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2005年 > 6月18日
門限破りの代償は
6月12日。
近畿地区ジムカーナ・ミドルシリーズ第4戦の開催日。
場所は姫路セントラルパーク駐車場。
しかしおとーさんが朝4時半に起きて向かった場所は姫路ではなく,舞洲でした。
...姫路に行くべきかどうか,正直悩みました。
姫路のジムカーナは,近畿では珍しく,大きな駐車場にパイロンをたくさん立てて行われる完全なパイロンジムカーナ。路面も独特で,名阪で行われるジムカーナとはいろいろな面で違うらしい。しかし毎年度ミドル戦シリーズのうち2戦はこの姫路戦。おとーさん,見学に行ったことはあるものの,まだ姫路戦を自分で走ったことはありません。
おとーさんは不惑家の家庭内憲法第9条に従って2ヶ月に1回しか走りに行けないため,年間参戦数はどうしても限られてきます。来年度以降もミドル戦を本気で追うとしたら,今のうちに少しでも姫路戦を経験しておくに越したことありません。
しかし姫路に行ってしまうと,公式戦なので1日にたった2本しか本気走行できません。
しかも初めてのコース。初めての本格的パイロンジムカーナ。
絶対に勝ち目はない...いや,優勝するかどうかっていうんじゃなくって,10位に入ってポイントをとれるかどうかのレベルの話よ f(^^;)。
その上,おとーさん,今のところ全くシリーズポイントなし。
今年のシリーズにあと2-3戦出られるとして,さらにそこで,もしも,もしもいいポイントを取れたとしても,どっちにしても年間表彰なんて雲の上の話。
...それなら姫路でたった2本走るより,舞洲でしっかり走り込む方がよっぽどいいや。
...前回のミドル第2戦でつかんだ「いいカンジ」をより確実に身体に叩き込もう。
...ミドル戦と重なっちゃって,参加者少なかったら師匠も困らはるかもしれへんし(実際にはいつもと同じく大盛況でした)。
っつーことで,あえて姫路戦は捨て,同じ日に舞洲で開かれるウチのクラブの練習会,兼クローズド競技「NISHIO Garage Cup VFN Super G 2005」第2戦に参加することに決定!
......
「NISHIO Garage Cup VFN Super G 2005」は,従来の「ドライバーを一皮剥くぞ練習会」にクローズド競技会を併催するもので,午前の練習走行と午後の練習走行の間に競技走行2本と表彰式が行われます。全部同じコースなので,とことんタイムを追求したり,セッティングを煮詰めたりするのに最適。もちろん,サルのようにサイドを引きたい向きには,本コースと別にサイドターン練習用の小さいコースも用意されてるので無問題。
クラブのみんなも姫路に行ってるかと思いきや,結局いつもの面々が舞洲に集まりました。現在ミドル戦シリーズポイント上位をキープしてるU氏は否応なく姫路出張でしたがね(初優勝おめでとうございます!)。
お天気も,2-3日前までは雨の予報だったのが,直前になってあれよあれよと言う間に好転し,ほとんどピーカン。 みんなでわいわい準備をして,午前中の練習走行が始まります。
この会場となっている「舞洲スポーツアイランド・イベント広場」というところは,要は大阪湾の埋立地にある軽飛行機用の滑走路なので,とっても風通しが良い。っつーか,超吹きっさらし状態。だだっ広くて,障害物も何もないし。で,大阪湾を渡る風が常に砂を巻き上げ舗装の表面にまき散らすため,見た目以上に路面のグリップは悪い。
でも,この日は特にひどかった。
この日のコース設定は高速コーナー中心のハイスピードコース。
ところがコース全体のグリップが低いために,FF車は特に強アンダーになってしまい全然踏めねえ。アクセル踏めば踏むほどクルマは外にはらんでいってしまい,コース外に吹っ飛びそうに (;´д⊂)
練習走行1本目。
あまりの強アンダーに目が点になる。な,何ですか,これ。
2本目。 師匠に同乗してもらうが「あり得ないほどのアンダーやなあ」とのコメント。
「ひょっとして前のショックが抜けてるんでしょうか?」と尋ねると「それもあり得るかも」。
ひいいいいいい ((((゜Д゜;))))
