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2005年 > 12月10日
愛の嵐 (その2)〜VFN・ドライバーを一皮剥くぞ練習会〜
で,翌朝。
2005年最後の練習会を祝うがごとくキレイに澄み渡った空...のはずが,実際には,二日酔いの胃袋を象徴するがごとくのどよよ〜んとした重い空から,しとしと雨がそぼろ降り,すでに路面をしっとり濡らしております。
おえええええええええ〜,っと本当なら悶絶する場面ですが,まあこの日が雨というのはみんな天気予報で覚悟してたことなので誰も悶絶はしてません。セキ止め薬のむの忘れて一晩中セキで悶絶した人は若干1名いたようですが。
ま,そんな人は放っておいて練習会はサクサクと始まります。
雨なんか全く関係なくスタッフはみなテキパキ動いておられて,昨夜飲んだくれてたはずのメンバーも別人のようにキビキビ動いてます。おとーさんがちょっと遅れて会場に行くと,もうすっかりセッティングはできていて,悶絶オヤジの出番なんかなし。
仕方なく自分の車に戻り雨用のセッティングを始めます。
今回の練習会の課題は,「雨」ということで,
@ 雨用のセッティングを自分でいろいろ試してみること
A ウェット路面の走り方をいろいろ試してみること
B 師匠に指摘されたブレーキングの欠点を修正すべくブレーキングを意識して走ること
C とにかくサイドターン(笑)
でした。
12年前のシーズンは本当に雨の多いシーズンで,練習会も公式戦もほとんどウェットがらみの状態でしたが,2005年のシーズンはなぜかウェットを走る機会がこれまで全くなく,一度ウェット路面でいろいろ試してみたいと思っていたので,ちょうどいい機会です。
ということで,最初はフロントに16インチの通勤用タイヤ(最近は通勤にも16インチを履くようにしました)を履いたままで,エアのみ前後ともぐっと低めにして走り出します。少なくとも12年前のシーズンには,これが定番のやり方だったもん。クルマは違うけどね(SW20)。
因みに路面はほぼフルウェット。ショックの番手はわざと普段と同じ基準値で。
タイム計測コースを走り出しますが,タイヤがさっぱり食いません。走り出しからホイールスピンしまくり,ブレーキングでスピンし,Gの切り替えでスピンし,ちっとも前に進みません (;´д⊂)
要するに雨の時の走り方が全く分かってない。
セッティングのはるか以前の問題ですが,何か?
それでもとりあえず「いろいろ試してみる」ために,第2ヒートはとっておきのウェット用15インチタイヤをフロントに履かせて走り出します。フロントのエア圧は今度は超高めに。路面はさっきよりもさらにハードウェット。それでもショックの番手は変えずにがんばります。
でもこれも結局,リアの限界の低さと乗り手の腕の低さが足を引っ張って,フロントのグリップが少々良くなったぐらいではどうにもなりません。
まあこんな状態でタイムを気にしても仕方ないんですが,当然タイムもボロボロで (;´д⊂)
隣にクルマを停めておられた,よく練習会で一緒になるミラージュのYさん,「今日始めてSタイヤを履きました」なんて言ってたけど速い速い(汗)。おとーさん,全然負けてます。もちろん,この日たまたま参加されていた地区戦上位常連OさんのDC2,前回のミドルで活躍されていた「縁石番長」さんのDC2にも当然勝てない。
昔SWに乗ってた時はウェット路面が得意で,AMのウェット路面では2番時計,3番時計を記録するもPMドライになると面白いように底辺に沈む,というドラマを何回か演じて,一部で「雨の○○(本名)」と恐れられてバカにされていたおとーさんなんですが...久々のウェット,全然乗れてねえ。
お昼近く。悪戦苦闘している間に雨は小降りになり,路面から少しずつ水が引いていきます。
問題はフロントタイヤのセッティングではなく腕にあり,現状でセッティングをあれこれいじっても全く意味がないとやっと悟ったおとーさん,タイヤの無駄使いを避けるためにもタイヤをドライタイヤに戻し,(ドライ用の)基準セッティングでひたすら走り込むことにします。
路面がハーフウェットぐらいまで乾いてくると,おとーさんのタイムもやっと少し上がり始めます。順位的にもタイム的にも前述の「縁石番長」さんにロックオンの位置。ミラージュのYさんのタイムも何とか上回ることができましたが,Yさんはこの頃には海側のコースをメインに走っておられたので,実際にはやっぱり勝ててない可能性は大。他にもタイムアタックのコースをほとんど走ってない方がいらっしゃるので本当はもっと速い方がぞろぞろおられるかもしれません。地区戦上位の猛者Oさんや師匠のDC2には,当然ながら2-3秒以上の大差がついてます。
結局,ダメダ〜メね f(^-^;)
そして午後になり再び雨が降ってくると...またスピン地獄ですよ(笑)。
ホント,もう5本走ってそのうち4本はスピンするっていう。ほとんどタイムなんか残りません。
声をかけるタイミングをうまくつかめず,残念ながら今回は誰にも同乗走行してもらえなかったんですが,外から見ていただいたアドバイザーの先生方からは,「低速コーナーでがんばり過ぎてブレーキもアクセルオンもタイミングがズレてしまっている」というご指摘をいただきました。いや確かに,昨日の師匠のお言葉を受けて,ブレーキングのタイミングをいろいろ変えて試してたんですが,こんな雨の中でブレーキングのタイミングを詰めようったって,やっぱりムリよね...
