんですが,おとーさん,本番でここを走るのは全く初めて... f(^-^;)
やばぁ... ( ̄ー ̄;)
今季,シリーズ表彰はやっぱ無理かも...
ま,もともと40の手習い。
昨年は1回だけ10位に入って1ポイントとれただけでうれしくって号泣してたちょいバカのオッサンですから,今季の成績はこれでも上出来,上出来。今年がダメなら来年があるさ...
なんて気弱なことを言いながらも,チョー負けず嫌いのおとーさんですから,必死で日夜走り込み...は本業が忙しくてできないため,日夜ビデオで昨年からの自分の走りを解析してたりするわけです。
何せ参戦数が少ないためデータのバラつきが大きくって,これまであまり信頼性のある解析ができなかった観があったけど,昨年のシリーズ4戦と今年の4戦をあわせて計8戦,やっと通常の1シリーズ分ぐらいのデータがたまってきたわけで,ちっとは意味のある分析ができるようになってきたっぽい。
...ということで,ちょっとこれまでの自分の走りを振り返ってみたのですが。
まずは区間タイムから。
コース全体の中から,おおざっぱに「スタート直後の区間」「島回り区間」「インフィールドまたはパイロンの区間」「外周イケイケ区間」を抜き出し,ビデオをコマ送り再生してフレーム数から区間タイムを計算しています。いい条件でビデオが撮れている4戦のデータを抜粋しました。
因みに単位は秒。赤字は勝ってる方のタイム。上位ドライバーさんとは,HNさん,OZさん,HYさん,KRさんなどなどで,優勝者か,少なくとも表彰台に立たれた方のデータです。走りのデータを使わせていただきありがとうございます m(_^_)m
スタート区間 | 島回り区間 | インフィールド区間 | 外周区間 | ||
2005Oct30 | おとーさん | 9.576 | 5.806 | 21.388 | 15.682 |
上位ドラ | 9.376 | 5.776 | 21.021 | 15.949 | |
2006Apr30 | おとーさん | 8.208 | 6.473 | 12.713 | 16.183 |
上位ドラ | 8.275 | 6.373 | 12.212 | 16.450 | |
2006May28 | おとーさん | 9.376 | 8.709 | 9.776 | 21.855 |
上位ドラ | 9.109 | 8.308 | 9.610 | 21.855 | |
2006Jul23 | おとーさん | - | 9.109 | 15.048 | 12.212 |
上位ドラ | - | 8.709 | 15.115 | 12.279 |
顕著なのはやはり,タイトターンの連続するインフィールド区間,特に島回りは一貫して見事に遅く,逆に外周の高速区間はトップと比べても遜色ない,ということですな。
SPSSという統計ソフトを使い,おとーさんvs上位ドライバーさんという「ドライバー条件」と,区間ごとの差による「区間条件」でもって素のデータに対し2元配置の反復測定ANOVAをやりますと(笑),両条件とも有意となり,しかも交互作用は有意でない...つまり「おとーさんの方が明らかに遅い」っちゅう当り前の結果が出るわけで,少々外周イケイケ区間が速くっても結局コース全体では負けてるという悲しい事実が統計学的にも確認されるわけです (;´д⊂)
※ドライバー条件:F=22.95, p=0.009 (Greenhouse-Geisser)
区間条件:F=12.43, p=0.022 (Greenhouse-Geisser)
交互作用:F=4.92, p=0.055 (Greenhouse-Geisser)
区間条件:F=12.43, p=0.022 (Greenhouse-Geisser)
交互作用:F=4.92, p=0.055 (Greenhouse-Geisser)
これだけでは芸がないので,さらにタイトコーナーや島回りの映像を細かく解析し,コーナー・島回りの「アプローチ」「前半」「後半」「脱出」という区間に分けてタイムをとってみました(面倒くさいので今度は平均値のみ表示ね)。
アプローチ区間 | 前半区間 | 後半区間 | 脱出区間 | |
おとーさん | 2.349 | 2.476 | 2.616 | 2.069 |
上位ドラ | 2.176 | 2.496 | 2.603 | 2.015 |
で,これも統計学的に解析しますと(2元配置の反復測定ANOVA),ドライバー条件のみが有意となり,区間条件や交互作用はNSとなりました。つまりこいつも区間に関係なく「全体的におとーさんが遅い」という事実を示しているわけですな。
※ドライバー条件:F=86.74, p=0.001 (Greenhouse-Geisser)
区間条件:F=0.22, p=0.78 (Greenhouse-Geisser)
交互作用:F=2.09, p=0.19 (Greenhouse-Geisser)
しかし区間の中で統計をとると,アプローチ区間では有意におとーさんが遅いという結果が出ました(Mann-Whitney's U test)。他の区間ではおとーさんが勝ったり負けたりしてて有意な差はなかったので,アプローチ区間のみ有意におとーさんが遅いということになるわけ。
因みに外周の高速コーナーの解析ではこういう傾向は出なかったので,アプローチが遅いのはインフィールドのタイトコーナーや島回りに顕著,という結論になる。これらをまとめるとおとーさんの走りは...
@ 低速コーナーや島回りなどに進入するアプローチが下手で,ブレーキを踏み過ぎて速度を必要以上に落としている。
A そのためにインフィールド区間や島回りが常に遅く...
Bせっかく外周の高速区間は速いのに,タイムを大きく下げている。
・・・ということが分かりました。
これは師匠にいつも指摘されている「ブレーキのタイミングが早すぎる」ということともcompatibleで,早くブレーキ踏み始める → 低速でコーナーにアプローチ → 旋回スピードも遅い → タイトコーナーなので早めにスロットル踏むこともできない → いつまでも低速でチンタラ走行,ということになってるんじゃないか。
スローインで,ファストアウトできるコーナーならそれほど支障は出ないけど,そのままタイトコーナーが連続するところなんかだとずっとスローのままで,最初に必要以上スローインした分だけ損をする,ってことになってるんじゃないか。
この弱点を克服するには,結局,ハードブレーキングの練習を繰り返してアプローチに最適なブレーキングの強さを掴むしかないんだろうけど...イニDじゃないんだから峠でハードブレーキングの練習っちゅうわけにもいかないし...
何かいい練習方法はないでしょうかねぇ... (;´д⊂)
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