一瞬,目の前を万札がヒラヒラ飛んで行くという古典的な幻覚がよぎりましたが。
...でもつい先日峠で残業した時には(まだやってるの),全然いつもと変わりなかったぞ。
3本目。
出走前,周囲の人にいろいろ訊いてみて,やっと事態がつかめてきた。
どうもおとーさん,前回のミドル第2戦以降,やたら踏めばいいと思い込んでるフシがあって,今回のコースでも,進入もコーナリング中もずっとアクセルべた踏みにしてたけど,これがいけないらしい。ショックも,減衰調整はキチンと機能してるし大丈夫っぽい。
っつーことで,コーナー進入を抑え気味に,コーナリング中もハーフスロットルでフロントのグリップを確かめながら曲がるようにして,立ち上がりでしっかり踏む,と。そういう作戦に変えたところ,やっと普通に走れるように。ついでにリアのショックの減衰や空気圧も若干下げて,ややリアの限界を下げる方向で調整。まあ,これでもまだ随所でアンダー出してますが。
練習走行が3本終わったところで休憩時間。
ここで休憩しときゃいいものを,おとーさん,またサイド練習コースでサイドひきまくります。
最初は何台かで代わりばんこに走ってたのですが,みなさん1台1台引き上げていき,最後におとーさんだけが残ります。
さあ,貸し切り状態 ( ̄ー ̄)
一人で延々走ります。
汗かいてぜーぜー息が切れるほどサイド引きまくり。
やはりバカです。このおっさん。
しかし走れば走るほど腕が疲れてきて,ステア回すスピードもサイドを引く力も落ちてターン成功率低下。最後にゃ意地になって連続でコースをぐるぐる回りますが,リアブレーキもフェード気味になって全然リアが回りまへん。
ダメだこりゃあ。まだまだ要修行。
まあ,こんだけサイドターンやってドラシャ壊さなかったのだけが進歩かなあ。
などと言ってるうちに,本番のタイム計測走行(競技走行)が始まります。
...しかし何だかもうこの時点ですでに虚脱状態ですが(笑)。
っつーか,単なる脱水状態かな。汗でドボドボの状態だし。
会場入口の自動販売機までてくてく歩いて行ってスポーツドリンクを何本か買い込み,ぐいぐい飲み干してる間に,走行の順番が回ってきます。
んじゃ,いってきま〜す。
本番走行と言っても,何だか身内ばかりのアットホームな雰囲気の中で進んで行くため,全然緊張しない。いいのかこんなにダラダラしてて,っつーぐらいで(笑)。
結局,本番は2本とも先ほどの抑えた走りで無難なタイムを記録。
しかしこのタイムが何とクラス2位とな!
長い競技人生の中で(実際にはまだ1年半ぐらいだけど --笑--)初めての表彰台。何せこれまで最高でも4位しか経験なかったし。
表彰台から見回す景色は,いつもの景色と同じようで少し違う,何だかキラキラした感じで。ああ,単に太陽の向きが変わってまぶしいだけですか,そーですか,ごめんね。
...でも実は,うれしいのはうれしいけど,何だか今一つ納得行かない。
おとーさんはこの日,ミドル戦本番用のタイヤで本気モードで参戦。タイヤやサスなどの条件ではおとーさんが有利なはずなのに,同じDC2インテグラ仲間,3位の36すぺっくさんや4位の充電パンチさんにほとんど差がないぐらいに詰め寄られてるし。タイムそのものも,2本目でわずかにタイムアップしているものの,練習走行3本目からほとんど同タイムで伸びがないし。
...大した成績も出してないオッサンが贅沢っちゃー贅沢なんでしょうが...
何より「抑えた走り」というのが納得いかん。
もっとミドル第2戦の時のような「踏んで行く」走りじゃないと,これまでと変わらないし。
抑えた走りでせこくタイムを出すぐらいなら姫路行っときゃいいのよ。何しに舞洲来たのか。
おとーさんの競技走行2本のタイムはどちらも55秒ちょい。
同じクラスで優勝されたNさん@白S2000のタイムが54秒台半ば。
昨年度ミドル戦N2クラスチャンピオンの(この日は別クラス)Mさん@DC2も54秒台半ば。
師匠を含む講師陣の先生方がちょっと抑えて走ったタイムが52-53秒台。
よ〜し。
本日の最終的な目標タイムは53秒台前半だ(54秒台の間違いじゃ...)。( ̄ー ̄;)
まあでも,タイムよりも自分の納得の行くような「踏む」走りができるかどうかが優先。
がんがん行くぞおおおおお!