自分自身でも,高速コーナーでのGの切り替えが雑で,ウェットにもかかわらずGを残したままでブレーキングやアクセルオンするためにハデにスピンするということに気がつきましたが...なかなか修正できまへん。よく見ていると,師匠を始め速い人はこのあたりが非常にスムース。
ドライだと少々雑な運転でも「あぐれっしぶ」ということで何とか走れてるけど,路面の違いで運転を切り替えることができてません。ウェットだと欠点が隠せないんですねえ。SWの時は「怖くて踏めない」クルマだったから,この欠点が出なかったんでしょうか...
何だかだんだん暗くなって行くおとーさんの気持ちに合わせるかのように,空はますます暗くなり,にわかに雨脚が強まったかと思うと小粒の雹(ひょう)がバラバラ降ってくるわ,雷鳴がゴロゴロ言い出したかと思うと対岸のあたりにバンバン落雷し始めるわ,風はびゅーびゅー吹いてくるわ...何かものすごい荒天になってきました。ほとんどもう「嵐」。
おとーさんも,もうヤケクソの心境になってきて,やたらサイドターン練習コースでサイドばっかり引いてたんですが,出走待ちで並んでる時に,こんな嵐の中でも傘をさして寒さに震えながらコース脇でビデオを撮ってる女性がいるのに気がつきました...
そう,U氏の奥さんでした。
もちろんその構えるビデオの先ではU氏のインプレッサが華麗にコースを舞っています。
その時,気がつきました...
そうか。これは「愛」なんだな。
「愛」があるからこそ,ダンナが毎週走りに行ってても許してあげられる。
「愛」があるからこそ,こんな何もない殺風景な所でも応援に来てあげられる。
「愛」があるからこそ,こんな嵐の中でもダンナの走行ビデオを撮ってあげられる。
「愛」,「愛」,「愛」...
現にその後奥様に直撃インタビューしてみたところ,「ダンナさんが走ってるのを見てて面白いですか?」というおとーさんの質問には「...う〜ん...」と微妙な表情をされたものの,「でも主人が表彰台に立って嬉しそうにしているのを見ると私も嬉しくなります」とのこと。
そーですか。
ウチの嫁さんならどうなるか。
おとーさんが表彰台に立ってニヤニヤうれしそうにしてたら,
「そんなとこ上ってニヤけてるヒマあったら,2階のベランダ上って洗濯モン取り込んで来い,アフォ!」
ですよ,間違いなく。
オマケで頭一発はたかれるかもしれません。
なんつってもアフォ!ですよアフォ! 「河内の嫁さんの歌」でも歌ったるかい。
...まあ,それ以前に表彰台立てませんからいいんですけどね。トホホ...(;´д⊂)
...ということで,舞洲に愛の嵐が吹き荒れる中,今年最後の練習会はお開きを迎えました。撤収を始めようとしている時に,とんでもない突風が吹き,さらに天気は大荒れの模様。飛んで行きそうになるテントをみんなで必死に押さえるという一幕もありましたが,どうにか無事帰路につくことができました。
しかし,撤収でびしょびしょになった身体は何だか熱っぽいカンジで,頭もちょっとイタタタタ。カゼがぶり返し気味っすね。やっぱ病み上がりにこの嵐の中での練習会はきつかったか。
やっとのことで家にたどり着いたおとーさんを迎えるのは...
そう...my嫁さんの愛のお言葉...
「何グズグズしとったんじゃヴォケ! 早う帰ってこんかい!
