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ジムカーナ競技の朝


先日の練習会の時の余談ですが。


あれは何本目の走行中でしたか......コース終盤,最後のヘアピンを立ち上がってサイドターンに入る直前のこと。


ステアを右に切り,フルブレーキしながら,むりやりシフトを2速から1速へねじ込んだ時,シフトを握る左のこぶしに何かがゴツンとぶつかりました。


?????


シフトノブの周辺に手にぶつかってくるようなモノは何もないはずです。ギアがゴリっと1速に入った際の手ごたえとは明らかに異質です。間違いなく何かが握りこぶしにぶつかりました。

しかし今はジムカーナ競技の全開走行中。しかもコース最後の270°ターンの直前。いちいち視線をそちらに移して何がぶつかったのか確認してる余裕はありません。


そのままサイドターンに突入......しかしステアの切込みが浅いのと,荷重移動の不足,サイドの効きの不足などからリアのスライドは一瞬で止まってしまい,そのままで回り込むと確実にスポンジバリアに突っ込んでしまう位置であったため,クルマそのものをいったん停めざるを得ませんでした。


ガクンッ!


不惑インテ号はターン旋回半ばの不自然な姿勢のままで急停車します。


......


車内にただよう一瞬の静寂......


するとそこに突然妙な物音が。


チリンチリン

チリンチリンチリンチリンチリン

チリンチリンチリンジリンジリンチリチリチリンジリジリジリン

チリンチリンジリンジリンチリチリチリンジリンジリンジリン



......あまりのことにギアをバックに入れるのを忘れてボーゼン。


お分かりの人にはお分かりでしょう。これQUEENの"Bicycle Race"の中の一節で,自転車のベルが鳴り響くSEの部分ですがな。


そう,競技走行中,電源を切ってたはずのカーステが勝手に鳴り出したんですな。朝,名阪に来るときには確かにQUEENのMDを聴いてました。このMDがちょうどその部分で再生が止まった状態でカーステにそのまま入っていたわけ。


しかし何であんなところで,あんな絶妙のタイミングで鳴り出したのか。バックして切り返し,やっとのことでゴールしてコース外に出たところで,シフトノブ付近に目を向けて驚きました。


カーステが手前に飛び出していらっしゃる......(笑)


振動のためにカーステを裏で留めているネジが抜けたのか,カーステがセンターコンソールの中でフリーの状態になっていて,発進・停車の勢いで出たり入ったりゴトゴト動いてます。これが手に当たった拍子に再生のスイッチが入ってしまったんですな。うーーん,さすがタイプR。カーステの取り付け部分なんて思い切り手抜きですな(笑)。これしきの振動でネジが外れてしまうとは。


このクルマの生みの親であるショップの社長に「ステレオがとれて来ました(笑)」って報告したら,「ああ,ステレオのネジなんか全然チェックしとらんから(笑)」と豪語されてしまいました(笑)

うーーん,さすが競技系ショップの社長。思い切りが違います。競技車にとって,カーステなんざグリコのおまけ以下(笑)。カーオーディオのマニアの方が聞いたら泣くか怒るでしょう。いつかこの社長にナカミチの高級カーオーディオのフルインストールをやらせてみたいと思うのは私だけでしょうか(笑)


不惑インテ号のカーステは今でもまだネジが外れたままです。結局外れたネジが発見できなかったのと,街乗り程度ではカーステは動かないので放置決定(笑)。しかしやはり,峠を攻めに行ったりすると 急発進や急停車をすると若干コンソールから飛び出してきたり,突然ヘンなタイミングで音楽が鳴り出したり(笑)。

まあもともとこのカーステは半分ぶっ壊れていてMDも動いたり止ったりの状態だし,そもそも車内環境自体が音楽鑑賞よりもエンジン音鑑賞に適したクルマなので,一向に気にはしてませんが。やっぱりもうカーステ自体を外してしまおうかな。


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