ということで午後の練習走行に入ります。ちょうど午後から雲が広がり陽も翳ってきて,いいカンジ。
練習走行1本目。
リアのショックの減衰をさらに下げて見ます。
この時点でフロントは5段戻し,リアは8段戻し(Sオーリンズ/バネはFr:22kg,R:8Kgね)。
走り方は,ややコーナー進入で早めに向きを変えるように意識。これまでサイドを引かずに回っていたコース最後の小さい定常円でもサイドをちょっと引いて見ます。
→何とか54秒台にタイムアップ。しかしこれだとちょっと進入でオーバーになり過ぎて,かえって修正に手間がかかってしまう感じ。最後のサイドもうまく決まらず。
練習走行2本目。
リアのショックは元に戻します f(^^;)。
むしろ走り方を変えてみよう,っつーことで,進入で思いっきりブレーキを残し無理やり向きを変えちゃう,んでそれをアクセル踏みながら収束させちゃう,と,んなことお前にできるのか?的な大胆な走りで。
→走り始めて3本目のパイロンを思いっきり大胆に踏みました。砕けたパイロンのかけらが宙に舞ってるのがバックミラーで確認できました。す,すいません,師匠 m(_~_)m
しかしその他の部分は思ったよりうまく行き,最後のサイドも何とか効いてくれたおかげでギリギリ53秒台に入る ( ̄ー ̄)。まあ,競技会本番ならパイロンタッチのペナルティで5秒加算・沈没コースですが(汗)。
さあ,あと0.5秒詰めるぞ!
しかしその後の走行は,今一つ攻めきれず54秒台のオンパレード。
あれこれしつこくセッティングを変えるもタイムは上がらず。
合間をぬってサイドターン練習コースにも行きますが,やはりうまく回りません (;´д⊂)。
午後の練習走行も4本目,5本目となり陽も傾いてきます。
もうそろそろ終りかなあ。気の早い人はボチボチ帰り支度にかかってます。
どうも今日は煮え切らないままやなあ...
でもアンダーの強い時の対処法は少し分かったし,午前中と比べれば一応タイムアップしたし,初めて表彰台にも乗れたからいいか...嫁さん,6時半に帰って来いって言ってたし,そろそろおとーさんも帰り支度始めますか...2ヶ月に1回だから7月はもう走りに行けないし,次に本気走りできるのは8月のミドル戦本番だなぁ...
とその時。
「希望者は最後にもう1本走ってもいいです」とのアナウンス。
時計は...この時点でさっさと帰り支度をして早めに会場を出させてもらっても,もう門限には間に合わないかも,っていう時間。
1.もう1本走ってタイムアップにかけるか。
それとも
2.門限を守るべくおとなしく帰り支度を急ぐか。
おとーさんの選択は...
もちろん 走る に決まってるやん (´з`)y-〜
だって,このままじゃー帰れない。
何とか目標タイムに入らないと。
ということで門限はブッチすることにして,もう一度走る準備にかかります。
最後の1本を走るにあたって...
まず,もう一度とことん攻めることを誓います(誰に?)。
ショックの減衰はここまでで一番感触の良かった「フロント:5段戻し,リア:7段戻し」で。
タイヤの圧は,「コース中盤から特にタイヤが苦しくなってるみたい」とのももさんの助言を得て,前後ともさらに0.05ずつ下げよう(Fr:1.95,R:1.80だったかな)。っつーかタイヤもう山がなくなってツルツルなんですが(笑)。
そして師匠の教えをもう一度頭にしっかり叩き込み,常にこれを意識しながら走ることにします(内容は企業秘密ね --笑)。
レーシングスーツを着直して,シューズの紐を締め,バケットに座り,ベルトを締め上げます。
メットをかぶり,グローブをつけながら出走待ちの車の列に加わります。
さあ,何としても行くぞ,53秒台前半!
もう本日11回目の走行ですので,コースは隅々まで頭に入ってます。
どこで攻め,どこで抑えるか。もう一度頭の中で復習しながら。
ドキドキドキドキ...今ごろになってすごい緊張(笑)。
そして,気合入りまくりでスタート!