さっさと風呂洗って,子供ら風呂に入れてや! アフォ!」
でした。
ああ,何という愛にあふれたお言葉でしょう。おとーさんの脳裏に一瞬浮かんだのはU氏の奥さんが雨の中傘をさしてじっとダンナのビデオをとっている姿でした。
...しまった!爪の垢もらうの忘れてた f(^-^;)
仕方なくおとーさん,濡れた身体を乾かす間もなく,濡れた荷物を干す間もなく,一人またびしょびしょ濡れながら風呂洗いを敢行するわけです。
そこにあるものは...そう「愛」です。
10CCの名曲に「愛ゆえに」というのがありましたが...関係ないか。
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愛の嵐 (その2)〜VFN・ドライバーを一皮剥くぞ練習会〜
で,翌朝。
2005年最後の練習会を祝うがごとくキレイに澄み渡った空...のはずが,実際には,二日酔いの胃袋を象徴するがごとくのどよよ〜んとした重い空から,しとしと雨がそぼろ降り,すでに路面をしっとり濡らしております。
おえええええええええ〜,っと本当なら悶絶する場面ですが,まあこの日が雨というのはみんな天気予報で覚悟してたことなので誰も悶絶はしてません。セキ止め薬のむの忘れて一晩中セキで悶絶した人は若干1名いたようですが。
ま,そんな人は放っておいて練習会はサクサクと始まります。
雨なんか全く関係なくスタッフはみなテキパキ動いておられて,昨夜飲んだくれてたはずのメンバーも別人のようにキビキビ動いてます。おとーさんがちょっと遅れて会場に行くと,もうすっかりセッティングはできていて,悶絶オヤジの出番なんかなし。
仕方なく自分の車に戻り雨用のセッティングを始めます。
今回の練習会の課題は,「雨」ということで,
@ 雨用のセッティングを自分でいろいろ試してみること
A ウェット路面の走り方をいろいろ試してみること
B 師匠に指摘されたブレーキングの欠点を修正すべくブレーキングを意識して走ること
C とにかくサイドターン(笑)
でした。
12年前のシーズンは本当に雨の多いシーズンで,練習会も公式戦もほとんどウェットがらみの状態でしたが,2005年のシーズンはなぜかウェットを走る機会がこれまで全くなく,一度ウェット路面でいろいろ試してみたいと思っていたので,ちょうどいい機会です。
ということで,最初はフロントに16インチの通勤用タイヤ(最近は通勤にも16インチを履くようにしました)を履いたままで,エアのみ前後ともぐっと低めにして走り出します。少なくとも12年前のシーズンには,これが定番のやり方だったもん。クルマは違うけどね(SW20)。
因みに路面はほぼフルウェット。ショックの番手はわざと普段と同じ基準値で。
タイム計測コースを走り出しますが,タイヤがさっぱり食いません。走り出しからホイールスピンしまくり,ブレーキングでスピンし,Gの切り替えでスピンし,ちっとも前に進みません (;´д⊂)
要するに雨の時の走り方が全く分かってない。
セッティングのはるか以前の問題ですが,何か?
それでもとりあえず「いろいろ試してみる」ために,第2ヒートはとっておきのウェット用15インチタイヤをフロントに履かせて走り出します。フロントのエア圧は今度は超高めに。路面はさっきよりもさらにハードウェット。それでもショックの番手は変えずにがんばります。
でもこれも結局,リアの限界の低さと乗り手の腕の低さが足を引っ張って,フロントのグリップが少々良くなったぐらいではどうにもなりません。
まあこんな状態でタイムを気にしても仕方ないんですが,当然タイムもボロボロで (;´д⊂)
隣にクルマを停めておられた,よく練習会で一緒になるミラージュのYさん,「今日始めてSタイヤを履きました」なんて言ってたけど速い速い(汗)。おとーさん,全然負けてます。もちろん,この日たまたま参加されていた地区戦上位常連OさんのDC2,前回のミドルで活躍されていた「縁石番長」さんのDC2にも当然勝てない。
昔SWに乗ってた時はウェット路面が得意で,AMのウェット路面では2番時計,3番時計を記録するもPMドライになると面白いように底辺に沈む,というドラマを何回か演じて,一部で「雨の○○(本名)」と
お昼近く。悪戦苦闘している間に雨は小降りになり,路面から少しずつ水が引いていきます。
問題はフロントタイヤのセッティングではなく腕にあり,現状でセッティングをあれこれいじっても全く意味がないとやっと悟ったおとーさん,タイヤの無駄使いを避けるためにもタイヤをドライタイヤに戻し,(ドライ用の)基準セッティングでひたすら走り込むことにします。
路面がハーフウェットぐらいまで乾いてくると,おとーさんのタイムもやっと少し上がり始めます。順位的にもタイム的にも前述の「縁石番長」さんにロックオンの位置。ミラージュのYさんのタイムも何とか上回ることができましたが,Yさんはこの頃には海側のコースをメインに走っておられたので,実際にはやっぱり勝ててない可能性は大。他にもタイムアタックのコースをほとんど走ってない方がいらっしゃるので本当はもっと速い方がぞろぞろおられるかもしれません。地区戦上位の猛者Oさんや師匠のDC2には,当然ながら2-3秒以上の大差がついてます。
結局,ダメダ〜メね f(^-^;)
そして午後になり再び雨が降ってくると...またスピン地獄ですよ(笑)。
ホント,もう5本走ってそのうち4本はスピンするっていう。ほとんどタイムなんか残りません。
声をかけるタイミングをうまくつかめず,残念ながら今回は誰にも同乗走行してもらえなかったんですが,外から見ていただいたアドバイザーの先生方からは,「低速コーナーでがんばり過ぎてブレーキもアクセルオンもタイミングがズレてしまっている」というご指摘をいただきました。いや確かに,昨日の師匠のお言葉を受けて,ブレーキングのタイミングをいろいろ変えて試してたんですが,こんな雨の中でブレーキングのタイミングを詰めようったって,やっぱりムリよね...
