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バトルをしよう!〜セントラル・ラジチャレ第2戦〜


ジムカーナは,その日のためにたとえ何ヶ月も練習を積み,こつこつ準備をしてきたとしても,走るのは一瞬。しかも走るのは1台ずつで,ライバルと直接対決することはできません。

見方を変えればそれがまたジムカーナの良いところでもあり,魅力でもあるわけですが,元々鈴鹿のF1を見て走りに目覚め,峠の追いかけっこに青春の汗を流していたオッサンにとっては,やっぱりちょっと物足りないものがありました。

その点,サーキットは,イベントにもよりますが,時間的には30分,1時間の単位でイヤになるほど走り回ることができますし,ライバルと一緒に走って直接しのぎを削ることもできます。何より,じっくり考えながら走ることができ,ライバルとも駆け引きの妙があります。

ジムカーナを嫌いになったわけではありませんし,いろいろ事情があってたまたまサーキットに活動の場を移したわけですが,サーキットを走り始めて半年,つくづくこちらの方が今の自分には合ってるなと思います。


...さて早くも前回の開幕戦から2ヶ月が経ち,セントラルサーキットの草レース,セントラル・ラジアルチャレンジ第2戦が7月14日に開催されました。

エントリーのための車両申告書を書いたのは6月下旬。その時点ではまだ梅雨も明けておらず,当日のお天気がどうなるかはさっぱり分かりませんでした。梅雨の末期の豪雨かもしれないし,もう梅雨が明けたカンカン照りの真夏日になるかもしれない。ということで車両申告書の使用タイヤの欄にはクムホのV700とTOYOのR1R,両方を記載しときました。

もちろんV700はドライ用。熱がしっかり入ればSタイヤに負けないぐらいのグリップを発揮するタイヤです。前回のラジチャレ開幕戦でも威力を発揮してくれました。

しかし溝が浅いこともあって,ウェットに強いタイヤではありません。しかもおとーさんのガレージにあるV700は5月のラジチャレで使った,5部山程度のモノ。ウェットのレースで使うには...ちょっと不安が大きい。



※これがクムホV700。新品でも溝が浅い!


一方R1Rはこれまでずっとジムカーナで愛用してきたタイヤ。熱が入らなくてもかなりのグリップを持っており,熱ダレは早いもののウェットや低温には滅法強いタイヤです。こちらも岡国のMFCTで使ったタイヤですがまだ7-8部は山が残ってます。ウェットなら明らかにこちらが有利。



※おなじみTOYO R1R。独特のトレッドパターンでとコンパウンドで抜群のウェット性能を誇る


車両申告書には両方のタイヤを書いたのですが,どちらのタイヤを使うかは当日朝の車検の時点までに決めないといけません。車検の際に「本日の使用タイヤ」ということでマーキングされ,バーストなどの事情がない限りそれ以降タイヤの変更は認められません。

ただ,決勝レースは日も傾いた夕方4時ごろになりますので,朝の車検の時点で午後のお天気をしっかり読んでタイヤを選択しないといけないわけ。ジムカーナの時は晴れでも雨でもR1R一択,セッティング変更だけで対応できたのでこんなに悩まなくても良かったのにね。


決勝レースはどんなお天気になるのか。
当日はどちらのタイヤを履いて行くか。
両方とも持ち込むか。

勝負を決する重要事項。

レース直前は毎日天気予報とにらめっこですよ。1日に何回も何回も天気予報をチェックします。

しかし。

週間予報を見ていると,最初は晴れマークだったのが2-3日前には曇りマークになり,最終的には「晴れ一時雨」みたいなややこしい予報になっちゃった。晴れか雨かどっちかにしてくれっちゅうねん。


とうとう前日になりましたが,予報は「晴れ一時雨」。夕方のお天気は全く読めません。

仕方なく天気図まで見てよーく考えます。

太平洋高気圧の張り出し具合と梅雨前線の位置,風向き,それにこの1-2日の現地のお天気を加味して...夜のうちは弱い雨,朝にはいったん晴れて,午後からまた雨,と予想。いや,最終的にはいつも利用してるウェザーニュースの予報をかなり参考にさせていただきました(笑)。

したがって,結論として

夕方の決勝レースはウェットになるだろう

という予想でデミ助にはR1Rを履かせました。午前中のフリー走行は苦戦するでしょうが,レースは決勝の結果が全て。午後からウェットになれば午前中のタイムなんて何の意味もない。