最初のパイロンスラロームは無難に。あまり攻めてパイロン轢かないにしないと(汗)。
そして高速コーナーが連続するセクションに。
タイヤの圧を少し下げたのが良かったのか,比較的クルマの動きに余裕があります。
師匠の教えを意識しながら...やっとアンダーを出さずに狙ったラインを走れるように。
やはり師の教えは偉大です。
うまくスピードを乗せて裏のストレートに。これまでより早めに3速に入ります。
タイムも上がってる様子。
最後の定常円への進入を意識しながらシケインに進入。
もうタイヤに山がない状態なので結構ハデにロックしましたが,何とかラインは外さずにクリア。
さあ,最後の定常円。
ぐるっと回り込んで...サイド引いて...ゴール!
あわててウインドー開けてタイムに耳を澄ましますが...よく聞き取れません。
自分としては今日の11本の中で最高の出来,っつーか,今の自分にはもうこれ以上の走りはできません,っていうぐらいの快心の走りだったつもりですが...
仕方なくパドックにクルマを停めてからスタート近くのタイム表示を見に走ります(足でね)。
みんながもう最後の走りを終えて帰り支度している中,おとーさん一人で走る走る。
ぜいぜい言いながらのぞき込むノートPCの液晶画面。そして先ほどのタイムは...
53秒490
やった...やったよ,おっかさん (;´д⊂)
ギリギリですが目標だった53秒台前半に入りました。でもタイムそのものよりも,自分なりに納得できる走りを最後にできたのがチョーうれしい。今後に向けて大きな自信になりました。
やはり門限ブッチして走る選択をしたのは間違ってなかった ( ̄ー ̄)。
さあ,次は8月。名阪SLのABコースで開催される第6戦からミドル戦復帰です。
12年前SW20(MR2)で戦ったシーズン,ポイントをとったり入賞したりした(クローズド競技だけどね)のは全てABコースだったというおとーさんにとって相性もゲンもいいコース。とうとう今シーズン前半戦ではポイント圏内に@ちょっと届きませんでしたが,何とか後半戦では得意なコースでポイントゲットを目指したいところです。
えっ?家に帰ってからどうなったかって?
そんなヤボなこと,ききっこなしですよ(笑)。
門限破りの刑罰は×××に○○○で...いてててて。
子供達は「2位」って聞いて「ウオー,すげえ!」と喜んでくれましたがね (*'-')。
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門限破りの代償は
6月12日。
近畿地区ジムカーナ・ミドルシリーズ第4戦の開催日。
場所は姫路セントラルパーク駐車場。
しかしおとーさんが朝4時半に起きて向かった場所は姫路ではなく,舞洲でした。
...姫路に行くべきかどうか,正直悩みました。
姫路のジムカーナは,近畿では珍しく,大きな駐車場にパイロンをたくさん立てて行われる完全なパイロンジムカーナ。路面も独特で,名阪で行われるジムカーナとはいろいろな面で違うらしい。しかし毎年度ミドル戦シリーズのうち2戦はこの姫路戦。おとーさん,見学に行ったことはあるものの,まだ姫路戦を自分で走ったことはありません。
おとーさんは不惑家の家庭内憲法第9条に従って2ヶ月に1回しか走りに行けないため,年間参戦数はどうしても限られてきます。来年度以降もミドル戦を本気で追うとしたら,今のうちに少しでも姫路戦を経験しておくに越したことありません。
しかし姫路に行ってしまうと,公式戦なので1日にたった2本しか本気走行できません。
しかも初めてのコース。初めての本格的パイロンジムカーナ。
絶対に勝ち目はない...いや,優勝するかどうかっていうんじゃなくって,10位に入ってポイントをとれるかどうかのレベルの話よ f(^^;)。
その上,おとーさん,今のところ全くシリーズポイントなし。
今年のシリーズにあと2-3戦出られるとして,さらにそこで,もしも,もしもいいポイントを取れたとしても,どっちにしても年間表彰なんて雲の上の話。
...それなら姫路でたった2本走るより,舞洲でしっかり走り込む方がよっぽどいいや。
...前回のミドル第2戦でつかんだ「いいカンジ」をより確実に身体に叩き込もう。
...ミドル戦と重なっちゃって,参加者少なかったら師匠も困らはるかもしれへんし(実際にはいつもと同じく大盛況でした)。
っつーことで,あえて姫路戦は捨て,同じ日に舞洲で開かれるウチのクラブの練習会,兼クローズド競技「NISHIO Garage Cup VFN Super G 2005」第2戦に参加することに決定!