自分自身でも,高速コーナーでのGの切り替えが雑で,ウェットにもかかわらずGを残したままでブレーキングやアクセルオンするためにハデにスピンするということに気がつきましたが...なかなか修正できまへん。よく見ていると,師匠を始め速い人はこのあたりが非常にスムース。
ドライだと少々雑な運転でも「あぐれっしぶ」ということで何とか走れてるけど,路面の違いで運転を切り替えることができてません。ウェットだと欠点が隠せないんですねえ。SWの時は「怖くて踏めない」クルマだったから,この欠点が出なかったんでしょうか...
何だかだんだん暗くなって行くおとーさんの気持ちに合わせるかのように,空はますます暗くなり,にわかに雨脚が強まったかと思うと小粒の雹(ひょう)がバラバラ降ってくるわ,雷鳴がゴロゴロ言い出したかと思うと対岸のあたりにバンバン落雷し始めるわ,風はびゅーびゅー吹いてくるわ...何かものすごい荒天になってきました。ほとんどもう「嵐」。
おとーさんも,もうヤケクソの心境になってきて,やたらサイドターン練習コースでサイドばっかり引いてたんですが,出走待ちで並んでる時に,こんな嵐の中でも傘をさして寒さに震えながらコース脇でビデオを撮ってる女性がいるのに気がつきました...
そう,U氏の奥さんでした。
もちろんその構えるビデオの先ではU氏のインプレッサが華麗にコースを舞っています。
その時,気がつきました...
そうか。これは「愛」なんだな。
「愛」があるからこそ,ダンナが毎週走りに行ってても許してあげられる。
「愛」があるからこそ,こんな何もない殺風景な所でも応援に来てあげられる。
「愛」があるからこそ,こんな嵐の中でもダンナの走行ビデオを撮ってあげられる。
「愛」,「愛」,「愛」...
現にその後奥様に直撃インタビューしてみたところ,「ダンナさんが走ってるのを見てて面白いですか?」というおとーさんの質問には「...う〜ん...」と微妙な表情をされたものの,「でも主人が表彰台に立って嬉しそうにしているのを見ると私も嬉しくなります」とのこと。
そーですか。
ウチの嫁さんならどうなるか。
おとーさんが表彰台に立ってニヤニヤうれしそうにしてたら,
「そんなとこ上ってニヤけてるヒマあったら,2階のベランダ上って洗濯モン取り込んで来い,アフォ!」
ですよ,間違いなく。
オマケで頭一発はたかれるかもしれません。
なんつってもアフォ!ですよアフォ! 「河内の嫁さんの歌」でも歌ったるかい。
...まあ,それ以前に表彰台立てませんからいいんですけどね。トホホ...(;´д⊂)
...ということで,舞洲に愛の嵐が吹き荒れる中,今年最後の練習会はお開きを迎えました。撤収を始めようとしている時に,とんでもない突風が吹き,さらに天気は大荒れの模様。飛んで行きそうになるテントをみんなで必死に押さえるという一幕もありましたが,どうにか無事帰路につくことができました。
しかし,撤収でびしょびしょになった身体は何だか熱っぽいカンジで,頭もちょっとイタタタタ。カゼがぶり返し気味っすね。やっぱ病み上がりにこの嵐の中での練習会はきつかったか。
やっとのことで家にたどり着いたおとーさんを迎えるのは...
そう...my嫁さんの愛のお言葉...
「何グズグズしとったんじゃヴォケ! 早う帰ってこんかい!
さっさと風呂洗って,子供ら風呂に入れてや! アフォ!」
でした。
ああ,何という愛にあふれたお言葉でしょう。おとーさんの脳裏に一瞬浮かんだのはU氏の奥さんが雨の中傘をさしてじっとダンナのビデオをとっている姿でした。
...しまった!爪の垢もらうの忘れてた f(^-^;)
仕方なくおとーさん,濡れた身体を乾かす間もなく,濡れた荷物を干す間もなく,一人またびしょびしょ濡れながら風呂洗いを敢行するわけです。
そこにあるものは...そう「愛」です。
10CCの名曲に「愛ゆえに」というのがありましたが...関係ないか。
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