ただ念のためV700を積んで行こうかなと最後まで悩みましたが...ヘンに迷う元になると考え,最終的にはガレージに置いたままで家を出ました。R1Rとは長い付き合いです。どんな状況になっても何とか騙し騙し走り切ることはできるでしょう。自分自身の天気予報とR1Rを信じよう。


・・・・・・

現地には6時半に到着。うわー,さすがに天気予報が微妙なだけに前回以上の台数が既に並んでます。どこに並んだらいいのか分からず,とりあえず前を走ってたシビックさんについて行きます。

7時きっかりにゲートイン。まだいくつかパドックが空いてる...と思って近づくと既にタイヤが置いてあったりイスが置いてあったりで,誰かが場所取りしてしまってるよう。こういうのはジムカーナの世界ではありませんでしたね。

そりゃないよ...結局また青空パドックかよ,雨降るっていうのにさ。ちょうど同じクラブのリーゼントくんがパドックを探してウロウロしてるのと出会い,2人でぶつくさボヤきながらも仲良く2台並べて青空パドックを設置しました。



今回ストリートコンパクトクラスは4台のエントリー。しかも前回エントリーされてた方は誰もおられません。ちょっと寂しいなあ...と思ってたら,どこかのショップのデモカーのようなカッコいいコペンに乗ってる長身でイケメンのおにーさんが,向こうからわざわざ話しかけて来て下さいました。同じクラスにエントリーされているらしい。

いろいろ話をしていると,かなりここを走り込んでおられるよう。ベストラップはちょうどおとーさんと同じぐらい(1分40秒)とおっしゃってられたけど本当かな?? でも本当に気さくでナイスガイなおにーさんでした。


彼はタイヤに定番のV700を選んでおり,おとーさんとは逆にウェットになることは考えてないよう。おとーさんがV700を家に置いてきたことを話すと「それは冒険ですね〜」と言われました。

確かに,朝一番こそ曇っていたものの,陽が高くなってくると青空が広がってカンカン照り,路面はみるみる乾いて完全ドライ...この時点では彼の言う通り,ウェット用のタイヤしか持ってきてないことは「賭け」でした。


車検でタイヤにマーキングしてもらい,ブリーフィングを受け,さあぼちぼち午前のフリー走行が始まります。

A組,B組が走り終わるのを待って,さあいよいよC組の出番。しかし案の定,かなりの苦戦。

R1Rを労わりながらもある程度は攻め込みますが,前回のベストの2秒落ちがやっと。空気圧を変えたりショックの番手を変えたりしますが,どうもタイヤのグリップをうまく使えてません。何せ路面が悪いので,タイヤが変わるとスプリングから変えないとセッティングが合わないのかな。

コペンのおにーさんはこの気温でも1分40秒台を出されており,やっぱりベストが「1分40秒ぐらい」ってことはないだろうと判明(笑)。冬場ならもう2-3秒速いでしょう。もちろん彼がクラストップでおとーさんが2秒落ちのクラス2番手。


※午前のフリー走行の車載


なんの,フリー走行のタイムなんて関係ない,レースはあくまで本戦の結果,雨さえ降ってくればこっちのもの...と言いつつお昼を回っても一向に雨が降ってくる気配はありません。っつーか,暑くって暑くって,陽向には立ってられないぐらいの真夏の陽射しが照り付けてきます。

だんだん不安になってきます。本当に雨は降ってくるのかな...こんなカンカン照りから本当に数時間以内で雨になるのかな...自分の予想ではお昼ごろにはだいぶ雲が広がってるはずだったんだけどな。

確かに,はるか彼方の空には怪しげな入道雲が沸き立ってます。こっち来い。雲よ,こっち来い。カミナリ様,こっちおいで〜



しかし無情にも全くの青空の下,最初のクラスの予選セッションが始まります。どうも予選セッションまでには雨が降りそうにはありません。予選はドライで決定ですね。

午前のフリー走行ではトップのコペン君と2秒の差があり,その間に他車が3台入ってます。決勝で雨が降るにしても降らないにしても,とにかくこの差をもう少し詰めないと勝ち目はありません。

仮に決勝がウェットになったとしても相手はかなりのレース経験者。タイヤで少々こちらにアドバンテージがあっても,彼が前に出て完璧にブロックすれば,レース経験の少ないおとーさんが抜いて前に出るのはかなり難しいでしょう。まして間に他車が挟まっていれば,彼の前に出られる可能性はどんどん低くなります。苦しい戦いですが,とにかく彼のグリッドに近づくことがこの予選セッションの絶対課題です。

ただ,そんなことを考えてるうちに雲行きが徐々に怪しくなってきました。頭の上の青空に雲が1枚かぶり2枚重なり,いつの間にか日は陰り,涼しい風も吹いてきました。来た,来た,来たぞ! 降ってくるぞ。よし! 全力で予選セッションだ!