......
「NISHIO Garage Cup VFN Super G 2005」は,従来の「ドライバーを一皮剥くぞ練習会」にクローズド競技会を併催するもので,午前の練習走行と午後の練習走行の間に競技走行2本と表彰式が行われます。全部同じコースなので,とことんタイムを追求したり,セッティングを煮詰めたりするのに最適。もちろん,サルのようにサイドを引きたい向きには,本コースと別にサイドターン練習用の小さいコースも用意されてるので無問題。
クラブのみんなも姫路に行ってるかと思いきや,結局いつもの面々が舞洲に集まりました。現在ミドル戦シリーズポイント上位をキープしてるU氏は否応なく姫路出張でしたがね(初優勝おめでとうございます!)。
お天気も,2-3日前までは雨の予報だったのが,直前になってあれよあれよと言う間に好転し,ほとんどピーカン。 みんなでわいわい準備をして,午前中の練習走行が始まります。
この会場となっている「舞洲スポーツアイランド・イベント広場」というところは,要は大阪湾の埋立地にある軽飛行機用の滑走路なので,とっても風通しが良い。っつーか,超吹きっさらし状態。だだっ広くて,障害物も何もないし。で,大阪湾を渡る風が常に砂を巻き上げ舗装の表面にまき散らすため,見た目以上に路面のグリップは悪い。
でも,この日は特にひどかった。
この日のコース設定は高速コーナー中心のハイスピードコース。
ところがコース全体のグリップが低いために,FF車は特に強アンダーになってしまい全然踏めねえ。アクセル踏めば踏むほどクルマは外にはらんでいってしまい,コース外に吹っ飛びそうに (;´д⊂)
練習走行1本目。
あまりの強アンダーに目が点になる。な,何ですか,これ。
2本目。 師匠に同乗してもらうが「あり得ないほどのアンダーやなあ」とのコメント。
「ひょっとして前のショックが抜けてるんでしょうか?」と尋ねると「それもあり得るかも」。
ひいいいいいい ((((゜Д゜;))))
一瞬,目の前を万札がヒラヒラ飛んで行くという古典的な幻覚がよぎりましたが。
...でもつい先日峠で残業した時には(まだやってるの),全然いつもと変わりなかったぞ。
3本目。
出走前,周囲の人にいろいろ訊いてみて,やっと事態がつかめてきた。
どうもおとーさん,前回のミドル第2戦以降,やたら踏めばいいと思い込んでるフシがあって,今回のコースでも,進入もコーナリング中もずっとアクセルべた踏みにしてたけど,これがいけないらしい。ショックも,減衰調整はキチンと機能してるし大丈夫っぽい。
っつーことで,コーナー進入を抑え気味に,コーナリング中もハーフスロットルでフロントのグリップを確かめながら曲がるようにして,立ち上がりでしっかり踏む,と。そういう作戦に変えたところ,やっと普通に走れるように。ついでにリアのショックの減衰や空気圧も若干下げて,ややリアの限界を下げる方向で調整。まあ,これでもまだ随所でアンダー出してますが。
練習走行が3本終わったところで休憩時間。
ここで休憩しときゃいいものを,おとーさん,またサイド練習コースでサイドひきまくります。
最初は何台かで代わりばんこに走ってたのですが,みなさん1台1台引き上げていき,最後におとーさんだけが残ります。
さあ,貸し切り状態 ( ̄ー ̄)
一人で延々走ります。
汗かいてぜーぜー息が切れるほどサイド引きまくり。
やはりバカです。このおっさん。
しかし走れば走るほど腕が疲れてきて,ステア回すスピードもサイドを引く力も落ちてターン成功率低下。最後にゃ意地になって連続でコースをぐるぐる回りますが,リアブレーキもフェード気味になって全然リアが回りまへん。
ダメだこりゃあ。まだまだ要修行。
まあ,こんだけサイドターンやってドラシャ壊さなかったのだけが進歩かなあ。
などと言ってるうちに,本番のタイム計測走行(競技走行)が始まります。
...しかし何だかもうこの時点ですでに虚脱状態ですが(笑)。
っつーか,単なる脱水状態かな。汗でドボドボの状態だし。
会場入口の自動販売機までてくてく歩いて行ってスポーツドリンクを何本か買い込み,ぐいぐい飲み干してる間に,走行の順番が回ってきます。
んじゃ,いってきま〜す。
本番走行と言っても,何だか身内ばかりのアットホームな雰囲気の中で進んで行くため,全然緊張しない。いいのかこんなにダラダラしてて,っつーぐらいで(笑)。
結局,本番は2本とも先ほどの抑えた走りで無難なタイムを記録。
しかしこのタイムが何とクラス2位とな!
長い競技人生の中で(実際にはまだ1年半ぐらいだけど --笑--)初めての表彰台。何せこれまで最高でも4位しか経験なかったし。
表彰台から見回す景色は,いつもの景色と同じようで少し違う,何だかキラキラした感じで。ああ,単に太陽の向きが変わってまぶしいだけですか,そーですか,ごめんね。
...でも実は,うれしいのはうれしいけど,何だか今一つ納得行かない。
おとーさんはこの日,ミドル戦本番用のタイヤで本気モードで参戦。タイヤやサスなどの条件ではおとーさんが有利なはずなのに,同じDC2インテグラ仲間,3位の36すぺっくさんや4位の充電パンチさんにほとんど差がないぐらいに詰め寄られてるし。タイムそのものも,2本目でわずかにタイムアップしているものの,練習走行3本目からほとんど同タイムで伸びがないし。
...大した成績も出してないオッサンが贅沢っちゃー贅沢なんでしょうが...
何より「抑えた走り」というのが納得いかん。
もっとミドル第2戦の時のような「踏んで行く」走りじゃないと,これまでと変わらないし。
抑えた走りでせこくタイムを出すぐらいなら姫路行っときゃいいのよ。何しに舞洲来たのか。
おとーさんの競技走行2本のタイムはどちらも55秒ちょい。
同じクラスで優勝されたNさん@白S2000のタイムが54秒台半ば。
昨年度ミドル戦N2クラスチャンピオンの(この日は別クラス)Mさん@DC2も54秒台半ば。
師匠を含む講師陣の先生方がちょっと抑えて走ったタイムが52-53秒台。
よ〜し。
本日の最終的な目標タイムは53秒台前半だ(54秒台の間違いじゃ...)。( ̄ー ̄;)
まあでも,タイムよりも自分の納得の行くような「踏む」走りができるかどうかが優先。
がんがん行くぞおおおおお!
ということで午後の練習走行に入ります。ちょうど午後から雲が広がり陽も翳ってきて,いいカンジ。
練習走行1本目。
リアのショックの減衰をさらに下げて見ます。
この時点でフロントは5段戻し,リアは8段戻し(Sオーリンズ/バネはFr:22kg,R:8Kgね)。
走り方は,ややコーナー進入で早めに向きを変えるように意識。これまでサイドを引かずに回っていたコース最後の小さい定常円でもサイドをちょっと引いて見ます。
→何とか54秒台にタイムアップ。しかしこれだとちょっと進入でオーバーになり過ぎて,かえって修正に手間がかかってしまう感じ。最後のサイドもうまく決まらず。
練習走行2本目。
リアのショックは元に戻します f(^^;)。
むしろ走り方を変えてみよう,っつーことで,進入で思いっきりブレーキを残し無理やり向きを変えちゃう,んでそれをアクセル踏みながら収束させちゃう,と,んなことお前にできるのか?的な大胆な走りで。
→走り始めて3本目のパイロンを思いっきり大胆に踏みました。砕けたパイロンのかけらが宙に舞ってるのがバックミラーで確認できました。す,すいません,師匠 m(_~_)m
しかしその他の部分は思ったよりうまく行き,最後のサイドも何とか効いてくれたおかげでギリギリ53秒台に入る ( ̄ー ̄)。まあ,競技会本番ならパイロンタッチのペナルティで5秒加算・沈没コースですが(汗)。
さあ,あと0.5秒詰めるぞ!
しかしその後の走行は,今一つ攻めきれず54秒台のオンパレード。
あれこれしつこくセッティングを変えるもタイムは上がらず。
合間をぬってサイドターン練習コースにも行きますが,やはりうまく回りません (;´д⊂)。
午後の練習走行も4本目,5本目となり陽も傾いてきます。
もうそろそろ終りかなあ。気の早い人はボチボチ帰り支度にかかってます。
どうも今日は煮え切らないままやなあ...