しかしどうも午前のフリー走行と比べて路面状況がさらに悪くなっており,部分的にオイルの出ているところもあって,かなり攻め込んでいるにもかかわらずタイムは意外に伸びません。フリー走行から1秒落ちの1分43秒台がやっと。

うーん,困ったな...別に乗り方を変えたわけでもないし,セッティングも変えてないんだけどな。
いや,待てよ。ということはおそらく自分だけじゃなくライバルもタイムは伸びてないはず。逆にこれはチャンスかも。


いったんピットインし,タイヤとエンジンを冷やします。この時,空を見上げて思わずニヤリとしました。空は暗く騒いでおり,間違いなく降ってきます。もうすぐ,降ってきます。

タイヤのエア圧を確認してもう一度コースインします。予選セッションの残り時間は6-7分というところ。集中力を高めてアタックに入ります。さあ行け! デミ助!

後からトンデモないスピードで走ってくるシビックにインを譲りながらのタイムでしたが,やっとこさ午前のフリー走行のベストとほぼ同じタイムが出ました。そして次の瞬間パラパラと雨が降り出し,見る間に本降りになってきます。もう1ラップぐらい走れそうでしたが,無理をせずピットに引き上げます。その頃にはもう雨はざーざー降りになっており,雷鳴もとどろき始めてました。


・・・・・・

確かに雨降って欲しかったけど,別にここまで激しく降らなくってもいいんじゃないの? と言いたくなるほどの激しい雷雨。競技は1時間以上中断。決勝レースは行われるのかどうか...コペン君は「もうここで終了にしましょう(笑)」なんて言ってますが,そうは行くかいな!(笑)

結局,雨が止んで雷鳴が遠くなるまで待ちに待って,Cグループの決勝レースは夕方6時前の出走となりました。



※決勝前のパドック風景。怪しげな空模様


予選セッションで最後まで必死にがんばった甲斐があり,決勝のグリッドは,24番グリッドのコペン君の1つ後,25番グリッドをゲット。よーし! 彼の様子をじっくりうかがいながらスタートできる最高の位置です。

彼の愛車はエアロなどで重くなってるとはいえ元が軽自動車ですから軽い。しかもチラっと見たところかなり幅のあるV700を履いてる。さらに,雨は上がったとはいえまだまだウェット路面。タイヤの面圧を考えると,おそらくスタートでトラクションはかかりにくいでしょう。

一方,パワーは約120psで同じぐらいだけどデミ助は100kg以上重い。しかもこのウェット路面にタイヤはR1R。トラクション面ではこちらの方がかなり有利。

とにかくスタートダッシュをしっかり決め,1コーナーで彼の前にいること,できれば間に1-2台挟まった状態になること,これがスタートでの課題。


フォーメーションラップ中も,ウェービングしてタイヤを温めるライバルを尻目におとーさんはおとなしく走ります。こちらは無理にタイヤを温める必要はありません。そのまま静かに25番グリッドにつきます。できれば目の前のEG6を外側からかわして前に出たいため,わずかに外側に向けて角度をつけてデミ助を停めます。

前回はスタートダッシュで失敗して目の前のライバルをとらえ損ねました。今回は同じ失敗を絶対にすまい。プレッシャーで心臓がドキドキ高鳴ってきます。


サーキットのシグナル設備はまだ故障中とのことで今回もスタートはフラッグ方式。

ドキドキドキドキ,心臓の鼓動が静まり返ったデミ助の車内に響き渡ります。





スターターが日の丸を掲げたところで回転数を上げ始め,振り下ろされたジャストのタイミングで3000rpmでクラッチミート!

わずかなホイールスピンを残してデミ助はするするっとスタート。よし! スタート成功!

目の前のEG6が出遅れているのを外側から難なくかわし,右側にいるコペン君の速度が乗らないのを確認しながら,さらのその前のグリッドのCR-Xに並ぶところまでジャンプアップ。そのままストレート外側を加速していきます。


しかしさすがにCR-Xの前に出ることは難しく,CR-Xがすーっと先に出たところでもう1コーナーが近づいてきます。このまま一番アウトにいるとコーナーの内側で何かあった時に間違いなく外にすっ飛ばされますので少しインにポジションを寄せます。

この時ミラーで後をチラっと確認してギョッとしました。コペン君がすぐ後にいます。しかもイン側に。

もっとインに入ってラインを締めようかと一瞬迷いましたが,目の前にはCR-X,ロドスタ,EKシビックなどがダンゴ状態になっており,それぞれがどのくらいのタイミングでブレーキングを始めるか分からない。ここで無理やりインに入るのはリスクが高過ぎる。仕方なくインを1台分開けたままでブレーキング,1コーナーに入ります。


しかし,当然ながら軽いコペン君がこれを見逃すはずもない。この空いたスペースに果敢に飛び込んで来ます。うっ!やっぱり来るか!

1コーナーの途中で右後を目視で振り返るとコペン君がデミ助の右リアフェンダーあたりに食らいついてるのが見えます。一瞬のことですがどーっと冷や汗が吹き出します。

しかし彼は狭いスペースに飛び込むためにかなり減速を強いられ,またインベタの苦しいラインに乗っている。しかもこのコーナーの一番内側には放射線状の筋があり一瞬クルマが跳ねます。2コーナーに向けて十分な加速はできません。

こちらはライン的に有利な位置にいるため旋回速度を保ちながらスロットルを踏み込んで行くことができます。1-2コーナーの繋ぎの短い区間,2台絡んで旋回しながらもデミ助の方がジリジリと先に出ます。

2コーナーに入るところで何とかデミ助の車体が先に出ため,インを強力に意識しながら,コペン君の頭を押さえた形で2コーナーを立ち上がります。ふうっ! ここで一呼吸。


緩い3コーナーを抜けてバックストレートを必死で駆け抜けますが,ミラーを見るとコペン君はまだまだすぐ後にいます。くうーっ! まだか。まだ振り切れんか。

車体が軽い分,ブレーキングは彼の方が有利。4コーナーへはセオリー通りしっかりインを締めたブロックラインで入ります。すると今度はコペン君,レイトブレーキングですーっとコーナーのアウトに回りデミ助の左後から攻めてきます。

ぐるっと回り込んだ複合の5コーナーのインは何とかこちらが取りましたが,明らかに彼の方が旋回速度が速く,6コーナーまでの短い立ち上り区間で一瞬先行を許します。

敵ながら天晴!
見事なレーシングスピリット!
溝の減ったV700でウェット路面でこの走り!
お前凄いよ! おっちゃん痺れるわ! 文通しませんか!?


このまま6コーナーでインを取られて終わり...かと思いきやまだ天はオッサンを見捨てていませんでした。

直角の6コーナーを全く横並びで立ち上がり,S字になっている7コーナーのインを奪うべくさあ猛烈ダッシュしようとしていた2台の目の前に,前の集団から遅れてきた黒いロドスタさんが現れました。

このロドスタさんが7コーナーに向けてアウトに寄ったところでおとーさんはインに飛び込み,多少苦しいラインながら内側をすり抜けます。一方,コペン君は出口を塞がれる形になり前に出られません。

よし前に出たぞ! しかも間に1台入った。今だ! 逃げろ!

ヘアピンを立ち上がって左コーナーを一気に下り,立体交差をくぐって束の間のフルスロットル。とにかく逃げます。後を振り返る間もなく必死で逃げます。

最終コーナーでは前で競り合うシビックとCR-Xに追いつきそうになりながら,それでもとにかく前へ前へ。逃げろ,逃げろ!


ホームストレートに折り返してやっとミラーを振り返るとすぐ後には誰もいません。しかしここでホッと一息入れるわけにはいきません。完全にウェットだと思っていた路面は意外にラインドライに近く,V700でもそれなりにグリップするみたい。タイヤが温まったコペン君がまたジリジリと差を詰めてくる可能性は大。

さあ,間違いなくここがこのレースの勝負どころ。ここからの2-3ラップで彼から逃げ切れるか,それとも差を詰められて再び近接バトルに持ち込まれるか。

何度も何度も後を振り返りながら,気を抜かず必死で走り続けます。


2-3ラップするうちにシビック軍団はどんどん前に行ってしまい,後もミラーで見る限りストレート2/3ぐらい差が開いてます。前後に誰もいない単独走行です。しかしハッと気が付いたらコペン君がすぐ後に貼り付いてる...ずっとそんな不安に背中を蹴飛ばされながら必死で前を急ぎます。