でもアンダーの強い時の対処法は少し分かったし,午前中と比べれば一応タイムアップしたし,初めて表彰台にも乗れたからいいか...嫁さん,6時半に帰って来いって言ってたし,そろそろおとーさんも帰り支度始めますか...2ヶ月に1回だから7月はもう走りに行けないし,次に本気走りできるのは8月のミドル戦本番だなぁ...
とその時。
「希望者は最後にもう1本走ってもいいです」とのアナウンス。
時計は...この時点でさっさと帰り支度をして早めに会場を出させてもらっても,もう門限には間に合わないかも,っていう時間。
1.もう1本走ってタイムアップにかけるか。
それとも
2.門限を守るべくおとなしく帰り支度を急ぐか。
おとーさんの選択は...
もちろん 走る に決まってるやん (´з`)y-〜
だって,このままじゃー帰れない。
何とか目標タイムに入らないと。
ということで門限はブッチすることにして,もう一度走る準備にかかります。
最後の1本を走るにあたって...
まず,もう一度とことん攻めることを誓います(誰に?)。
ショックの減衰はここまでで一番感触の良かった「フロント:5段戻し,リア:7段戻し」で。
タイヤの圧は,「コース中盤から特にタイヤが苦しくなってるみたい」とのももさんの助言を得て,前後ともさらに0.05ずつ下げよう(Fr:1.95,R:1.80だったかな)。っつーかタイヤもう山がなくなってツルツルなんですが(笑)。
そして師匠の教えをもう一度頭にしっかり叩き込み,常にこれを意識しながら走ることにします(内容は企業秘密ね --笑)。
レーシングスーツを着直して,シューズの紐を締め,バケットに座り,ベルトを締め上げます。
メットをかぶり,グローブをつけながら出走待ちの車の列に加わります。
さあ,何としても行くぞ,53秒台前半!
もう本日11回目の走行ですので,コースは隅々まで頭に入ってます。
どこで攻め,どこで抑えるか。もう一度頭の中で復習しながら。
ドキドキドキドキ...今ごろになってすごい緊張(笑)。
そして,気合入りまくりでスタート!
最初のパイロンスラロームは無難に。あまり攻めてパイロン轢かないにしないと(汗)。
そして高速コーナーが連続するセクションに。
タイヤの圧を少し下げたのが良かったのか,比較的クルマの動きに余裕があります。
師匠の教えを意識しながら...やっとアンダーを出さずに狙ったラインを走れるように。
やはり師の教えは偉大です。
うまくスピードを乗せて裏のストレートに。これまでより早めに3速に入ります。
タイムも上がってる様子。
最後の定常円への進入を意識しながらシケインに進入。
もうタイヤに山がない状態なので結構ハデにロックしましたが,何とかラインは外さずにクリア。
さあ,最後の定常円。
ぐるっと回り込んで...サイド引いて...ゴール!
あわててウインドー開けてタイムに耳を澄ましますが...よく聞き取れません。
自分としては今日の11本の中で最高の出来,っつーか,今の自分にはもうこれ以上の走りはできません,っていうぐらいの快心の走りだったつもりですが...
仕方なくパドックにクルマを停めてからスタート近くのタイム表示を見に走ります(足でね)。
みんながもう最後の走りを終えて帰り支度している中,おとーさん一人で走る走る。
ぜいぜい言いながらのぞき込むノートPCの液晶画面。そして先ほどのタイムは...
53秒490
やった...やったよ,おっかさん (;´д⊂)
ギリギリですが目標だった53秒台前半に入りました。でもタイムそのものよりも,自分なりに納得できる走りを最後にできたのがチョーうれしい。今後に向けて大きな自信になりました。
やはり門限ブッチして走る選択をしたのは間違ってなかった ( ̄ー ̄)。
さあ,次は8月。名阪SLのABコースで開催される第6戦からミドル戦復帰です。
12年前SW20(MR2)で戦ったシーズン,ポイントをとったり入賞したりした(クローズド競技だけどね)のは全てABコースだったというおとーさんにとって相性もゲンもいいコース。とうとう今シーズン前半戦ではポイント圏内に@ちょっと届きませんでしたが,何とか後半戦では得意なコースでポイントゲットを目指したいところです。
えっ?家に帰ってからどうなったかって?
そんなヤボなこと,ききっこなしですよ(笑)。
門限破りの刑罰は×××に○○○で...いてててて。
子供達は「2位」って聞いて「ウオー,すげえ!」と喜んでくれましたがね (*'-')。
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