5-6周目でしょうか,前でバトルをしていたシビックの一台が4-5コーナーでスピンしているのを追い抜き総合順位をさらに一つ上げます。それでもまだ不安は消えません。逃げなきゃ,もっと逃げなきゃ。

しかし7周目の途中,真っ暗な空からまたポツリポツリ雨が降ってきました。徐々に雨脚は強まり,ラインドライになっていた路面がまたしっぽり濡れていきます。


そして8周目,完全にウェットになったバックストレートで見渡す限り後に誰もいないことを確認して初めてコペン君から逃げ切れたことを確信しました。こちらがスピンでもしない限りもう追いついてこないでしょう。初めて安全策をとって少しペースを落とします。

その後,先頭のシビック2台に周回遅れにされたため9周目でチェッカーを受けます。


勝った (´Д⊂


草レース2戦目ですが,初優勝です。

「賭け」に近かったタイヤの選択,予選での奮闘,スタートダッシュを決められたこと,最初のラップの熾烈なバトルを何とかかわしたこと,その後の単独走行でも気を抜かずしっかり逃げたこと...全てが狙い通りに決まりました。

終わってみると25番グリッドからスタートして6台を抜き総合19位でフィニッシュ。ストリートコンパクトクラスでは2位のコペン君に30秒近い差をつけて堂々のクラス優勝です。


ただ,スタート直後の2コーナーで若干ブロック気味になってしまったことがどうしても気になってたので,ゴール後すぐにコペン君のところに謝りに行きました。すると彼曰く,

「いや,全然大丈夫っすよ,ちゃんと前開いてましたから。それより,こういうバトルをやりたいから,僕,走ってるんですよ。」

そう言ってくれました。ええ奴っちゃ〜,何ちゅうナイスガイや君は〜,やっぱり文通しましょう。


・・・・・・



※やっと雨が上がった空に上弦のお月様が

表彰式はもう夜になってから。

2位のコペン君とがっちり握手をして表彰台のてっぺんに立ちました。


時間が遅いためインタビューはありませんでしたが,楯以外に箱入りカップめん,ティッシュ,ブレーキフルードその他,持ち切れないほどのいろいろな賞品をいただきました。

ただ,今回賞品よりも大きかったのが,初めて「バトル」をして勝ったこと。前回の開幕戦ではバトルにも何にもならなかったしね。


いろいろなものを見て,聴いて,感じて,そしてじっくり考える。これもバトルのうち。

多くの新しい仲間といろんな話をする中で情報をやりとりする,駆け引きする,これもバトルのうち。

空を見上げ,空気の湿り気を嗅ぎ,天気図を見て考える。これもバトルのうち。

そして走り出してしまってからも,ひたすら前を見て突っ走るのではなく,周囲のクルマの動き,そしてライバルのクルマの動きや意図を感じ,考えて走る。これがバトル。


まだまだ初心者ですが,やっと今回バトル道の入り口に立てた気がします。


今回,残念だったのは,カメラのバッテリー切れで決勝レースの車載動画がフォーメーションラップ途中で終わってたこと。むあああああ,残念。せっかく最高のバトルやったのに。

自分の勉強のためにもちゃんと長時間の車載が撮れるような準備を整えておかないといけませんね。「ごぷろ」とか,買ってみようかな。


もう一つ残念だったのは,同じクラブのリーゼントくんのロドスタが決勝レース中にミッショントラブルで動けなくなってしまったこと。5速が入らないまま何とか最後まで走り切ったけど,レース終了後にミッションも終了してしまったらしい。

サーキット前の駐車場まで黒兄が積車で来てくれるとのことで,そこまで一緒にいてあげたかったけど,嫁さんのご機嫌を考えるとこれ以上帰りが遅くなるのはあまりにも高リスク(汗)。冷たい缶コーヒー1本を自分の身代わりとして彼に渡し,サーキット前の駐車場を後にしました。ごめんよ,リーゼントくん。


さあ,レースは終わり,またお仕事が忙しい日常生活が戻って来ます。

次は9月のラジチャレ第3戦。8月はどこにも走りに行かずしっかりデミ助をメンテしてやる予定です。

1500cc以下のコンパクトカー乗りのみなさん,一緒に「バトル」しませんか?



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